勉強中の休憩時間は何をするべき？　休むタイミングと効果的な休憩方法

お子さんの学習は順調に進んでいますか？

もしかしたら、お子さんの休憩時間の過ごし方に悩む保護者さんもいらっしゃるかもしれません。

今回はそんな保護者のみなさんに向けて、おすすめの休憩方法を紹介していきます。この記事を読めば、きっとお子さん一人ひとりに合った休憩時間の過ごし方を見つけられるはずです。

気に入った休憩スタイルがありましたら、ぜひ明日から試してみてください。

休憩を入れることで勉強の効率がアップする

勉強の効率をアップさせるためには、適度に休憩をとることが大切です。短い休憩をとることで疲労感が軽減され、長時間の集中が可能になります。そのため、休憩は継続的な学習に欠かせない要素であるといえるでしょう。

集中力の限界を超えて勉強してもはかどらない

人間の集中力には限りがあり、特に子どもは長時間集中することが難しいとされています。そのため、効果的に学習を続けていくためには、適度に休憩をはさむ必要があります。休憩には脳の疲労を軽減し、新たな刺激を与えて集中力を回復させる効果があります。休憩によって集中力を継続させ、質の高い学習を実現させましょう。

勉強にはメリハリが必要

疲労がたまった状態で勉強をしても、高い学習効果を得ることはできません。これは集中力が低下することで、情報の吸収や記憶力が鈍るからです。また、長時間のだらだらとした勉強も効果が薄くなるといわれています。集中力が切れてきたときは、適度な休憩をはさむことで勉強にメリハリをもたせましょう。メリハリをつけることで、高い集中力を維持しながら、効果的に知識を身につけることができます。

勉強の休憩時間の目安は15分以下or30分以上の2パターン

最適な休憩時間に関しては諸説ありますが、一般的には15分前後がよいとされています。

これは、休憩を長くとりすぎてしまうと、かえって集中力を低下させてしまう恐れがあるからです。15分間の休憩を通して、集中力を維持させつつ疲労感を回復させられるようにしましょう。

ただし、どうしても疲労がとれない場合は30分程度の休憩をとることも一つの選択肢です。模擬試験など、特に高い集中力が求められる場合は、長い休憩時間が必要になるでしょう。休憩時間に関しては個人差があるため、その目的や状況に応じた最適な時間を設定する必要があります。

休憩時間に何する？　勉強効率を上げる8つの方法

ここで休憩時間の過ごし方を8個紹介していきます。

集中力を維持して長時間勉強するためには、お子さん一人ひとりに適した休憩スタイルを見つける必要があります。ぜひいろいろと休憩方法を試して、お子さんに合った過ごし方を見つけてみてください。

音楽を聴く

勉強の休憩時間には、音楽を聴くことをおすすめします。音楽にはリラックス効果があり、休憩中に心地よい音楽を聴くことで気分がリフレッシュされます。心身の疲れを短時間で回復させてくれるという点で、休憩時間に音楽を聴くことは最も効果的な方法の一つといえるでしょう。また、インターネットなどで「リラックス 音楽」などと検索すると、おすすめの歌が多く表示されます。これらの音楽から、お子さんの年齢や好みに合った音楽を選択しましょう。

おやつで糖分を補給する

おやつで糖分を補給することもおすすめです。軽いおやつはエネルギー源となり、疲労感を軽減することに役立ちます。また、血糖値の低下を防ぎ、脳の働きを加速させる効果もあります。場合によっては、おやつを食べることが勉強のモチベーションにつながる可能性もあるため、多くのメリットがあるといえるでしょう。適量のおやつは心理的な満足感をもたらし、集中力やモチベーションを高めることにつながります。

好きなドリンクを飲んでリラックス

好きなドリンクを飲むこともおすすめです。炭酸の刺激やお茶の香りは気分をリフレッシュさせてくれますし、ドリンクに含まれる糖分には脳の疲れをとってくれる効果があります。好みや状況に適したドリンクを選ぶことで、高いリラックス効果が期待できます。

軽い運動やストレッチをする

運動には身体の疲労を軽減し、ストレスを解消する効果があります。これは運動による適度な刺激が、疲れを軽減してくれるからです。運動は脳の活性化や集中力の向上にもつながるとされているため、休憩時間の運動には大きなメリットがあるといえるでしょう。お子さんが勉強に行き詰った際は、一度軽い運動を促すことで、集中力を回復させることができます。

読書をする

休憩時間に読書をすることも一つの選択肢です。読書に集中することで、一度現実から離れ、新たな世界に没頭することができます。物語や知識の世界に浸ることで、今やっている勉強や宿題のストレスやプレッシャーから解放され、心のリラックス効果を得ることができます。

特におすすめなのが、科学の本や歴史まんがのような勉強に関連する本です。知識を身につけながら休憩ができるため、多くの利点があります。ただし読書に関しては好みが分かれる場合もあるため、お子さんのスタイルに合わせて慎重に検討する必要があります。

掃除をする

掃除をすることで、気分転換を図ることができます。整理整頓や清潔さを追求する行為は、心理的な安定感をもたらし、心地よい学習環境を作り出すことにもつながります。また乱雑さや汚れを取り除くことで、集中力の向上も期待できます。短時間の掃除でも、心身のリフレッシュや学習環境の向上を促すことができるため、お子さんが勉強に疲れてしまった際は、机の上などを軽く掃除をさせてみることをおすすめします。

目を閉じて静かに過ごす

目を閉じて静かに過ごすこともおすすめです。目を閉じると、視覚刺激が遮断しゃだんされ、脳は情報処理の量を減らすことができます。これによりリラックス状態に入りやすくなります。脳を休ませることで、休憩後に高いパフォーマンスを発揮できるようになるでしょう。また軽い瞑想をすることも良いとされています。深い呼吸や意識の集中を通じてストレスを軽減し、心身の緊張を緩和かんわできるようになります。

仮眠をとる

休憩の際には、15分程度の仮眠をとることをおすすめします。短い仮眠は「パワーナップ」として知られ、集中力を回復させる効果があります。また、仮眠はストレスを軽減し、リラックス効果をもたらします。リフレッシュした状態で勉強を再開できるため、最も効果的な休憩方法の一つとされています。さらに仮眠には記憶力を強化してくれる働きもあります。

※「パワーナップ」とは短時間仮眠・短時間昼寝のことで、脳の疲労回復に効果があるといわれています。

勉強中の休憩の仕方｜8つのおすすめタイミング

休憩を入れるタイミングについても説明していきます。

休憩をとるタイミングを意識することで、勉強とメリハリがつくようになり、学習の質を高めることができます。実践的な方法を8個紹介していくので、ぜひ試してみてください。

25分勉強→5分休憩の「ポモドーロテクニック」

ポモドーロテクニックといわれる、勉強と休憩を組み合わせた学習方法を紹介します。ポモドーロテクニックでは、「25分間の集中的な勉強を行った後に、5分間の休憩をとる」というサイクルを繰り返します。25分間しっかりと集中することで、効率的にタスクに取り組み、5分間の休憩で疲労を回復させます。この勉強方法を行うことで、集中力を保ちながら疲労を軽減し、学習を効果的に進めることができます。勉強と休憩を一つのサイクルで回したいという方におすすめです。

食事をしたあと

一般的に食後は眠くなりやすいため、学習に集中することが難しくなります。そのため、食後は少し長めの休憩を取ることをおすすめします。仮眠をとったり、ストレッチをしたり、気分転換のために時間を使いましょう。長めの休憩は眠気を解消し、食事後の集中力を回復させる効果があります。

眠くなったとき・集中力が切れたとき

時間通りでなくても、眠気を感じたときは、勉強の効率が落ちているため一度休憩を入れたほうがよいです。眠くなると注意力が散漫になり、情報の吸収や集中力が低下します。また、疲労や眠気は記憶力や思考力にも悪影響を及ぼすとされています。質の高い学習を継続させるためにも、お子さんが食後に眠気を感じていたときは休憩を促すとよいでしょう。

解けない問題があったとき・イライラしたとき

解けない問題があったときやイライラしたときも、一度休憩をとるとよいでしょう。解けない問題に取り組もうとすると、さらにフラストレーションが増える可能性があります。休憩をとることで、脳がリフレッシュされ、新たな視点やアイデアが生まれることもあります。お子さんが勉強に行き詰った際は、一度休憩をとってみることをおすすめします。

トイレに行きたくなったとき

トイレに行きたくなったら、そのタイミングで短い休憩をとることをおすすめします。勉強に集中していると、休憩をとるタイミングを見失うこともあるでしょう。トイレに行くことで身体をリフレッシュし、集中力を向上させることができます。体調を整え、心と体のバランスを保ちながら学習に取り組みましょう。

学校の休み時間に合わせる

学校のサイクルに合わせるという休憩方法もあります。学校では授業のあとに必ず休憩時間が設定されています。その時間割を家庭学習にも適用することで、普段と同じリズムで勉強に集中することができます。学校に近い環境をつくるために、アラームなどを学校のチャイムと似た音に設定してみることもおすすめです。

志望校の試験時間に合わせる

受験を控えていたり、試験時間がわかっている場合は、志望校の試験時間に合わせて休憩する方法もあります。志望校の試験時間に合わせて休憩時間や勉強科目を設定することで、本番と同じような環境で学習に取り組むことができます。普段から本番を意識したスタイルを継続することで、試験当日もリラックスして受験に臨むことができるようになります。

自分のサイクルを大切に

これまでポモドーロテクニックや学校の休憩時間に合わせる学習方法などを紹介してきました。しかし集中できる時間は個人によって異なるため、お子さん一人ひとりに適したサイクルを意識する必要があります。ぜひお子さんと話し合って、最適な学習サイクルを見つけてみてください。

勉強の休憩中に意識したいこと

ここでは休憩中に意識したいことを4つ紹介してききます。

休憩の質を高めるためにも、ぜひ以下の4つに注意して、休憩を実践してみてください。

休憩中は頭や目を休ませてリラックスする

休憩中は休むことが目的であるため、できるだけ頭と目を休ませることが大切です。「別のことをする時間」になってしまったり、休憩中の作業に没頭して勉強に戻れなくならないように注意してください。スマホやタブレット、PCなどの操作はできる限り避け、読書でリフレッシュする際も目を疲れさせないように心がけましょう。

甘いおやつやドリンクは量に注意

甘いものを食べ過ぎると眠気を誘うことがあるため、ほどほどの量に抑えることを意識しましょう。確かに糖分には脳の働きを加速させる効果がありますが、食べすぎは逆効果です。適度な量を摂取することで、集中力やモチベーションの向上につなげていきましょう。

長すぎる仮眠はNG

長すぎる仮眠には注意しましょう。一般的に仮眠の目安は15分だといわれています。それ以上休みたくなる場合は、日常の睡眠時間などから見直す必要があるかもしれません。小学生など幼い子どもは、そもそもの睡眠時間が足りていない場合も考えられます。生活習慣から見直すことで、十分な睡眠時間を確保し、学習のパフォーマンス向上につなげましょう。

激しい運動は避ける

休憩時間に激しい運動をすることは、なるべく避けたほうがよいです。確かに休憩の際に運動をすることで、心身のリフレッシュにつなげることができますが、その運動が激しすぎると悪影響を及ぼす可能性があります。勉強に影響が出るほどの激しい運動は控えて、ストレッチや軽い運動で気分転換を図りましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ひと言で休憩といっても、そのスタイルは多岐に渡ります。

この記事では、休憩方法とタイミングについてそれぞれ8個ずつ紹介してきました。きっとお子さん一人ひとりに適した休憩スタイルを見つけられるはずです。また、休憩方法を見つける際は、お子さんと話し合いをして、最も継続的かつ効果的に学習に取り組める方法を選ぶことが大切です。

ぜひこの記事を参考に、さまざまな休憩方法を試してみてください。