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お役立ち情報

【地球の歩き方×KIDS JOURNEY】第2回 旅のグルメ・ヨーロッパ編

【地球の歩き方×KIDS JOURNEY】第2回 旅のグルメ・ヨーロッパ編

これからグローバルに活躍(かつやく)する子どもたちに向けて、ユニークでお役立ちな情報を、楽しくわかりやすくお伝えする【地球の歩き方×KIDS JOURNEY】。

みなさんは各国の定番グルメや一風変わったお祭り、有名な世界遺産などを見たことがありますか? 世界には私たちが想像もできないような、ワクワクしたり、ビックリしたりする文化やものがあふれています。

ぜひ、親子でいっしょに海外にふれて、世界へのとびらを広げるきっかけにしてみてください。

おどろきの食文化がたくさん! ヨーロッパのグルメとは⁉

ユーラシア大陸の西側に位置するヨーロッパは、文明始まりの地である古代ギリシャや、ローマ帝国(ていこく)などが栄え、古くからの歴史をもちます。したがって、食文化も長い年月や歴史をかけて、豊かに発達してきました。

「市場」を意味する「マルシェ」では新鮮(しんせん)な野菜や果物、地方の特産品が並びます(フランス)

パンやチーズなど日本ではすっかりおなじみの食べ物も、実はヨーロッパから伝来した食べ物で、その種類もたくさんあります。その理由は、キリスト教文化が広く根付いているヨーロッパでは、大航海時代の幕開けとともに日本などの海外へ進出し、布教を目指したからなのです。

そんなヨーロッパにはどんなグルメ事情があるのでしょう? びっくりのグルメイベントから知って得するおどろきの食文化まで、みなさんにたっぷりお伝えします。それではさっそくいってみましょう!

夏の風物詩は「ザリガニパーティ」⁈ スウェーデン

はじめにご紹介(しょうかい)するのは、北ヨーロッパを代表する国のスウェーデンです。南北にわたって長い国土を持ち、とっても厳しく長い冬を過ごします。先住民族のサーミ人の伝統でもある、トナカイの肉などを使ったジビエ料理が有名です。

また、日本では「バイキング料理」でおなじみですが、実はさまざまな料理をたくさん並べて食べる形式はスウェーデン発祥(はっしょう)の文化です!

クリスマスには何種類もの料理がビュッフェ形式で提供されます

そんなスウェーデンの8月にはなんと、大量のザリガニをゆでてみんなで食べるザリガニパーティを開くのが伝統です。厳しく長い冬をこえた後の短い夏を楽しむためには、欠かせないイベントなのですね。

ザリガニはエビとカニの中間のような味がするそうです…。意外においしそうですよね! みなさんは食べてみたいですか?

パーティではザリガニの絵がえがかれた帽子(ぼうし)やエプロンなどのグッズを用意して、家族や友人と食べて飲んで楽しみます

最後にスウェーデンの首都ストックホルムから、1年で日が一番長い夏至を祝う祭の様子をお伝えします。夏の時期には美しい草花に囲まれながら、現地の人々は屋外でピクニックを楽しむそうですよ。豊かな自然を旬(しゅん)の食材といっしょに味わう文化はとってもステキですね。

「長寿(ちょうじゅ)の島」クレタの食事の秘密とは? ギリシャ

次にお伝えするのは、年中温暖で過ごしやすい地中海に面している西ヨーロッパ諸国のひとつ、ギリシャです。オリンピック始まりの地として知られ、ギリシャで発達した文明は、民主主義、哲学(てつがく)、文学など私たちの今の生活に欠かせないものばかりです。

がけのすぐそばに家並みが広がるサントリーニ島には絶景のレストランが点在します

食文化においても世界中に大きな貢献(こうけん)をしています。例えば、ヨーロッパ諸国では特に欠かせない食材のオリーブオイルですが、なんとギリシャでは紀元前18世紀、つまり今から約3,700年前にはすでに使われていました。

ギリシャにある「長寿(ちょうじゅ)の島」と呼ばれるクレタ島に暮らす人々の、その健康の秘密は一体なんだと思いますか? そう、それはオリーブオイルなのです。

魚やハーブなどといっしょに上質なオリーブオイルをふんだんに使用したクレタ島などに伝わる地中海式料理は、WHO(世界保健機関)が「栄養学的に世界で最も優れた食事方法」と評価しています。

オリーブを収穫したその日に果実を圧縮し、低温で果汁をしぼり出すコールドプレス製法は味や香りを守るだけでなく、栄養成分を損なわないためにも必須(ひっす)です

長寿(ちょうじゅ)の食材「オリーブオイル」、みなさんも食べてみたくなりましたか? サラダにかけたりパンにつけるなど、意外にかんたんなところから使うことができますよ。ぜひお試しを!

では、そんなオリーブと文明が発達したクレタ島はどんな景色が広がっているのでしょうか。ちょっとのぞいて見てみましょう。

みんな大好きハチミツづくりの大国 ルーマニア

ヨーロッパ編の最後にやってきたのは、ブルガリアやハンガリー、ウクライナに囲まれた東ヨーロッパの国のルーマニアです。世界でも有数の農業国として知られており、栄養たっぷりの大地が広々と続きます。特にトウモロコシの生産量は、ヨーロッパではウクライナに次ぐ2位を誇っています。

その国が消費している穀物のうち、どれくらいがその国内で生産されているかを示す穀物自給率は、ルーマニアではおどろきの200%を記録しています! ルーマニアでは、「ママリガ」と呼ばれるトウモロコシの粉を練ってふかした料理があり、毎日の食卓(しょくたく)に欠かせません。

ウクライナと国境を接する地域で収穫(しゅうかく)された、巨大(きょだい)なかぼちゃです

そしてルーマニアでは、養蜂(ようほう)がとっても盛んで、EUでも1、2位を争うハチミツ王国です。高品質かつ低価格と評判の高いルーマニア産ハチミツは、日本にもたくさん輸入されています。

また、「アピテラピー」と呼ばれるミツバチが生産したハチミツやロイヤルゼリーなどを、健康や美容に役立てる自然療法が盛んです。専門家にたのむと、自分の体調に合わせたハチミツを調合してくれるそうです。

売り場では、各地の養蜂(ようほう)農家から集められた多種多様なハチミツが並びます

おいしさだけでなく、美容と健康にも効果があるルーマニア産のハチミツを、スーパーのハチミツ売り場コーナーで見つけてみたいですね!

こちらは、ルーマニアの冬に見られる美しい自然風景です。春や夏などの季節の自然だけでなく、東ヨーロッパらしい歴史ある市街地も見どころなので、ルーマニアをもっと探検してみてくださいね!

まとめ

KIDS JOURNEY(キッズジャーニー)第2回<旅のグルメ・ヨーロッパ編>いかがでしたでしょうか。遠く離れたヨーロッパの食文化を知ることは、私たちの食文化の再発見にもつながります。

なにか少しでも、新しい発見や気づき、感動があったら、それを家族や友だちにも教えてあげてくださいね! ご意見もどんどんお待ちしております。

オープンバスから見るメキシコのプエブラの街並みと道路です

次回の舞台はついにアメリカ大陸です。カナダやアメリカといった北半球の国々だけでなく、ブラジルやチリ、アルゼンチンといった南米諸国のグルメ事情にも注目です!

それでは次回もお楽しみに。

「地球の歩き方 KIDS JOURNEY(キッズジャーニー)」は、「地球の歩き方 旅の図鑑シリーズ」の内容を一部抜粋し、子どもたちに世界のユニークな知識や雑学を分かりやすく伝えるマナビスタオリジナル連載記事です。

「地球の歩き方 旅の図鑑シリーズ」とは、知っておきたい世界の常識から、つい誰かに話したくなる各国の雑学まで、長年世界中を取材してきた「地球の歩き方」ならではの知識と情報が満載の読み物シリーズ。好評につき、続々新刊登場予定!

※写真:©iStock

Information

出典
『地球の歩き方 世界のグルメ図鑑 
116の国と地域の名物料理を食の雑学とともに解説
本場の味を日本で体験できるレストランガイド付き!』
「地球の歩き方」編集室(編)
定価:1,760円 (税込)

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