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教育ニュース2022.3.7 学校での集団接種、現時点では奨励しない
勉強や習い事、健康など、お子さんに関わる日々のニュースを知りたいけれど、「ゆっくりニュースをチェックしている暇なんてない…」という保護者のみなさんも多いはず。
このコーナーでは、そんな忙しいみなさんのために、最新の教育ニュースをたった3分でわかるように紹介していきます。
学校での新型コロナワクチン集団接種「現時点で推奨するものではない」と文科省が通知
誰が | 文部科学省・内閣府・厚生労働省が | |
何をどうした | 5歳〜11歳の新型コロナウイルスのワクチン接種について、学校での集団接種は「現時点で推奨するものではない」との考えを示した | |
なぜ | 個人の意向が尊重されず同調圧力を生みがちであるなど、懸念点があるため |
新型コロナウイルスのワクチン接種の対象に5歳以上11歳以下が加わることを受け、文部科学省・内閣府・厚生労働省が、学校などでの集団接種について「現時点では推奨するものではない」とする事務連絡を、全国の教育委員会等に対して2月21日に通知しました。
学校などでの集団接種を推奨しないとした理由について、下記3点をあげています。
- 実施方法によっては保護者への説明の機会が乏しくなる。
- 接種への個々の意向が必ずしも尊重されず同調圧力を生みがちである。
- 接種後にみられた体調不良に対するきめ細かな対応が難しいといった制約がある。
ただし、個別接種の体制の確保が困難である場合など、地域の事情により市町村の判断で、適切な対策を講じる場合に限り学校での集団接種を実施することができるとしています。
その際の留意点として、幼児・児童・生徒及び保護者に対する丁寧な情報提供や方法の工夫を行い、保護者の同意を得ることや、授業中など教育活動を実施している時間帯に行わないことなどをあげています。
5歳以上11歳以下の新型コロナウイルスのワクチン接種とは?
- ファイザー社の5歳〜11歳用の子ども用ワクチンを使用。子ども用は、ファイザー社の12歳以上のものに比べて有効成分が1/3となっている。
- 通常3週間の間隔をあけて、合計2回接種する。
- 子どものワクチン接種には、保護者の同意と立ち会いが必要。
執筆:古川晶子(ディライトフル)