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12月

特別企画 クリスマス小ネタ集 しってる? しってる??

●サンタクロースのモデルはイエス・キリストではない!?

教父セント・ニコラウスのオランダ読み「シンタクラース」が語源とされています。

●サンタクロースはなぜ靴下にプレゼントを入れるの?

教父セント・ニコラウスが貧しい家の娘のために煙突から投げ入れた金貨が、娘の靴下の中に入った、というエピソードからきています。彼は貧しい人に惜しみなく贈り物をしたそうです。

●どうしてサンタクロースは赤い衣装なの?

今から200年ほど前からすでに、サンタクロースはクリスマスに欠かせないキャラクターとして広く知られていましたが、人々が共通して思い描くサンタクロース像は存在しませんでした。現在の“陽気な真っ赤な衣装の白ひげ小太りおじいさん”というイメージを定着させたのは、コカ・コーラ社の1931年冬のキャンペーン。当時広告アートを担当していたカリスマ画家ハットン・サンドブロムによる、コカ・コーラのシンボルカラーである赤色の衣装を着たサンタクロースのイラストが元となり、世界中に広まりました。キャンペーンが1960年代に終わってもその印象は根強く、現在も広く浸透しているのです。

●ブッシュ・ド・ノエルってなあに?

ブッシュは「丸太」、ノエルは「クリスマス」の意味。 クリスマスに食べる薪の形をしたケーキです。

●なぜ「ブッシュ・ド・ノエル」は薪の形をしているの?

「キリストの誕生を祝い夜通し暖炉で薪を燃やしたから」「薪を燃やしてできる灰が厄除けになるから」「樫の木の薪を暖炉で燃やすと健康に過ごせるから」など、いろいろな説があります。つまり、この時期の“薪”はとても縁起が良い、ということからなのです。

●ハンドベルとミュージックベルの違いは?

ハンドベルはイギリス生まれ。鐘の部分がブロンズ製でさびやすく管理が大変! とても高価な楽器です。
ミュージックベルは日本生まれ。鐘の部分がスチールや真ちゅう製でできているので、軽くて手軽に楽しめます。値段もお手ごろ。

11月

11月はアランフェス協奏曲の月!?

ギターのどことなく切ないような音色は魅力的です。そのうえ、小さなオーケストラともいわれるほど豊かな表現力をもった楽器でもあります。しかし、ギターを使った楽曲のほとんどが独奏曲であることからもわかるように、その音量はとても小さいのです。ピアノのように大きなホール全体に音を響かせるというわけにはいきません。

その限られた音量のギターとオーケストラのための協奏曲に取組み成功したのが、1901年11月22日に生まれたスペインの作曲家ホアキン・ロドリーゴ。彼の代表曲が1940年11月9日にバルセローナで初演された「アランフェス協奏曲」です。

ギターというスペインそのもののような楽器をオーケストラに対峙させ、ロドリーゴはまるでその音量の限界を逆手にとるようにして、いにしえのスペインのうるわしい姿を描きました。20世紀の中ごろ、戦乱の時代の真っ只中にこのような曲が作曲されていたのです。それは幼少の頃に病気が原因で失明したロドリーゴにとって、はじめて見ることがかなう夢のように美しい世界でした。
独特な哀調と慰めにみちた第2楽章のアダージョの旋律はポップスの世界でも編曲されていますが、なかでもやはり真摯に正面から取り組んだモダン・ジャズの帝王マイルス・デイヴィスのアルバム「スケッチ・オブ・スペイン(Sketches of Spain)」に触れないわけにはいきません。マイルス・デイヴィスのトランペットのソロが圧倒的に素晴らしく、ギル・エヴァンスによるジャズ・オーケストラへの色彩感あふれる編曲の冴えは、単なる編曲というレベルをはるかに超えています。この創造的な録音は、1959年の11月におこなわれています。(さ)

★マイルス・デイヴィスの演奏を聴いてみましょう!
【CD】 Miles Davis : Sketches of Spain - 50th Anniversary(2CD/US 輸入盤/ソニー・ミュージック

 

10月

10月22日はリストの誕生日

今年はリストの生誕200年にあたります。
リストの名前はそれほどクラシック音楽になじみのない人でも耳にしたことがあるほど有名ですが、同じロマン派のシューベルトやショパン、シューマンといった作曲家と比べると、いくぶん脇役のようなイメージがあります。
しかし、19世紀以降の西洋音楽史、とりわけピアノ音楽の歴史においては、リストは筆頭に挙げられてもおかしくない存在です。

リストには、作曲家であると同時にピアニストとしての顔があります。ピアニストとしては19世紀最大の存在といっていいでしょう。ピアニストの歴史的系譜は、ベートーヴェンからチェルニー、チェルニーからリストへと続く流れが主流です。さらに、リストには400人を超える弟子があったといわれています。現在の世界中の有名ピアニストの多くが、系譜的には多かれ少なかれリストにさかのぼっていくことができるのです。
作曲家としてのリストには、そんなピアニストとしての自在に鍵盤をあやつる華麗で絢爛たるテクニックをむやみにひけらかすような印象が強いのか、派手な技巧ばかりで音楽的な内容は空疎で貧弱であるかのごとくいわれることがあるようです。しかし、本当にそうなのでしょうか?

物事のある一面があまりにも強く鮮烈な印象を残すとき、本質的で重要なことが影となって見過ごされることがよくあります。私たちは、それでなくとも音楽を聴くときについテクニカルな面に目や耳を奪われがちです。
リストの人生はたいへん波乱に富んだものといえますが、その音楽も決して一筋縄ではいかない多様な魅力に富んでいるのです。(さ)

9月

9月12日は『交響曲第8番』(グスタフ・マーラー)が初めて演奏された日

1910年9月12日、交響曲 第8 番 変ホ長調《千人の交響曲》が作曲者であるグスタフ・マーラー(1860~1911)の指揮により、ミュンヘンにて初演されました。マーラーの交響曲はどれも大編成・巨大スケール・大音量など、十分度肝を抜かれるような要素がありますが、何よりこの《千人の交響曲》というフレーズ。初演時に1,000人以上で演奏されたことから付けられた宣伝用キャッチフレーズだったといわれています。ちなみにマーラーはこのフレーズが大嫌いだったとか…。《千人の交響曲》は、その名の通り極めて巨大なスケールのカンタータ風交響曲です。大編成のオーケストラ、様々な打楽器、バンダ、チェレスタ、ピアノ、ハーモニウム、パイプオルガン、2台のハープ、マンドリン、2組の混声合唱団と児童合唱団、そして8人の独唱者を必要とします。実際には800人程度で演奏できるそうですが、初演時は1,029人の演奏者と指揮者のマーラーを含めた1,030人で演奏されました。

最後の音が響きわたり、空白が生まれた次の瞬間に聴衆、演奏者、スタッフ、総勢4,000人を越える会場は、熱狂的な歓喜で溢れたのでした。彼の作曲家としての成功を讃える歓声と拍手喝采は30分以上も続いたそうです。これまでマーラーは指揮者として各地で名声を得ていましたが、作曲に関しては“長ったらしい奇妙な曲”といやがられていたのです。しかしこの成功において、彼は交響曲作曲家の名を不動のものとしました。昨年は生誕15年、今年は没後100年のグスタフ・マーラー。人間の持つ喜怒哀楽や厭世感を表現した彼の音楽は、大胆さと華やかさに圧倒されるだけでなく、時には感傷的で、私たちの心に同調してくれます。(の)

バンダ:主なオーケストラとは別に、離れた場所(舞台裏、舞台上、客席など)で演奏する小アンサンブル隊のこと。

8月

8月24日は滝廉太郎の誕生日!

1879年(明治12年)、日本の音楽の未来を担う一人の天才作曲家が誕生します。滝廉太郎です。滝は幼い頃から教会に通い、そこで讃美歌やオルガンの演奏を聴いて育ちました。家には当時では珍しいヴァイオリンやアコーディオンがあり、自然に楽器にも親しんで成長したのです。小学生の頃にはオルガンの名手として知られるようになり、1894年(明治27年)、高等学校を終えると東京音楽学校(現・東京芸術大学)に入学、そこでさらに作曲とピアノを学び才能を開花させていきました。音楽学校を卒業し研究科に進んだ滝は、精力的に作品を書きます。1900年(明治33年)は彼の絶頂期といえるでしょう。この年に生まれた作品には〈花〉〈荒城の月〉〈箱根八里〉といった『中学唱歌』のほか、〈桃太郎〉〈鳩ぽっぽ〉〈お正月〉〈雪やこんこ〉などの『幼稚園唱歌』、そして、日本人作曲家による初めてのピアノ曲〈メヌエット ロ短調〉などがあります。

1901年(明治34年)、滝は文部省の推薦を受け、ライプツィヒ音楽院に留学します。しかし2か月後、肺結核を患い帰国。2年後の1903年(明治36年)、24年の短い人生を終えます。死の数カ月前に書かれたピアノ曲〈憾〉が彼の絶筆 ともいわれています。

*結核ということで多くの遺品が廃棄されてしまったため確証はない

★彼の2つのピアノ曲を弾いてみましょう! 聴いてみましょう!(く)

【楽譜】全音ピアノピース「ピアノのための二つの小品」(全音)
【演奏】:CD「JUST FOR ME」(BIS)演奏:小川典子

ナクソス・ミュージック・ライブラリーでCDの演奏を試聴ことができます。

お詫びと訂正

「学研 おんがく通信」8月号の裏面「8月24日は滝廉太郎の誕生日!」に於きまして、掲載に誤りがありました。正しくは以下の通りです。

■12行目

34年の短い人生 → 24年の短い人生

読者の皆様および関係各位に深くお詫びするとともに、ここに訂正させて頂きます。

7月

7月3日はカルロス・クライバーの誕生日!

1930年7月3日生まれの指揮者カルロス・クライバー(2004年7月13日没)は熱狂的なファンをもつカリスマ指揮者として、いまもその人気は衰えを知りません。残された映像から、そのあまりに優雅な指揮姿に魅了される人があとを絶たないのです。しかし、生前の彼はどのオーケストラの音楽監督や首席指揮者という地位にもつかず、クライバーが指揮するかもしれないというニュースだけで世界中の音楽ファンがにわかに色めきたつほどの存在だったのです。かのカラヤンが「彼は冷蔵庫が空にならないと出てこない」と言ったのは有名な話です。指揮をしないことで有名な指揮者など空前絶後でしょう。またクライバーは、指揮する曲やオペラを極端に限定的にしました。少ないレパートリーで有名というのも、いかにもクライバーらしく感じてしまうから不思議です。

その少ないレパートリーのひとつに、テレビドラマ「のだめカンタービレ」のオープニング・テーマ曲に使われて一躍超有名となったいわゆる“ベト7”(ベートーヴェンの交響曲第7番)があります。沸騰するリズムの一大絵巻のようなこの名曲で聴き手はめくるめくような興奮に惹きこまれていきます。その映像は今でもDVDで観ることができます。「のだめ」で千秋役を演じた玉木宏さんがそれを指揮の演技の参考にしたという確証はないのですが、とても似たところがありますよ。
それはともかく、7月に生まれ7月に死んだクライバーのベト7でフィーバーしてみるというのは、いかがでしょうか?(さ)

6月

6月6日は楽器の日

1970年(昭和45年)に全国楽器協会が6月6日を『楽器の日』として制定しました。この日にちなんだ音楽イベントも全国各地で開催されています。6月6日になったのは、古くから伝えられてきた「芸事の稽古はじめは、6歳の6月6日にする」という習わしに由来しているようです(同じ理由でこの日は「邦楽の日」、「生け花の日」でもあります)。また、指を折って数を数えるとき、親指から始まって、6の時には小指が立った状態になることから、「6で子が立つ」というところに由来しているとも。

うーん、なるほど、6歳という年齢は幼少期の柔軟性や、芸事に取り組むための成熟度などからすると、ちょうどよい年齢なのかもしれません。でも今では0歳からの音楽教室もありますし、楽器を始めるのに最適な年齢が何歳なのかは難しいところですね。ひとつ言えるとしたら、楽器を始めるのに遅すぎるということはない、ということでしょうか。楽器の演奏はプロの音楽家だけの特権ではありません。音楽は聴くのも楽しいけれど、自分で演奏ができたらもっと楽しいですよね。『楽器の日』をきっかけにたくさんの演奏家が誕生してほしいです。(さ)

5月

5月1日は「魔法使いの弟子」(デュカス)が初めて演奏された日

1897年5月1日、交響的スケルツォ『魔法使いの弟子』が初演されました。ウォルト・ディズニーのアニメ映画『ファンタジア』で有名な曲です!そう、あの「ミッキーの曲」です!!
この曲は、ドイツの文豪ゲーテ(1749〜1832)によるバラード『魔法使いの弟子』を題材に作曲されています。今から100年以上前にフランスの作曲家ポール・デュカス(1865〜1935)によって作曲されました。自身の指揮によって初演され、圧倒的な好評を博したそうです。物語は魔法使いの先生が出かけるところから始まります。

 弟子が先生の真似をしてほうきに呪文をかけると、ほうきはバケツで水を運び始めますが、みるみるうちに水は溢れかえり大惨事。しかし、弟子は魔法をとく呪文を忘れてしまっていました。もはや洪水のような勢いとなり、「もうだめか…」と思ったその瞬間、先生が戻り、呪文をかけて事態は収束します。そして最後に弟子を叱り、曲は終わります。独特のリズム感と管弦楽の多彩な音色がわくわくドキドキ。いつまでも心に残る名曲です。

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