教育ニュース
パッと見でわかる! 今週の教育ニュース 2021.06.28
2021.06.28
勉強や習い事、健康など、お子さんに関わる日々のニュースを知りたいけれど、「ゆっくりニュースをチェックしている暇なんてない…」という保護者のみなさんも多いはず。
このコーナーでは、そんな忙しいみなさんのために、最新の教育ニュースをたった3分でわかるように紹介していきます。
「ブラック校則」見直しを文科省が通知
誰が誰に | 文部科学省が全国の教育委員会に対し | |
何をした? | 校則について、社会常識や時代に合わせて 絶えず見直すように通知した |
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なぜ? | 行きすぎた校則(ブラック校則)が問題視されているため |
生徒の下着の色の指定や特定の髪型に制限するなど、行きすぎた校則、通称「ブラック校則」を問題視する報道を受けて、文部科学省が全国の教育委員会に対して、社会常識や時代に合わせて絶えず校則を見直すよう通知しました。
通知では、校則は「学校が教育目的を達成するために必要かつ合理的な範囲内において定められるもの」としています。その上で、教員がいたずらに規則にとらわれ、規則を守らせることのみの指導になっていないかを注意し、児童生徒が校則を自分のものとして自主的に守るように指導することが重要としています。
校則の見直しについては、児童生徒の実情、保護者の考え方、地域の状況、社会の常識、時代の進展などを踏まえたものになっているか絶えず見直す必要があると明記。また、校則の効果を上げるためには、内容や必要性について児童生徒と保護者との間に共通理解を持つことが重要だとしています。
文部科学省のホームページには、実際の取り組み事例として、児童生徒が話し合う機会を設けたり、PTAにアンケートを実施したりするなどして、児童生徒や保護者が何らかの形で参加する方法をとった上で、校則の見直しを行った学校などが掲載されました。
校則の見直しに向けて、実際にどんなことが実施されている?
- 各学級で、校則の中で見直してほしい箇所、学校生活上で変更してほしいことを生徒同士で議論。(公立中学校における事例)
- 学校側が中心となり、学校評議会やPTA会議、生徒会に対し、社会常識の変化等を踏まえて、見直しが必要な事項について意見を聴取した上で校則を改定。(公立高等学校における事例)
- 児童生徒、保護者との共通理解を図るため、入学希望の中学生を対象とした学校説明会で校則の内容等について説明。(公立高等学校における事例)
執筆:古川晶子(ディライトフル)