教育ニュース
パッと見でわかる! 今週の教育ニュース 2021.10.25
勉強や習い事、健康など、お子さんに関わる日々のニュースを知りたいけれど、「ゆっくりニュースをチェックしている暇なんてない…」という保護者のみなさんも多いはず。
このコーナーでは、そんな忙しいみなさんのために、最新の教育ニュースをたった3分でわかるように紹介していきます。
高校の1人1台端末整備、来年度前半までの実現を経団連が提言
誰が | 経団連が | |
何をした? | 「GIGAスクール構想の確実な実現に向けた緊急提言」を発表 | |
内容は? | 高校での1人1台端末の整備の遅れを指摘。令和4年度の前半までに1人1台のパソコンまたはタブレット端末の整備を完了したいことなどを提言した |
経団連が10月15日「GIGAスクール構想の確実な実現に向けた緊急提言」を発表。緊急提言の中で、小中学校は今年3月末までに1人1台の教育用端末の整備がほぼ完了した一方で、高校では端末整備が自治体や学校によってバラつきがあると指摘しました。
文科省が今年8月に発表した「公立高校における端末の整備状況(令和4年3月見込み)」によると、令和2年度に端末整備が完了した自治体は47自治体中11自治体に留まっています。整備にあたって数年単位で計画を立てている自治体もありますが、新型コロナウイルスの第6波も懸念されることから、経団連は高校も小中学校と同水準の1人1台端末の整備、および端末のセキュリティ対策を、令和4年度の前半までに完了すべきであるとしました。
高校での端末整備実現への手段として、個人所有の端末を活用する方法(BYOD)、地方創生臨時交付金の活用、GIGAスクール補助金の高校への拡充等が考えられるとしました。
ただし、高校在学中に、Society 5.0で活躍する人材に必要なデータ分析、AIの活用スキルの習得を期待していること等から、PC・タブレットなしに性能が不十分な私用のスマートフォンのみの活用は認められないとしています。
「GIGAスクール構想の確実な実現に向けた緊急提言」で他に挙げられたことは?
- 教師用端末の整備……児童生徒や学校のICT環境の整備が進む中、教師用端末については、整備が不十分・古いものしかないといった声があがっている。
- インターネット接続環境の整備……すでに国費により校内LAN整備の支援措置が講じられているが、学校外との接続も含め、課題が散見されるため対策が必要。
- ソフトウェア・コンテンツの充実……資金不足により良質な教育アプリやコンテンツを使用できず、十分な教育効果を上げられていない。活用実績・効果を得るための試験的導入予算を拡充すべき。
執筆:古川晶子(ディライトフル)