ぴよちゃん新刊『へんしんおやつ』発売記念 作者・いりやま さとし先生インタビュー!

へんしんおやつ

6月10日に新しいぴよちゃんシリーズ
『ぴよちゃんのぷちえほん』(1歳半~4歳対象)の
第一弾として発売された『へんしんおやつ』
ひよこのぴよちゃんが、グースおばさんから魔法の呪文を教わり、
「ヤムヤムクルリン…」と唱えて、魔法の杖ならぬねこじゃらしを
くるくるっと回すと…「パッ!」と、動物さんがおいしいおやつに
大変身してしまうという、穴あきしかけの楽しい絵本です。

今までとは少し違う判型の、新しいぴよちゃんのシリーズについて、
絵本にこめた思いなどを作者いりやまさとし先生が、
語ってくださいました。


いりやまさとし先生 【いりやまさとし プロフィール】

東京都生まれ。
キャラクターデザイン、グリーティングカード会社のデザイナーを経て、フリーに。
代表作は、『ぴよちゃん』シリーズ(学研)、『みどりのくまとあかいくま』(ジャイブ)他多数。
直販保育絵本でも活躍している。


『へんしんおやつ』のなりたちと 新シリーズの特長

実は、もともとは、ぴよちゃんのシリーズではなく、
ノンキャラの動物しかけ絵本の企画として考えていました。
くまさん→ホットケーキみたいに、
動物が、意外なおやつに変身したら楽しいな、と。
しかけ絵本はこれまでに何冊かやらせてもらっていますので、
新しく出すものは、ぜひ、自分の中にはないタイプのしかけ絵本を
作りたいなと思っていました。
ですから、『へんしんおやつ』には、いままでのぴよちゃん絵本に
出てこなかったタイプの、おやつや鮮やかなピンクとかの明るい色みが
登場します。そういう明るい色が多いのが、このシリーズの特長です。
魔法や不思議な呪文もでてきます。ぴよちゃんが住む農場が舞台の、
日常のお話とはちょっと違います。
「ぷちえほん」は、一風違うぴよちゃんの世界を
楽しんでもらうシリーズです。


苦労したのは、しかけが「はまる」組み合わせ

動物が食べ物に変身するわけですから、生理的に
ついていけない人もいるだろうなあと、その選びに苦労しました。
たとえば、くま→ハチミツが好き→ホットケーキにはハチミツをかける 
というように、くま→ホットケーキは「うまく、はまった!」と思いました。

くまさんが…

①「ヤムヤムクルリン…」と、ぴよちゃんが呪文をとなえ、
 魔法のねこじゃらしスティックを回すと…

↓ ↓ ↓

ホットケーキに!

②「パッ!」とページをめくると、
 くまさんが、おいしそうなホットケーキに変身!

動物が食べ物に自然に変身するものを考えるのが一番苦労した点ですね。
前の絵と食べ物になったときにいやな感じにならないように、
気をつけたつもりです。失敗作もたくさん描きましたが、
はまったものだけが絵本の絵になりました。
強そうなライオンが、ぷよぷよのプリンになってしまう絵は
描いてて楽しかったですね。


学研教育出版広報ブログ読者様にだけ、幻の没ラフ大公開!

この『へんしんおやつ』では、いろいろな動物がおやつに変身しますが、
初期のラフではこんなアイデアもありました。

★かたつむり→ぺろぺろキャンディ
これは、「かたつむりは動物?」というのと、かたつむりとキャンディの
質感が似すぎていて、つい、かたつむりをなめちゃう子がでないかと
心配になり、没にしました(笑)。

カタツムリが…

①ぐるぐるうずまき、2匹のカタツムリが…

↓ ↓ ↓

キャンディに!

②ぺろぺろキャンディに変身! お天気の変化にも注目!

★パンダ→おにぎり
これは、パンダが白黒で色味がなくてさみしいのと、
おにぎりが「おやつ」か「しょくじ」かで、編集部の中でも意見が割れて…。
息子の保育園では普通におやつでおにぎり食べてるんですけれど、
「おにぎりは、ごはんだからおやつではないのでは?」
という見方もあったので、
みんなが「おやつ」と思える食べ物に変身することにしました。

パンダさんが…

①ねむそうなパンダさんが…

↓ ↓ ↓

おにぎりに!

②おにぎりになっちゃった!
 色味を明るくするために水筒を加えたりしましたが…。

でも、かわりに、フラミンゴや、きりんなどの
より良いアイデアが出たので、よかったかなと思います。

(失敗は成功の母!/By 編集部)


最後に 読者にひとこと。

けっこう、このブログでばらしてしまいましたが、『へんしん おやつ』には、
めくるまでなにに変身するのかわからない、そんな魅力がいっぱい。
読み手の親御さんにも「ヤムヤムクルリン…パッ!」で、
動物がなにに変身するのか、そんな推理をお子さんと一緒に
楽しんでもらえたらと思います。

           ―――いりやま さとし


いりやま先生サイン


(文責;O編集委員)