<講師が教えるキッズマナー>学校でのトラブル 担任の先生への連絡帳の書き方は?
小学校の集団生活では、子ども同士のさまざまなトラブルが起こります。学校から帰宅した子どもから「今日こんな嫌なことがあって……」と訴えられると、親としては担任の先生に相談すべきか、するならどのように相談すればいいか、悩んでしまいますね。今回は、キッズマナーインストラクターの大塚けいこ先生に、学校でのトラブルを担任の先生に相談する時の連絡帳の書き方について教えてもらいました。
連絡帳に書くべき内容と、気をつけたいことは?
大塚先生によると、学校で子ども同士のトラブルが起きた時は、まずは自分の子どもから聞きとった内容を簡潔に担任の先生に伝えることが大切だそうです。先生が状況をより正確に把握し、その後の対応につながりやすくなるためにも、以下のことに気をつけて書くようにしましょう。
長文はNG! シンプルな記入を心がけよう
担任の先生はクラス全員、数十人を一人で担当しているため、日々多忙を極めています。少ない時間の中で、相談したい内容を適切に読み取ってもらうためにも、なるべく簡潔に書くのがベストです。伝えたい内容はシンプルに記入することを心がけましょう。
「いつ・何があったか」を書く
学校で、いつ・どの時間帯に、誰と、どのようなトラブルが起きたか、子どもから聞きとったことを端的に伝えます。ただ、子どもの勘違いや思い込みの可能性もあるかもしれません。あくまでも「我が子がこのように話しているのですが」と前置きし、相手側が悪いと決めつけずに、起きたと思われることを冷静に伝えることを忘れないでください。
連絡帳にはあまり詳細を書かない方がよいケースもある
子ども同士のトラブルの中には、深刻なことやデリケートな内容が含まれていることがあります。また、連絡帳は教室で他のお子さんの目に入る可能性があります。そのため、トラブルの内容によっては、詳細をあまり書かないほうがよいことがあります。そんな場合は、まず連絡帳で「昨日の出来事で相談があるので、お電話をしてもよろしいでしょうか」などと、担任の先生の都合を尋ね、電話で詳細を伝えて相談したほうが無難でしょう。
- 軽いトラブルなら
→短く詳細を書き、学校での聞き取りをお願いする。 - 深刻なトラブルなら
→詳細を書くのは省き、電話での相談を願いする。
連絡帳を有効に活用するために
担任の先生に連絡帳で「相談」するつもりのはずが、書くうちに愚痴のような内容になっていないでしょうか。特定のお子さんや担任の先生の指導方針、学校の体制などの批判をしてしまったりすると、建設的な解決には向かいにくくなってしまいます。
保護者として子どもが傷ついている状況をどうにかしたいという気持ちはよくわかりますが、決して感情的にならないようにしたいものです。連絡帳は、あくまでも子どもに関することを報告・相談するための「窓口」で、担任の先生との「コミュニケーションツール」のひとつです。担任と保護者という立場をわきまえた上で、失礼のない書き方を心がけましょう。
いかがでしたか?
学校でトラブルが起きた時の連絡帳の書き方は、「簡潔にシンプルに書く」「デリケートな内容は詳細を記さず、電話で相談する」、「感情的にならないこと」がポイントです。担任の先生にスムーズな相談ができるように、ぜひ参考にしてくださいね。