教育ニュース
パッと見でわかる! 今週の教育ニュース 2021.03.08
2021.03.08
勉強や習い事、健康など、お子さんに関わる日々のニュースを知りたいけれど、「ゆっくりニュースをチェックしている暇なんてない…」という保護者のみなさんも多いはず。
このコーナーでは、そんな忙しいみなさんのために、最新の教育ニュースをたった3分でわかるように紹介していきます。
子どもの約3割に「お口ぽかん」の症状 年齢とともに増加する傾向に!
誰が? | 新潟大学大学院医歯学総合研究科小児歯科学分野の齊藤一誠准教授らの研究グループが | |
何を? | 子どものお口ぽかん(口唇閉鎖不全)に関する大規模調査を日本で初めて実施。 | |
どうした? | 子どもの約3割にこの症状がみられ、年齢が上がるにつれて増加するなどの調査結果を公表。 |
新潟大学大学院の齊藤一誠准教授らの研究グループが、日本で初めて、日常的に口が開いている症状「お口ぽかん(口唇閉鎖不全)」に関する全国大規模疫学調査を実施。その結果、日本人の子どもの30.7%がお口ポカンであることや、年齢とともに増加傾向にあることがわかりました。
調査は、定期的に歯科医院を受診している3歳から12歳までの子どもが対象で、その保護者が44の項目からなるアンケートに回答する形式で実施しました。
調査結果では、「鼻がつまる」、「音を立てて食べる」など12の項目が、お口ぽかんと関連していることが判明。これらの項目から、お口ぽかんは、あごの形態や位置だけでなく、口呼吸やアレルギー性鼻炎などと関連していることが示唆されました。
研究グループは今回の調査結果から、子どもの「お口ぽかん」は自然治癒・改良が難しい疾病と考えられるとしています。今後は、この病気の状態の解析や、治療法の確⽴など、お⼝ぽかんに対するガイドラインの策定が必要とも指摘しました。
「お口ぽかん」だと、体にどんな影響を及ぼす?
- 口呼吸になるため、外気とともに細菌やウイルスが体の中に入りやすくなる。
- 噛み合わせが悪くなることで、あごの骨などの成長に悪影響を及ぼし、顔がゆがむことがある。
- 唾液の分泌量が減り、口臭が強くなる。