自主学習に「国旗」を取り入れて楽しく学ぶ! オススメの図鑑も紹介
自主学習のテーマで悩んでいませんか? 国旗を調べる自主学習は小学生に最適です。ただ単に国旗のカラーや模様についてだけでなく、歴史的な背景や国の価値観を知ることにもつながるため、発展的に世界について学ぶことができます。
そんなグローバルな視野を養うきっかけにもなる国旗の自主学習の取り組みについて解説します。自主学習を進めるうえでのポイントを学年別に紹介します。
自主学習に「国旗調べ」がオススメな理由
自主学習のテーマ選びに迷ったら国旗調べをしてみましょう。学年を問わず、国旗から得られる情報や関連学習に結びつけやすく、なんといっても子どもが興味をもちやすいテーマです。好きな国旗から世界を広げていきましょう。
子どもは国旗が大好き!
世界各国の国旗は、カラフルかつ形もさまざまで、子どもたちの目にも魅力的に映るようです。国旗に描かれた模様やモチーフをかっこいい!おもしろい!と感じ、知らず知らずのうちに各国の国旗を比べて楽しんだりできます。
好き、楽しいという気持ちから学ぶ事柄は自然と頭に残りやすいものです。色や形を楽しむことから国旗調べの学習を始めましょう。
国旗の調べ学習は世界に目を向けるチャンス
国旗と国名を知ると、この国って一体どんな国だろう?と興味がわいてきます。そんな世界に目を向け始めたときは学びのチャンスです。子どもがその国について知りたがっていることを一緒に調べ、日本との時差や違いは何なのかなど少しずつ掘り下げて興味を引き出しましょう。
日本と世界の関わりを知ることは、グローバル社会に活躍できる人に育てる最初の一歩となります。
【低学年向け】 国旗を使った自主学習メニュー
低学年はまだ海外の国について学習する機会は少ないため、外国のことは漠然(ばくぜん)とした知識しかないことも多いでしょう。国旗をきっかけに、日本以外にもたくさんの国が存在することやそれぞれ違った文化があることを交えながら自主学習を進めるのがオススメです。
日本に近い国や知っている国から始めよう
日本に距離が近い国や、よく耳にする国から始めましょう。家族と旅行したことがある国、保護者の方が仕事で訪れた国の国旗について調べるのも興味を引きます。体験談を交えながら、その国について親子で一緒に調べてみましょう。
好きなキャラクターや絵本が生まれた国などを取り上げるのも、親しみがもててオススメです。
子どもが直感で好きな国旗を選んで、その国について調べるのももちろんよいでしょう。もしかすると親も聞いたことがない遠い国の国旗を選ぶかもしれませんが、それもまた楽しい学習です。
あの食べ物はどこの国?
洋食やアジアの料理など、世界中の多種多様な食べ物が自然と日本の食文化になじんでいます。日本は食文化から世界を知ることができるよい環境をもっているので、これを生かさない手はありません。
普段食べているあのメニューは実はこの国旗の国が発祥だよ、などと伝えながら調べ学習につなげましょう。逆に日本の食文化が海外でも受け入れられていることを知る機会にもなります。
子どもや家族の好きな料理とお菓子を例にとって、国旗とセットで絵や文字で表現しながら楽しく自主学習をしましょう。
【中学年向け】 国旗を使った自主学習メニュー
テレビやインターネットで諸外国の情報に触れることも多くなってくる中学年は、少し踏み込んだ内容にチャレンジしてみましょう。子どもの好きな国をはじめ、日本とつながりの深い国や英語学習で登場した国について取り上げるのがオススメです。
国旗とその国のあいさつ
国旗と組み合わせて、基本的なあいさつ「こんにちは」などを現地の言語で記す学習法です。子どもの好きな選び方で数か国をピックアップしたら一覧表や図に表してみます。
- 国旗、国名、あいさつを一覧表にする
- それぞれの国の使用言語を表にする
- 特に好きな国の朝から寝るまでのあいさつ一覧表を作る
国旗はイラストで表現しても、簡潔に文字だけで特徴をつづってもよいでしょう。あいさつは現地の文字が難しければカタカナ表記で音を書き入れます。世界には多様な言語があることを知る機会になるでしょう。
地図や地球儀と照らし合わせてみよう
世界地図や地球儀などを使って調べると、知りたい国までの距離や面積などが視覚的に把握しやすくなります。国旗から世界地図に興味を移す子も多いため、さまざまな学習道具を取り入れてみましょう。
- 白地図の世界地図を手に入れて、書き込みをしたり色を塗ったりする学習
- 住んでいる場所から調べた国までの距離を調べる(地図に直線を引いて比較するのも)
- 日本と他国を比較し、大きさの違いを記す
世界地図は自分で書き写しにチャレンジする手もあります。国旗と国々について自由に自主学習を進めましょう。
デザインや色で分けてみよう
星のマークが施(ほどこ)されていたり、日本国旗のような日の丸型に似た国旗だったりと、さまざまなデザインやカラーの国旗が存在します。また、国鳥を施した国旗も多数あり、関連性のあるデザインを集めてみるなど、それぞれを比較するのもよいでしょう。
国旗の成り立ちや意味を深く知ることは歴史的な背景もあるため、中学年ではまだ理解が難しい部分があるのが実情です。
小学3、4年生では、それぞれを色別に分類したり、マークや形で分けたりするだけでもよい自主学習になります。同じ地域で似ている国旗が多数あることに気がつくかもしれません。
【高学年向け】 国旗を使った自主学習メニュー
地理も歴史も勉強する高学年は、国旗を使ってさらに深く掘り下げた学習を進めましょう。ユーラシア大陸やアフリカ大陸など大陸が複数あることや、宗教が存在することも理解しています。中学生以降の社会科の学習にもつながるので、しっかり押さえておきたいですね。
アジアやヨーロッパなど地域ごとに分ける
日本をはじめとしたアジア圏、アフリカ大陸、ヨーロッパ諸国などと分類したり大陸で分けて調べたりすると理解が深まります。
- 六大陸で分けて、各大陸の国・国旗を調べる
- 七大州で分けて、各州の国・国旗を調べる
- 分類したうちのひとつを取り上げて、気候や風土、言語などをまとめる
- 同じ海洋に面している国や陸続きの国境について調べる
毎日少しずつ調べて自主学習ノートに記していきましょう。
国旗の由来や国の特徴
国旗にはそれぞれデザインがあります。星や三日月、十字架、そして日本の円など国によってさまざまですが、モチーフにはすべて意味があり適当に決められたものはひとつもありません。
たとえば、日本の赤い日の丸は太陽を表していますが、日の丸と似たパラオの国旗の円は月を表現しているものです。
チリの国旗は4色で構成されていますが、白い星は名誉を意味し、 青は空を、白はアンデス山脈の雪を、そして赤はかつて独立のために流れた血を表しています。
こういったエピソードを調べて自主学習ノートに記すと歴史と関連づけられることが多くあり、理解が深くなるでしょう。
通貨や宗教を調べる
使用されている通貨と国旗を合わせて一覧にしてみましょう。国それぞれで通貨は異なることや、複数の通貨を使う国があることに気づきます。
円とドル、円とユーロなどの換算に挑戦してもよいでしょう。外貨と円の換算もできるようになるころなので、同時に算数の学習もでき一石二鳥です。
宗教の分布を調べてみると、歴史と関連のあることが学べます。たとえば、三日月と星は「イスラム教」を象徴するマークで、これを用いた国旗は主にイスラム信仰の国です。世界地図と照らし合わせてみると、イスラム圏は地域がまとまっていることがわかります。
楽しく国旗を学ぶ! オススメの書籍や知育玩具
自主学習に国旗をテーマに選んだら、本や知育玩具を手元に置いていつでも見直しや学習ができるようにしておくのが理想です。ここで、小学生にぴったりな、国旗を楽しく学べる本とかるたを紹介します。親子で読んで、遊んでみてください。
世界の国旗かるたシリーズ
大ヒットした「世界の国旗かるた」は1、2シリーズ合わせて使用すると主要96か国について知ることができます。国旗の専門家でありオリンピックの国旗担当職員としても大活躍した吹浦忠正(ふきうら ただまさ)先生監修の確かな商品です。
国旗かるた1に含まれる内容物
- 国旗の特徴を表した読み札:48枚
- 暗記カードにもなる絵札(取り札):48枚
- 持ち運びに便利な暗記カード用リング:1個
- 世界の国旗一覧+世界地図
- 貼って遊べる国旗シール
Amazonのアレクサとつなぐと、読み札を読んでくれる無料サービスつきです。ぜひ家族で楽しんでください。
国旗のクイズ図鑑改訂版
国旗にまつわるクイズを100問掲載し、コラムのようにまとめられた答えの解説が充実しています。家族でクイズを楽しめる1冊です。大人でも知らなかったことがあるかもしれません。小さなハンディサイズの図鑑なので、おでかけにも便利です。
国旗とその国の代表的な建築物や町並みなどを多数掲載しているので、ページを眺めているだけでも楽しめます。
世界がわかる こっきのえほん
198か国の国旗が掲載された大型絵本です。ひらがなで書かれているので、未就学児や低学年から楽しめます。解説は低学年にも十分理解できる記述ですが、中身は本格的です。
前半は「まる」「ほし」「どうぶつ」などのモチーフごとに分類され子どもの興味を引く構成になっています。後半は地域別に分け、国旗の成り立ちやデザインの意味を紹介する内容です。
学研のニューワイド学習百科事典は国旗の自主学習に最適
学研のICT学習システム、ニューワイド学習百科事典を使えば国旗の自主学習もスムーズです。国の特徴が紹介されたページでは、主要な都市の写真、建造物などの写真とともに国旗も掲載されています。1ページで国旗と国の勉強ができ、また関連事項も多数あるので合わせて覚えておきたい事柄を同時に学習することが可能です。
もちろん国旗や世界地図だけでなく、理科や算数など網羅(もうら)的に学習ができます。小中学生の自主学習、予習復習にひと役も二役も買ってくれるサービスです。
まとめ
自主学習のテーマ選びで迷ったら国旗について調べるのがオススメです。知れば知るほど奥が深く、何日もかけて学ぶテーマだということに気がつきます。国旗の調べ学習を通して知りたい意欲、覚えたい意欲に火がつくかもしれません。
何年生でも年齢に応じた学ぶポイントがあるのもうれしいところです。地図や図鑑などを活用して遊び感覚で自主学習を進めるのもよいでしょう。学研の小・中学校向けICT教材「ニューワイド学習百科事典」は調べ学習の強い味方です。こうしたツール、書籍やサービスを利用しつつ、国旗についての自主学習を始めてみてください。