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12月

←マトリョーシカとテルミンが合体したマトリョミンを持つ相田さん10月20日、東京お台場の東京カルチャーカルチャーにて、大人の科学10周年記念イベントが開催されました。当日はテルミン・マトリョミン演奏家 相田康一郎さんがゲストで参加され、テルミンの生演奏を披露いただきました。テルミンは1920年にロシアの物理学者レフ・セルゲイビッチ・テルミン博士により発明された世界最古の電子楽器で、発明者の名前が楽器の名前となっています。アンテナの周囲に形成された微弱な電磁場を、楽器に触れずに両手でコントロールしながら演奏をする、という不思議な電子楽器です。イベント後半にはウダー演奏家の宇田さんが登場! 投影式万華鏡の依田夫妻の作品とのコラボで会場は幻想的な癒しの空間に包まれました。(さ)

11月

「大人の科学」×音楽最前線

カセットやMD以前の録音機器と言えばオープンリールだった。今ではその姿はすっかり消え去り、音楽はデジタル全盛時代を迎えている。そんな急速にハイテク化する音楽メディアの趨勢を横目に、アナログとデジタルを見事に止揚させた若者たちがいる。音楽家・和田永を中心に5人のメンバーで構成されるOpen Reel Ensembleだ。彼らのライブを目の当たりにした観客は、その圧倒的なパフォーマンスと音楽性に打ちのめされ、誰もがその世界観の虜になってしまう。父の友人から偶然オープンリールデッキを譲り受けた和田は、その美しいフォルム、剥き出しの磁気テープ、シンプルな構造を見て、直感的に楽器としての可能性を見出す。そして、オープンリールが奏でる古い磁気テープのアナログな音を、コンピュータのデジタル・サンプリングと融合させ、彼らの天才的な発想力と音楽性でオープンリールを使ったライブパフォーマンスへと昇華させた。この大胆なコンセプトと衝撃的なライブは瞬く間に評判となり、国内はもちろんのこと、現在世界中からオファーが殺到している。(さ)

【Open Reel Ensemble オフィシャルサイト】 http://www.steamblue.net/

10月

大人の科学マガジンシリーズ新刊のお知らせ
エジソンの感動が時を超えてよみがえる
円筒形レコード式エジソン蓄音機

1877年11月、エジソンは円筒を用いた蓄音機のスケッチを描き、世界で最初の音を記録・再生する装置を発明しました。円筒にはスズ箔が巻かれ、エジソンは『メリーさんの羊』を吹き込み、その再生に成功しました。その後、蝋菅と呼ばれるレコードとともにエジソンの蓄音機は家庭に普及していきます。

大人の科学マガジンでは、蝋菅と同じく蝋を使った円筒形のもの、すなわちロウソクを記録メディアとして選び、録音・再生のできる蓄音機を開発しました。スイッチを入れ、口径12cmの大きめのラッパに顔をうずめるようにして大きく発声すると、ロウソクの表面に音の溝が刻まれます。目で見てもわかるでこぼこした音の溝に再生針をのせて回転させると、さっき発した声が、なんとなく懐かしいアナログな雰囲気を漂わせて再生されます。

本誌では、歌うま芸人AMEMIYAさんに「蓄音機録音〜、はじ〜めました〜」と録音実験してもらった記事や、ロウソク以外のもの、チョコレートやクレパスでの録音実験なども行いました。結果は本誌をご覧ください。

9月

8月はじめ、ウダーが金曜深夜のバラエティ番組「タモリ倶楽部」に出演しました。その日の番組テーマは“見ても聴いてもわからない特殊音楽家ライブ in ジャパン”。もちろん宇田さん自らが出演し、ウダー開発の歴史、ウダーに込められた思いなどを語りました。番組内で演奏していたウダーは量産品ではなく、宇田さんの手作り品で、言わばオリジナル。オリジナルと量産品の大きな違いのひとつは音源を内蔵しているかいないか。オリジナルの音源は実は宇田さんが演奏時にイスとして使っているアンプボックスの中にあります。

音量も自由にかえられますが、ウダー本体だけでは音が鳴らないのです。量産品は音源、さらにスピーカーも内蔵して、いつでもどこでも演奏できるように開発中ですが、ウダーの筐体の中で、いかに良い音質、大きな音量を確保するか、それは、開発当初からのテーマです。音源はソフトウェアとして制作されるので、宇田さんは常にそのことを考え、会うたびに少しずつ音質が変わっていきます。音量については、まだまだ改良の余地があり、現在試行錯誤中です。(つづく)

8月

大人の科学マガジンから「ロウ式エジソン蓄音機」を発売

元祖ふろく付きマガジン「大人の科学マガジン」の次号は、録音再生ができるロウ式エジソン蓄音機。音を記録再生できる世界で最初の装置、それがエジソンの蓄音機です。音の振動を深さ、つまり縦波として刻んだのは、エジソンの音質へのこだわりから生まれた方式でした。ふろくでは、レコードにろうそくを使用し、エジソン方式を忠実に再現しました。ぜひエジソンの音をご堪能ください。市販の一般的なろうそくを使用できますから、お手軽に録音再生が楽しめます。

「大人の科学マガジン ロウ式エジソン蓄音機」は9月下旬発売予定です。

7月

ウダーの開発は、楽器自体にもハードウエアの開発とソフトウエアの開発の両方が必要ですが、商品化にあたっては、さらなるソフトウエア部分の開発が必要となります。それは、ウダー専用の楽譜です。ウダー演奏が自由自在になった後は、普通の五線譜を見ながらでも演奏できると思いますが、最初はそうはいかないでしょう。例えば、ギター初心者のためにTAB譜と呼ばれるものがあるように、ウダーにはウダー専用の楽譜が必要なのです。宇田さんは、開発者ですから、特に楽譜がなくても演奏できる上にアレンジも自由自在です。それは、ウダーの構造がすっかり頭に入っているからできることで、初めてウダーに触れる一般の人には、かなり難しいことです。商品化を決めた当初から楽譜の必要性は感じており、いくつかのアイデアが出てきていますが、まだまだわかりやすい楽譜があるはず、と常に考えながら開発を進めています。発売時には、演奏のための教本と楽譜集も付属する予定です。類まれなる楽器を多くの方に弾きこなしていただくためにも、直感的でわかりやすい楽譜の開発を目指しています。(つづく)

6月

今回は開発情報はお休みして、宇田道信さんの最新情報。去る4月28・29日の2日間、幕張メッセにて「ニコニコ超会議2012」なるイベントが開催されました。ニコニコ超会議は「ニコニコ動画」のあらゆるジャンルのモノ・人が集結する一大イベントです。そんな中、宇田さんの出番は「ニコニコ学会(β)」というプログラムの「研究してみたマッドネスメカの部」。「学会」という通り、研究発表形式をとられたこのプログラムでは、数々の独自研究成果が発表されました。

宇田さんも、ウダーという楽器の成り立ちから特徴、将来の夢まで見事なプレゼンと演奏を行いました。もちろん、ニコニコ生放送でオンライン視聴もできましたが、画面上にはパチパチという拍手を表す「8」の文字が並びました。そして、見事に部門での大賞を獲得しました。こうして、またひとつ新たな勲章を手に入れた宇田さん。全国にまたウダー・ファンを増やすことに成功しました。そして、引き続き開発に情熱を注ぎます。(つづく)

※ニコニコ学会の詳細はこちらをご覧ください。

5月

ウダーの形状の微妙な変更に対して、編集部で作成したもの、それは紙で作ったウダーでした。紙で作る部分は外観のみで、センサーや回路はもちろん組み込まれていません。ただ、実際に形を変えて、ウダーの操作感がどれだけ変わるのかを宇田さんと開発に携わっているメンバー全員で体験してみたかったのです。写真の通り、お世辞にもきれいなできではありませんが、手に持ったときの感触は十分に確認することができました。操作部が十二面になることで、指をなめらかに滑らせることは多少難しくなりますが、演奏の大部分は目的とする音程の部分を押すことで、その点に関しては初心者にとっては、圧倒的にあつかいやすくなります。ウダーの本質である「微妙な音程」を殺すことなく、「難なく目的の音程を出す」ことを改善できそうです。宇田さんも、何度も握りなおしてみたり、実際に演奏するポジションで指を動かしたりしています。試作のポリエチレン・インタフェースも取り付けてみたりしながら試してみます。どうやら、これなら初心者でもいけそうです。(つづく)

4月

前々回、音階を区切る12面の区分のお話をしました。宇田さんの手作りウダーは、切り出したプラスチックで12面を持つ筒に螺旋状の溝を刻んで、導電ゴムが巻いてあります。この12面がどれだけ大事なものか、そこは開発者の宇田さんにしかわからないのですが、彼はすでに世界で一人のウダリストとして、どんな演奏もこなしてしまうため、ほんの少しの筒状の変化を指で感じられます。しかし、ウダーに初めて触れる人には、12面がわかりにくいと、音程を定めることがほぼ不可能です。そのため、土台の筒自体を12面にすることを宇田さんに提案しました。宇田さんは12面の筒には反対でした。

というのも、らせんの部分をなめらかに指が移動してはじめて、ピアノなどの鍵盤楽器にはできない、連続的な音程の変化が実現できるからです。筒自体が12面になってしまうと、指を動かす過程で凸凹が必要以上に感じられてしまうと考えたのでした。想像だけで話をしていてもわからないため、実際のさわり心地を確認する必要があります。しかし、そのためにプラスチックでおおがかりな試作を行なうことはできません。そこで、編集部では、とある試作を作って宇田さんに確認してもらうことにしました。(つづく)

3月

まだ正月気分が抜けない本年1月7日、東京高円寺にあるライブハウス高円寺HIGHにて、大人の科学とテクノユニット“CTO LAB.”主催のライブが行われました。そこでも、宇田さんはウダー演奏によって、たくさんの人の心を奪いました。

ウダーの量産製品化とは別に宇田さんは、自身の手作りウダーの開発も着々と進めています。オリジナルウダーの現在の最新バージョンはウダー4.4。演奏性や音質の向上のために、常に新しいアイデアを盛り込みながら、新たなスタイルを追求しています。製品ウダーも、開発の途中にそうしたアイデアの影響を受けながら、試行錯誤を繰り返して、着々と進んでおります。当初想定したよりも長い時間がかかっていますが、これにはそうした宇田さんの“常に前に進み続ける精神”の反映とご理解いただければ幸いです。次回は引き続き開発の進捗状況をお知らせいたします。(つづく)

2月

ポリエチレン樹脂を使ったインターフェイスを試すためにテスト用の金型で成型したものは、それだけを見ると、まさに爪楊枝のケースでした。実際に土台になる筒にそれを取り付け、指で操作してみると、押した感じは悪くありません。ただ、ロープがわりのらせんの出っ張りが高すぎるため、押し方によっては凹んだままになってしまいます。また、音階を区切る12面の区分がわかりやすいようにと、らせんの間に入れた突起が思いのほか邪魔になってしまいます。図面を見ながらそうした部分の修正案を考えます。ポイントは12面の区分の仕方でしたが、これはインターフェイス部だけでは解決できそうになかったため、本体の形から再考することになりました。(つづく)

1月

イヤホンの取り付けに光明を見出し、再びインターフェースの仕様を考えました。シリコンでは作成できない形状を、ポリエチレン樹脂を使ったブロー成型で実現できないか、というアイデアが出てきました。この表現ではどんなものか想像がつきにくいと思います。同じ方法で作られているおなじみのものは、爪楊枝のケースです。よく見る爪楊枝のケースは乳白半透明の円筒形のものでしょう。あのケースがブロー成型で作られています。

具体的には、金型の内側に樹脂を流し、内側に空気を吹きこんで、金型の内面に樹脂を張り付けるように寄せ、形をつくります。金型に螺旋が掘られていれば、できあがった形には螺旋の出っ張りができます。この部分が、巻かれたチューブのかわりになります。この方法でうまくいくかどうか、テスト用の金型を作ることにしました。ウダーは、左右の機構が面対称ですが、面対称では、左右別々の金型が必要になります。とりあえず、右手用の金型を作ってテストすることにしました。
(つづく)

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