子どもたちに伝えたい! 職人のワザと魂

図書館向けのセット書籍、
『調べてみよう!日本の職人 伝統のワザ』 (全7巻)が、
2月4日発売されました! 

この本は、 小中学校で行われている「伝統文化学習」
に活用できるよう作られた本です。

なぜ、いま学校現場で「伝統文化」なのか。

それは、子どもたちが将来海外に出るようになったときに、
自国のすばらしさを世界に伝えられる人材に育ってほしいという思いから、
導入されているそうです。

この本をつくるために、
和菓子や風呂敷、大工、羽子板など全部で28名の職人さんを、
約6か月にわたり取材しました。

職人さんというと、
「頑固で無口で、ちょっとでこわそう…」という
イメージがあるかもしれません。

しかし最近は、デパートの実演販売などで
直接お客さんと向き合う機会があるようで、
インタビューや撮影に気さくに応じてくださる職人さんが多いことに、
びっくりしました。

『日本の職人 伝統のワザ!』には、
“これぞ職人ワザ!”
という瞬間の写真がたくさん掲載されています。

包丁になる前の鋼を、窯の中で高温で熱した後に、
水槽に入れて鋼を固く引き締める作業を「焼き入れ」というのですが、
職人のカンで一瞬で行われる作業のため、
これまで写真でうまくとれた例がないそうです。

職人さんの「たぶんムリだよ」という言葉にメラメラと燃えた、
この道30年のカメラマンさん。
作業のスピードをいっさい緩めない職人さんとの
ガチンコ勝負はとても見ごたえがありました。

その結果どうなったか…、ぜひ本を手にとってご覧ください。

包丁職人の藤原照康さん。仕事と人生について熱く語ってくれました。

この本のもうひとつの見どころとして、
職人さんが人生観や仕事に対する思いを語ったインタビュー
掲載されています。

「10年同じ作業をくり返して一人前」 「仕事に追われるな、仕事を追え」

「どんなお客さんが使ってくれるのか、片時も忘れるな」

「職人の仕事にはこれでいいということはない。いかに未完成で死んでいくか」

など、何世代もの間受け継がれてきた伝統を守って
次につないでいく使命感について、アツく語られています。
子どもだけでなく大人にもぜひ読んでもらいたい内容です。 

(文=M編集部員)