子ども向け読み物
学研道徳動画ライブラリー・第12回<雪むすめ>
物語の舞台は、ロシアの北の果ての雪に閉ざされた小さな町。
そこに、おじいさんとおばあさんが2人で住んでいました。
ある日、外で子どもたちが雪だるまを作っている姿があまりに楽しそうだったので、2人は真似して雪像を作ります。
女の子の姿をしたその雪像は「カーヤ」と名付けられ、おばあさん手作りのすてきな洋服まで着せてもらいました。
すると、雪像に命がふきこまれ動き出します。その姿は、本当に人間のよう!
子どもがいないふたりはおどろきながらも
「かみさまが、この子を私たちにさずけてくださった」
と大よろこび。
心やさしく信心深いカーヤは、夫婦にたくさんの愛情をもらい、友だちもすぐにできて毎日楽しく暮らします。
しかし、次第に冬のおわりが近づき……。
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『雪むすめ』はロシアの昔話で、日本でも古くから愛されてきました。
雪の中で楽しく遊ぶシーンでは軽やかな音楽が流れ、楽しい時間をさらに楽しいものと感じさせてくれます。いっぽう、冬を送る火祭りのシーンでは、テンポのはやい音楽が流れ、緊張(きんちょう)感が高まるなど、「音楽の対比」がよく表現されています。また、ロシアを象徴(しょうちょう)するマトリョーシカなどの小物や、登場人物が身にまとう民族的な衣装にもぜひご注目ください。
別れのはかなさやさみしさを感じさせる作品ですが、最後のおじいさんとおばあさんの言葉には希望も感じられます。「さよなら」を言える別れは幸せなのかもしれません。
2022年が始まりましたね。みなさんも多くの人との出会いを大切にしていってくださいね。
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