宿題を早く終わらせる10の方法! 自主学習サポートに必要なことは?
「子どもが宿題をしない」「集中して宿題できない」など、宿題に関する悩みをおもちの方は多いのではないでしょうか。この記事では、宿題をしない原因や、保護者の方が宿題をうながすときのポイントなどもあわせて、子どもが宿題を早く終わらせる方法を紹介します。
子どもがなかなか宿題をしないのはなぜ?
子どもがなかなか宿題をせず、困っている保護者の方は多いかもしれません。「なぜ宿題をしないのだろう」と不思議に思うこともあるのではないでしょうか。宿題をやる気にさせるためには、まず原因を知り、それに合わせた対策を取ることが大事です。ここでは、子どもが宿題をしない理由を3つ考察してみましょう。
集中できない
勉強するための環境が整っていない場合には、宿題をしたくてもできない状態になっているかもしれません。兄弟がゲームをしていたり、手の届くところにマンガがあったりすると、ほかのことが気になってしまい宿題に集中できないでしょう。
宿題をするときには、兄弟に静かにするよう協力してもらう、視界の中に勉強道具しか入らないようにするといった最低限の配慮は必要です。
やる気が起きない
宿題をする意義を見いだせない、習いごとなどで疲れていて勉強できる体力が残っていないなど、やる気が起きない状態になっている可能性もあります。宿題をするときには、集中力が必要なので体力や気力のない状態では、思うようにはかどらないでしょう。
そのようなときには、なぜやる気が起きなくなっているのかを確認し対策を取ることが大事です。宿題する意義を見いだせないのであればメリットを伝える、体力が残っていないのであれば仮眠を取るなど、できそうなことから少しずつ改善しましょう。
苦手科目が後回しに
長期休暇などでまとまった量の宿題が出されたとき、宿題の進め方に関する計画を事前に立てておかないと、途中でやる気が起きなくなる可能性があります。たとえば、「先に好きな教科を進めてしまい、最後に苦手な教科のみが残ったため宿題が進まなくなった」といったケースが考えられるでしょう。
宿題に取り組み始める前に、出された宿題がどのくらいあるのか、どのような内容なのかを確認しバランスの取れたスケジュールを立てることが大切です。
自ら進んで宿題に取り組むために、保護者の役割と心構え
子どもがなかなか宿題をしないときには、焦ったりイライラしたりしてしまうこともあるでしょう。しかし無理やり宿題をやらせたり、怒ったりすると逆効果となり、余計に宿題をいやがる可能性があります。
宿題を効率よく進めるためには、保護者の方の協力が必要です。ここでは、前向きに宿題に取り組んでもらうための、保護者の方の心構えや役割をご紹介します。
前向きな声かけを心がける
「なぜ宿題をやらないの」「ずっと遊んでばかり」といったようなマイナスの言葉をかけるのは控えましょう。宿題に対するモチベーションが上がらなくなります。宿題をうながすには、自ら進んで宿題をやりたくなるような前向きな言葉をかけることが大事です。
保護者の方の声かけひとつで、宿題に対するやる気は大きく変化します。望ましい声かけの例は、以下のとおりです。
- 宿題が終わったら一緒に〇〇を食べようよ
- まずは算数だけやってみようか
- 宿題がまだならおやつの前に終わらせちゃおうか
- 宿題の後はゲームの時間にしよう など
間違えても怒らない
簡単な問題を解けなかったり、あまりにも間違いが多かったりすると「こんなに簡単な問題で間違うなんて!」「なぜ理解できないの?」などと悔しい気持ちになることもあるでしょう。しかし、強い口調で注意されることが増えると、宿題に対する自信がなくなるおそれがあります。
また、「宿題=嫌な気持ちになるもの」と認識してしまい、余計に宿題を遠ざけるようになるでしょう。宿題は知識を定着させるだけでなく、苦手分野や得意分野を把握するといった役割もあります。少しの間違いは誰にでもあると心にゆとりをもち、むやみに叱ってやる気を奪わないよう心がけましょう。
間違っている解答をむやみにやり直させるのもNGです。ケアレスミスによる間違いは「もう一度見直してみようか」と声かけして気づかせるのもひとつの手ですが、すべてをやり直させるのは得策ではありません。
学校では宿題の間違いから習熟度を把握することもあります。また、間違いをきっかけにより深い理解につなげる学習となる場合もあるからです。
すべてを子ども任せにしない
宿題をやらない子どもに対し、前向きな声をかけ続けてモチベーションを上げるのは、根気が必要な作業です。しかし、子どもが自分でどうにかするだろうと放置していても、最後まで自主的に宿題を進めない子もいます。宿題は学校や塾などから出されている課題であり提出する必要があるので、やらないで終わりにするわけにはいきません。
宿題をやる習慣が身につくまでは、保護者の方がスケジュールを管理し、問題を解くのを手伝いましょう。特に小学1年生は、まだ宿題のやり方や要領を得ていない可能性もあります。保護者の方と一緒に進めることで、安心して進められるでしょう。
今すぐ試そう! 宿題を早く終わらせる10の方法
宿題は早く終わらせるに越したことはありません。早く手をつければ、「その分余裕をもって宿題に取り組める」「宿題が終わった後は何も気にせず自由に過ごせる」といったメリットがあります。コツさえつかんでしまえば、早く宿題を進められるようになるでしょう。ここでは、宿題を早く終わらせるための10の方法をご紹介します。
①宿題を洗い出す
複数の教科から宿題が出ている場合、まずはどの教科からどのくらい宿題が出ているのかを確認しましょう。表に書き出したり宿題に必要な道具を並べたりして、宿題の量を目で見えるようにすると状況を把握しやすくなります。
宿題の量が多ければ多いほど、自然と「早くやらなければ」という気持ちになるでしょう。何度も言葉で「早く宿題やりなさい」「まだ算数と国語と理科が残っているよ」などと伝えるよりも、実際に自分の目で見て焦りを感じるほうがより効果的です。
②スケジュールを決める
宿題を洗い出し、その全体像を元に「いつ」「どの教科の」「何をするか」を決めましょう。カレンダーなどに書きこみスケジュール表をつくると、今日すべきことがわかりやすくなり計画的に進められます。
余裕があり、無理なく進められるようなスケジュールがベストです。また、以下の点にも注意しましょう。
- 苦手科目と得意科目が偏らないようにする
- 時間のかかる宿題は1日にひとつまでにする
- 時間のかかる宿題は何日かに分けて進める
③わからない問題は後回しにする
いざ宿題を始めるときは、わからない問題を後回しにするのが重要なポイントです。わからない問題をずっと考えていると、時間がどんどん過ぎてしまい、考えることにも疲れてきます。
少し考えてわからなければ別の問題に進み、わかる問題を先に解いてしまいましょう。わからなかった問題は、最後に落ち着いて時間をかけて考えてみると意外と簡単に解けることもあります。また、どうしても解けない問題は、答え合わせをしながら問題の解き方を再確認するほうが効率的です。
④タイムアタック制を導入する
ただコツコツと問題を解くだけでは、つまらないと感じる子もいるでしょう。そのような場合には、楽しく宿題を進められるような工夫が必要です。
たとえば、計算問題をタイムアタック形式にしたり、おうちの方と誰が一番早く問題を解けるか競争したりするとゲーム感覚で気軽に進められます。やる気や集中力が上がるので、テキパキと宿題をこなせるようになるでしょう。ただし、タイムアタック制が適切でない課題もあるので、しっかりと見極めることが大事です。
⑤宿題をする場所を変えてみる
宿題している環境が自室である場合、誰の目もないことから、マンガを読んでしまったり、うたた寝をしたりとついついだらけてしまうことが考えられます。やる気が出ない原因が環境にあるかもしれないと感じたときは、リビングやダイニング、寝室など宿題する環境を変えてみましょう。
特にリビング学習は、適度に人の目があるので程よい緊張感の中で宿題を進められるといわれています。保護者の方にとっても、料理をしたり本を読んだりしながら子どもの様子を見守れるので安心感があるでしょう。
⑥時間のかかる宿題は日を分ける
読書感想文や自由研究、工作など工程が多く、時間がかかる宿題は、無理して早く進める必要はありません。無理して進めるとクオリティーが下がり、その結果やり直しすることになれば、余計に手間がかかります。
「時間がかかる宿題は1日にひとつしかやらない」「その日のうちにすべて終わらせようとせず、何日かに分ける」といった計画にすることで、焦ることなく集中して進められるようになるでしょう。
⑦シールやスタンプのごほうびを用意する
何にでもごほうびをあげるというわけにはいきませんが、宿題に対するモチベーションをアップさせたいときや、中だるみしてしまっているときなどには、ごほうび作戦は効果的な方法です。「全問正解したらシールをあげる」「スタンプが30個たまったら好きなものを買う」など、ごほうびをもうけることで、やる気が出る場合もあります。
また、スタンプやシールがどんどんたまっていく様子を見える化することで、「これだけがんばった」という証明になり、自信にもつながるでしょう。
⑧遊びの時間とメリハリをつける
宿題の時間が長すぎると、途中で集中力がなくなります。宿題の時間と遊びの時間のメリハリをつけましょう。宿題を始める前に、「3時から4時は宿題の時間」「宿題が終わったら5時まで遊ぶ」などルールを決めておくことが大事です。
また宿題の時間は、集中力が高くなる時間帯を狙いましょう。たとえば、学校から帰宅してすぐは疲れていてやる気が出ない可能性があります。おやつを食べて一息ついてからのほうが、取り組みやすくなるでしょう。
⑨保護者も一緒に勉強する
保護者の方がサポートすることで、安心して宿題を進められるようになります。宿題がどの程度進んでいるか確認し、わからない問題には一緒に取り組むようにしましょう。お子さまの苦手分野を把握できるので、対策が立てやすく学力向上にもつながります。
また、すでにある程度自分で宿題を進める習慣がついている場合には、保護者の方自身が新しいことにチャレンジし勉強を始めるのもよいでしょう。同じ空間で勉強することで、お互いによい刺激を受けられます。
⑩ドリルで頭の体操をして弾みをつける
いきなり難しい問題を始めると、頭が働かなかったり集中できなかったりする可能性があります。運動をする前に準備体操をするように、宿題をする前にも頭の体操をすることが大事です。
頭が回転しやすくなるようにするためには、ドリルを解くといった方法が適しています。ドリルによって問題の傾向や内容が異なるので、対象年齢や教科、問題の難易度などを確認してからお子さまに合うものを選びましょう。
【学年別】 自主学習をサポートするドリル18選
宿題をする前に、頭の体操をしておくと効果があります。脳トレーニングに使用するドリルは、教科や単元など、お子さまの好みや学力に合わせて選びましょう。ここでは、自主学習のサポートにオススメのドリルをご紹介します。学年ごとにオススメのドリルを3冊ずつご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
【1年生向けドリル3選】楽しい気持ちがやる気を伸ばす! 簡単ドリル
1年生は就学したばかりなので、「宿題の進め方がわからない」「宿題をする習慣がない」という子も多いでしょう。そのため、まずは宿題や勉強を楽しいと思えるような時間をつくることが大切です。
子どもの好奇心を引き出す科学のお話が25本収録されたドリルです。文章読解のトレーニングとして役立ちます。
小学生が最初に習う「ひらがな」や「カタカナ」を学習できるドリルです。1日1枚がノルマなので、無理なく進められます。
足し算と引き算を学習できるので、計算力を強化したいときにオススメです。シールつきなので毎日の努力が目で見てすぐにわかり、宿題へのモチベーションや自信が高まります。
【2年生向けドリル3選】基礎を固める問題を重点的に解こう
2年生は学習の基礎を固める時期です。ここでしっかりと学習内容を理解することで、3年生以降の難しくなる問題にも、対応できるようになるでしょう。2年生にオススメのドリルは、以下のとおりです。
このドリルでは、2年生で習う「かけ算」を勉強できます。イラストをたくさん使用しているため、視覚的に理解しやすいのが特長です。問題数が豊富なので、くり返し練習できしっかりと知識が定着します。
かっこいいドラゴンのイラストが印象的なドリルです。1日1枚勉強すると大きなごほうびシールを獲得でき、すべてが合わさると大きなドラゴンができあがります。ゲーム感覚で楽しく勉強できるので自主学習に取り入れやすいでしょう。
1学期の復習だけでなく2学期の予習もできるので、基礎学力を向上したいときに最適なドリルです。1回5分程度でできる内容なので、宿題前の頭の体操にちょうどよいでしょう。
【3年生向けドリル3選】学校の授業で学習したことの復習メインで!
3年生にオススメのドリルは、学校の授業内容を復習できるドリルです。外国語活動が始まり、各教科の授業内容もだんだんと増えてくる時期なので、学力向上のために苦手分野を少しずつなくしていきましょう。3年生向けドリルは、以下のようになります。
日本地図や都道府県のお話が紹介されているドリルです。都道府県に関する知識を身につけながら、文章読解力も養えます。
このドリルでは国語や算数、英語、理科、社会といった小学校3年生で学習する主要教科を学習できるのが特長です。「かくにんテスト」もついているので、どれくらい知識が身についているかを確認できます。
『小学1・2・3年 アルファベット・ローマ字・英単語 はじめての英語』
このドリルは、初めて英語を学ぶ人向けの英語入門ドリルです。イラストが多いデザインなので、単語の意味やシチュエーションなどをイメージしやすく、楽しく学習できます。
【4年生向けドリル3選】毎日の勉強習慣を身につけよう
4年生は毎日の勉強習慣が身についている子が増える時期です。まだ習慣化していない場合には、毎日コツコツと進められるタイプのドリルを用いて、少しずつ練習していきましょう。4年生にオススメのドリルは、以下のようになります。
朝の5分で学習できるドリルです。集中力が高い朝だからこそ、少しの勉強時間でもしっかりと知識が定着します。例題がついているので、解き方が事前に確認できるのもうれしいポイントです。
少数・分数の問題を取り扱っているので、計算力を強化したいときに向いています。設定時間をアラームでお知らせしたり、成績をグラフ化したりする便利なサービス「勉強管理アプリ」とも連動可能です。
『小学英語 早ね早おき朝5分ドリル アルファベットと英語の発音』
5分で解ける問題集のシリーズで、このドリルでは英語を学習できます。生活チェック機能つきなので、毎日の睡眠時間や勉強時間を記録できるのもうれしいポイントです。
【5年生向けドリル3選】考える力を伸ばす! 謎解き問題にチャレンジ
5年生になると、学力にも大きな個人差が出始めます。教科や単元ごとの勉強だけでなく、考える力そのものを伸ばす学習も取り入れましょう。5年生にオススメの考える力を育むドリルは、以下のようになります。
科学の知識によって数々の難問にせまる謎解きドリルです。文章の中にヒントが隠されているので、推理力や観察力、文章読解力が養われます。
『賢くなるたんていパズル 国語と算数をのばす推理 やさしい』
文章やパズルにかくされたヒントを手がかりに、謎を解明する推理系ドリルです。卒業生の8割以上が難関中学校に合格したという実績のある「宮本算数教室」の教材にもなっています。
読書感想文や記述式問題などを解くので、書く力や表現力を養えるのが特長のドリルです。文章の構成方法やルールの確認ができます。
【6年生向けドリル3選】総まとめ! 中学校進学への準備を進めよう
6年生は中学校での学習に備えて、これまで習ってきたことを総復習しましょう。総まとめドリルを取り入れることで、各教科の復習や苦手分野の把握ができます。6年生にオススメのドリルは以下の3冊です。
この1冊で「算数」「国語」「社会」「理科」「英語」が学習できます。6年生で習う内容の総まとめができるので、学年末や長期休暇中のドリルとして最適です。
全科プリントは、切り取り式ドリルになっています。1回分が1枚にまとめられているのでわかりやすく、やる気も続きやすいでしょう。
1年間の学習内容を総復習できるドリルです。「総復習テスト」や「全漢字チェック」がついているので、知識を定着させるためのアウトプットに向いています。
「学研出版サイト」はドリルの種類も豊富!
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検索した内容は、「売れ行き順」「発売日順」「シリーズ順」に並べ替えできるので、どれを買おうか悩んでいる方でも自分に合った1冊を簡単に見つけられるでしょう。宿題前の脳のトレーニンググッズを探している方は、「学研出版サイト」をぜひご利用ください。
まとめ
ちゃんと宿題をすることで、知識が定着し学力が向上するといったメリットがあります。しかし、自発的に宿題ができないときや、せっかく宿題をはじめても思うようにはかどらないこともあるでしょう。
宿題を効率よく進めて早く終わらせる方法には、「スケジュールを決める」「前向きな声かけでやる気を盛り上げる」「ドリルで頭の体操をして弾みをつける」などがあります。状況に合わせていくつかの方法を実践することが大切です。
宿題前の脳トレーニングにドリルを使用する場合には、「学研出版サイト」をご利用ください。種類が豊富で検索機能も充実しているので、お子さんの希望や条件に合うドリルがきっと見つかります。