教育ニュース2022.2.7 GIGA端末毎日活用している教員は46%
勉強や習い事、健康など、お子さんに関わる日々のニュースを知りたいけれど、「ゆっくりニュースをチェックしている暇なんてない…」という保護者のみなさんも多いはず。
このコーナーでは、そんな忙しいみなさんのために、最新の教育ニュースをたった3分でわかるように紹介していきます。
教員を対象にGIGA端末の意識調査を実施。毎日活用している教員は46%。
誰が | 教育の情報化に特化したサービスを展開するJMC株式会社が | |
何をどうした | 「GIGAスクール構想に関する意識調査」を神奈川県の教育委員会、公立小・中学校の先生を対象に実施
※GIGAスクール構想で整備された児童・生徒一人1台端末(以下、GIGA端末)を整備した自治体が対象 |
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わかったことは | GIGA端末を毎日活用している教員は46%にとどまっていることなどがわかった |
JMC株式会社が「GIGAスクール構想に関する意識調査」を、神奈川県内の教育委員会、公立小・中学校の教員を対象に実施し、結果を公表しました。
教科指導内でGIGA端末を「週1回以上」活用している教員の割合は78%、児童・生徒に活用させている頻度は68%に上った一方、「毎日」活用している教員の割合は46%、児童・生徒では26%にとどまりました。
GIGA端末の活用推進にあたっての課題については、「研修や自己研さんの時間の不足」(46%)が最も多く、次いで「準備時間がかかる/どれを活用すればよいのかわからない」(43%)、「操作方法がわからない/操作がしづらい」(33%)、「ICT支援員等人的サポート・体制の不足」(30%)となり、ICT活用指導力を高めるために要する時間や人員が不足していることが伺えます。
また、情報セキュリティに関して心配なことは、「児童・生徒による情報漏えい」(78%)が最も多く、ウイルスなど外部からの脅威よりも、子どもたちによるGIGA端末の紛失や誤送信、不正アクセスなどを不安視していることがわかりました。
今後GIGA端末を用いて取り組みたい授業や活動方法は?(自由記述)
- 専門家とオンラインで繋ぎ、リアルタイムで子どもたちの質問に答えてもらったり意見交換をしたりすることで学習を深めたい。
- 遠隔地の学校とのオンライン合同授業。理科では川の上流と下流、社会では高地と低地など、環境の異なる学校と繋いで互いの情報を交換できれば面白そう。
- ICTを使って図を描くなどし、話し合い活動を円滑に行いたい。
■JMC 「GIGAスクール構想に関する意識調査」
調査対象:神奈川県内の教育委員会、公立小・中学校の先生
調査期間:2021年8月10日~2021年11月30日
調査方法:Webアンケート調査
有効回答数:1,437名
執筆:古川晶子(ディライトフル)