家庭学習で漢字が得意になる! オススメの勉強法とドリル&絵本27選
小学校に入ると始まる漢字の学習。学年が上がると、新しい漢字を覚える難易度も上がります。家庭での自主学習が重要です。今回の記事では漢字が得意になる勉強方法や楽しく覚えるコツ、オススメのドリルや絵本を紹介します。
目次
- 漢字が得意になる! 家庭学習の方法
- なぜ漢字を勉強するの?
- 小学校で習う漢字の内容は?
- 【学年別】漢字の家庭学習にオススメのドリル18選
- 楽しいからどんどん覚える! 漢字を学べる本9選
- 家庭学習で漢字を学ぶメリット
- 「学研出版サイト」なら漢字の家庭学習教材が豊富
- まとめ
漢字が得意になる! 家庭学習の方法
漢字学習では、書き順や読み方、部首の種類など覚えることがたくさんあるので、子どもは「難しい」「覚えきれない」といった負担を感じることもめずらしくありません。
しかし漢字は、日本で生活するうえで必要不可欠なものです。できれば漢字が得意になってほしいと思う保護者の方や、もっと漢字を覚えたいと考えている子も多いのではないでしょうか。ここでは、家庭学習で漢字を学ぶ際の勉強方法をご紹介します。
授業内容を予習する
漢字は、学校の授業で習い、家で復習をするのが一般的な学習方法です。しかし、復習をしたあとにアウトプットする機会がなければ、知識が定着しにくくなります。また、習う漢字の数が増えたり難易度が上がってくると、授業の時間だけでは覚えきれなくなることもあるでしょう。
漢字を授業で習う前に、事前に家庭学習しておくことで「この漢字は知っている」「授業が簡単に理解できる」といったポジティブな気持ちが芽生え、自信につながります。授業時間や宿題での復習のときに何度も反復練習することになり、定着率が向上するのもメリットのひとつです。
保護者もいっしょに勉強する
漢字学習が苦手な子の中には、勉強の仕方や間違っているところがわからないといったように、基本的な問題を抱えているケースもあります。漢字が苦手な場合や、自発的に勉強をしたがらないときには、保護者の方がいっしょに学習しサポートしてあげましょう。
勉強すべきポイントや苦手なところを明確にし、その子に合った学習方法を提案することで、勉強がはかどります。また、お子さんが勉強をしたら「いっぱい勉強できたね」「難しい漢字を覚えてすごいね」など、たくさんほめることも大切です。モチベーションが高まり、もっと勉強したいという気持ちが自然と出てくるでしょう。
本を読んで楽しく学ぶ
漢字を覚えるときには、本を読むのも学習方法のひとつです。勉強をしている感覚が少なく、楽しく学習できます。
また、本の中にはたくさんの漢字が出てくるので、自然と漢字を目にする機会が増えてインプットしやすくなるでしょう。文章の中に出てくる漢字を前後の言葉と一緒に覚えられるため、日常生活の中での漢字の使い方も自然と身につきます。
漢字の学習に使用する本を選ぶときは、対象年齢や漢字が使用されているかどうかを事前に確認しましょう。ひらがなが多用されているマンガや、漢字が難しすぎる本は、避(さ)けるのが無難です。
毎日5~10分継続して学習する
漢字を覚えるためには、毎日継続して勉強する必要があります。漢字は、「覚えた数日後に再度確認する」をくり返すことで、着実に記憶できるためです。一度にたくさん覚えても、反復練習ができなければすぐに忘れてしまう可能性があります。
1日の勉強時間は毎日5~15分程度でも十分ですが、覚えた漢字は1週間後や1か月後にも定期的に復習するようにしましょう。
なぜ漢字を勉強するの?
漢字は画数が多く読み方もいくつかあるので、「難しい」「ひらがなでもよいのでは?」と思う子もいるかもしれません。ここでは、なぜ漢字の勉強をするのか、お子さんに聞かれたときの答えを解説します。
漢字は大人になっても日常生活の中で毎日使用するものです。学生のうちに、できるだけたくさん漢字を覚えてもらえるように、学習の目的を教えてあげましょう。
国語力を高めるため
漢字が苦手になってしまうと、文章を読むときに不便を感じることがあります。わからない漢字が出てくるたびに読み方や意味を調べるとなれば、文章を読むこと自体に面倒くささを感じても無理はありません。文章に苦手意識をもつことで、考える力や感じ取る力といった「国語力」が向上しなくなるおそれがあります。
国語力は、生きていくうえで必要不可欠な能力です。物語を読み「作者の考え」「主人公の気持ち」などを感じ取ったり、語彙(ごい)を増やしたりしながら国語力を高めていきましょう。そのためにも、漢字はしっかりと学習しておくことが大切です。
受験や検定のため
漢字の勉強をするもうひとつの意味として、受験や検定、テストで高得点を取ることがあります。受験のとき、これまでどれくらい努力してきたかを試すために、難易度の高い問題を出ることもあるでしょう。
また、高校や大学では作文や論文を作成する機会が多いので、小学生や中学生のうちに漢字検定を取得しておくのも方法のひとつです。漢字検定があれば、自分の実力を証明できます。大人になってからも、漢字は日常的に使用するので、小学生のうちにたくさん覚えておくと将来の役にたつでしょう。
小学校で習う漢字の内容は?
漢字は種類が多いだけでなく、部首や読み方など、覚える必要のある項目が複数あります。「家庭学習ではどこまで勉強すればよいの?」「学習方法がわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
ここでは、小学校でどのようなことを習うのか、学習内容をご紹介します。家庭学習のとき、ご紹介する項目を参考にしながら勉強を進めてみてくださいね。
覚える漢字の数
小学校入学から卒業までの間に、どれくらいの数の漢字を習うのでしょうか。文部科学省(もんぶかがくしょう)が規定(きてい)している学習指導要領を調べると、2021年現在の習得漢字数は、以下のとおりです。
6年間で学習する漢字は1,000文字以上です。特に、3年生以降は1年で約200字覚えることになるので、意外と多いといえるのではないでしょうか。一気にたくさん覚えるのではなく、少しずつコツコツと学習していくことが大切です。
画数や部首など付帯情報
漢字を覚える際は、漢字の形だけ覚えればよいわけではありません。以下のようなことをいっしょに学習します。
- 書き順
- 読み方
- 画数
- 部首の種類
- 漢字の成り立ち
- 特定の漢字を使った熟語
- 類義語
- 対義語 など
このように、さまざまな情報を覚える必要があるため、漢字の学習には意外と時間がかかるのです。また、読み方にも「音読み」「訓読み」といった種類があり、ひとつの漢字につき読み方が何通りもある場合も少なくありません。反復練習をして、少しずつ着実に知識を増やしていくことが大事です。
【学年別】漢字の家庭学習にオススメのドリル18選
家庭学習で漢字の勉強をする際に、オススメのドリルをご紹介します。ドリルは何度もくり返し練習できるのがメリットです。「見る」「話す」「書く」といったように体のさまざまな器官を使う「運動性記憶」ができるので、記憶に定着しやすいといわれています。ドリルを使うことで効率よく漢字を覚えてもらいましょう。
【1年生向けドリル3冊】毎日の勉強習慣が身につく
1年生は就学して間(ま)もないため、勉強法がわからない場合や勉強習慣が身についていないこともあります。まずは、毎日コツコツ勉強をする習慣が身につくようなドリルを使用しましょう。
早ね早おき朝5分ドリル 小1かん字
5分でできる漢字ドリルです。短時間でサクサク進められるので、隙間(すきま)時間にも気軽に使用できます。
毎日のドリル 小学1年 もっとかん字力
「1日1枚」、やりきる力が身につく1冊です。問題数が多いので、漢字テストの予習や1年生の総復習にも役立ちます。
ドラゴンドリル 小1かん字のまき
このドリルはイラストが多く、遊び感覚で楽しく進められるのが特長です。学習意欲が向上する、ごほうびシールもついています。
【2年生向けドリル3冊】楽しく学べる
2年生になると、学習する漢字の量が倍に増えるため、やる気がアップするようなドリルで勉強しましょう。
毎日のドリル 小学2年 かん字
イラストが多く、アプリと連動しながら漢字学習ができるドリルです。付属の「勉強管理アプリ」を使えば、賞状をもらえたりキャラクターとふれ合ったりもできるので、楽しく学習を進められます。
10秒で見やぶれ! まちがいさがし漢字ドリル 小学2年生
このドリルでは、遊びながら自然に学習できるのが特長です。間違い探しやパズルをしながら、漢字を細部までしっかりと覚えられます。
学研の夏休みドリル 小学2年のかん字
1回の学習時間は5分程度、1日1枚で完了できるドリルです。1学期の復習と2学期の予習ができます。漢字テストやパズルの問題もついているので、お子さんが飽(あ)きることなく取り組めるでしょう。
【3年生向けドリル3冊】絵や写真が豊富! 視覚で覚えよう
3年生では漢字の家庭学習に慣れている子と、まだ取り組んでいない子の学習状況に差が出てくる時期です。まだ勉強習慣が身についていない場合は、絵や写真が豊富で、視覚的に覚えやすいドリルからはじめてみましょう。
毎日のドリル×学研の図鑑LIVE 図鑑漢字ドリル小学1~6年生 恐竜
このドリルは図鑑とドリルが一体化しており、写真やイラストが豊富なのが特長です。恐竜の生態を学習しながら漢字も覚えられるので、一石二鳥な内容になっています。
LIVEビジュアルクイズ図鑑 なるほど! 魚の漢字
魚の漢字に詳しくなれる、おもしろドリルです。魚の写真を見ながらクイズに答える方法で、50個の魚にかんする漢字を学習できます。
毎日のドリル 小学3年 漢字
3年生で習う漢字200字が学べるドリルです。カラーで見やすく、かわいいイラストが漢字のポイントを教えてくれるので、勉強がはかどるでしょう。
【4年生向けドリル3冊】6年生までずっと使える
6年生までずっと使えるドリルをご紹介します。4年生からは漢字の難易度も上がっていくので、予習が重要です。
正しく書ける 正しく使える 小学全漢字1026
このドリルでは、小学校6年間で習う漢字、全1026字を紹介しています。漢字の成り立ちや文章内での使い方も覚えられるようになっており、充実した内容です。
熟語で覚える 漢字力560
部首別に漢字を学習できるタイプになっています。「中学受験専門塾アクセス国語指導室」が監修しているので、中学受験を検討している方は活用してみましょう。
ディズニー漢字ブック 小学校で習う全漢字の書き方 改訂版
小学校6年間で習う漢字をすべて記載した漢字ブックです。正しい書き順やきれいな字を書くためのポイントを紹介しています。この漢字ブックを見ながらノートに書き写していけば、ドリルとしても使用可能です。
【5年生向けドリル3冊】難しい漢字にも挑戦できる
5年生の家庭学習にオススメのドリルを3つご紹介します。5年生は勉強習慣がしっかりと身についている時期なので、難しい漢字にもどんどん挑戦させてあげましょう。
毎日のドリル 小学5年 漢字
このドリルは、5年生で習う漢字をすべて学習できる、充実した内容になっているのが特長です。スモールステップで学習を進められるように構成されており、着実に漢字力を高められます。
小学全漢字おぼえるカード
漢字の書き方、使い方を学べるカードです。語呂(ごろ)のよいフレーズに合わせて、漢字を楽しく覚えられます。カードを見ながら書き取りすれば、ドリルのようにも使用可能です。
図鑑漢字ドリル小学1~6年生 危険生物
図鑑の解説部分から、書き取り問題を出題するタイプのドリルです。好きなものや興味関心のあることを勉強しながら、漢字の知識も深められます。
【6年生向けドリル3冊】6年間の総復習! 受験対策にも◎
小学校の最終学年である6年生は、6年間の漢字を総復習できるドリルを使用しましょう。総復習ドリルは、受験対策や進学準備にも最適です。
小学6年分の漢字をたった7日で総復習 改訂版
6年間で習った漢字の重要なポイントを一気にチェックできる構成になっています。パズルや物語、コラムや小テストなど内容が豊富なので漢字が苦手なお子さんでも、飽きることなく勉強できるでしょう。
中学入試の最重要問題 国語 漢字
中学入試で出題される問題を分析し、出題頻度順に漢字を紹介している問題集です。よく試験に出る漢字や難しい問題を重点的に学習できます。
寝る前5分暗記ブック 漢検4級 改訂版
記憶に残りやすい時間帯とされる「寝る前」に読む暗記ブックです。小学校で習う漢字が出題される漢検4級の対策ブックなので、6年間の総復習にも適しています。
楽しいからどんどん覚える! 漢字を学べる本9選
授業の予習や復習にはドリルが最適ですが、お子さんの興味や関心に合わせて、どんどん漢字を覚えてもらいたいときには読書を取り入れましょう。ここでは、漢字を学ばせたいときにオススメの絵本や書籍をご紹介します。本の内容や特長、オススメポイントを解説するので、本選びの参考にしてみてくださいね。
1~2年生にオススメの本3冊
まずは、1~2年生にオススメの本を3冊ご紹介します。まだ漢字を覚えはじめたばかりなので、難易度が高くなく楽しく読めるものが望ましいでしょう。
おすしかめんサーモン きょうふ! なぞなぞニギリーランド
主人公はおすしの顔をもつ寿司人間「スシオ」です。ほかにも、ロボットやおばけなどユニークなキャラクターが多数登場します。なぞなぞがたくさん出てくるので、遊び感覚で読み進められるでしょう。
いきもの最強バラエティー シャレナンデス
いきものに関する豆知識をダジャレ形式で紹介していく本です。笑いの要素がたっぷり詰まっていておもしろいので、どんどん続きが読みたくなります。
知ってびっくり! 漢字はじまり物語
漢字の雑学を学べる1冊です。漢字の成り立ちやつくりに関するお話を紹介しています。熟語や似ている漢字の紹介もあるので、知識を深めたいときにピッタリです。
3~4年生にオススメの本3冊
想像力が豊かになり、集中力も持続できるようになる小学校3~4年生の時期には、ストーリー性のある本がふさわしいでしょう。少し長めのお話を自分で読むことで、漢字の勉強につながります。
10分で読める名作 3年生
日本と世界の名作を13作品収録した1冊です。1つのお話が10分程度で読める長さにまとめられているので、朝や寝る前などの空き時間にも気軽に読めます。
へんくつさんのお茶会 おいしい山のパン屋さんの物語
この本は、パン屋さんを舞台にした心温まるストーリーです。漢字もたくさん出てきますが、読みがながふられているので読み聞かせをしなくても自分の力で読み進められます。
青空モーオー!
都会に住む主人公が、家族と離れて親せきのいる田舎町の牧場で過ごすお話です。同年代の主人公に感情移入してしまい、どんどん読み進めたくなるようなおもしろさがあります。
5~6年生にオススメの絵本3冊
5~6年生はいろいろなジャンルの本を読んでみましょう。読書が好きなお子さんなら、小説やシリーズ化している本も楽しめます。たくさん本を読ませてあげて、漢字力や語彙力を高めましょう。
ナイチンゲール
戦場の病院で活躍した看護師、ナイチンゲールの伝記です。伝記なので難易度が高そうに感じますが、カラーのイラストがところどころに掲載されているので、理解しやすくなっています。
ニルスのふしぎな旅③ 仲間との絆と、こぼれ落ちた涙
小人にされてしまったニルスが動物の仲間と旅に出る冒険ストーリーです。このお話は、スウェーデンの作家、ラーゲルレーフの名作として知られています。
崖の下の魔法使い
「ティーンズ文学館」シリーズのうちの一作品です。主人公が転校した先には魔法使いが住んでいて、思い出を消されてしまうという、ドキドキわくわくするような展開になっています。
家庭学習で漢字を学ぶメリット
「漢字の勉強があまり好きではない」「なかなか覚えられない」といったお子さんも多いのではないでしょうか。家庭学習で漢字を学ぶことで、以下のようなメリットを享受(きょうじゅ)できます。
- 認識力が高まる
- 努力する力が身につく
- レベルに合わせて進められる
- 苦手な部分を重点的に学習できる
- コストがかからず経済的 など
漢字は情報量が多いので、1回学んだだけでは確実には覚えられません。しっかりと知識に定着させるためにも、授業だけでなくおうちでも毎日コツコツ学習しましょう。
苦手なところを理解するまで何度でも学べることや、学習習慣が身につくのが家庭学習のメリットです。また能力や好みに合わせた教材を使用でき、自分のタイミングで進められるので気軽に勉強できます。モチベーションも持続しやすいでしょう。
「学研出版サイト」なら漢字の家庭学習教材が豊富
「学研出版サイト」には絵本やドリル、辞典や図鑑などの子どもの学習に必要な書籍がたくさんあります。漢字の家庭学習にどのような教材を使用するか悩んでいる方は、「学研出版サイト」を利用してみましょう。
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まとめ
家庭学習で漢字を学ぶときには、「保護者もいっしょに勉強する」「毎日少しずつ継続して学習する」といった方法が効果的です。おうちで漢字を勉強することで、学校の授業への理解が深まるだけでなく、お子さんの国語力や語彙力を向上させるメリットも期待できます。
家庭学習の際には、絵本やドリルなどを使用し楽しく学ばせてあげましょう。教材選びに困ってしまったときや、今回オススメした本やドリルを購入したい場合には、「学研出版サイト」をご利用ください。品揃えが豊富で検索機能も充実しているので、お子さんにあった教材がきっと見つかります。