トトロの森の園散歩 ~保育雑誌「あそびと環境0.1.2歳」編集長より

木々の後ろにかくれんぼする子どもたち

写真は、木々の後ろにかくれんぼする子どもたちです。

乳児担当の保育者向け情報雑誌「あそびと環境0.1.2歳」
連載中の「季節のあそび」では、
「トトロの森」で知られる狭山丘陵を臨む
埼玉県所沢市・あかねの風保育園を、シリーズで紹介します。

僕も幼少期を狭山で過ごし、カブトムシやクワガタを捕りに
朝早くから森に出かけたもので、全身蚊に刺されながらも、
20匹くらい捕ってきたこともありました。
取材をしていても、心地よい土と森のにおいのする
懐かしい場所に戻ってきた気がして、
しばし、子どものころの思い出の中に入っていけました。

愛知から転校してきたばかりの年長のころ、
家の近所で、どこからか「シンシン…」というか
「サワサワ…」というような、ごく小さな音が聞こえてきました。
あるとき、それが近所の建物から聞こえてくることがわかり、
開いていた扉から中をのぞくと、
それは一面に敷かれた桑の葉を無数の蚕が食べている音でした。
一匹では聞こえない小さな音も、
たくさん集まって聞こえてくるのですね。

子どもたち

この写真の子の後ろにそびえ立つ大きな木は、桑の木です。
ベリーのような甘酸っぱい実がなり、
園児は口の周りを真っ赤にしながら、
食べるのが散歩の楽しみのひとつになっていましたが、
小さいころ近所の桑畑で、同じように食べたのを思い出しました。
今は養蚕を営む家は近隣ではなくなり、
桑畑は見られなくなりましたが、
野生の桑の木は大きく育っていました。

トトロに出会えそうな自然の中は、
小さいころの思い出に出会える場所でした。
そこで生活する生き生きとした子どもたちの姿と
保育者の実践を、これからもお届けします。

012歳4-5表紙

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