【小学生の家庭学習】勉強時間目安を学年別に紹介!楽しく習慣化するコツ
「子どもに勉強しなさいといっても聞いてくれない」「周りの子はどれくらい勉強しているのかわからず不安」というお悩みをお持ちの方へ、小学生の家庭学習時間の目安を学年別にご紹介。習慣化のコツや、教科別の勉強方法や家庭学習にぴったりの学習教材もご紹介します
目次
- 【小学生の家庭学習】勉強時間目安を学年別に紹介!楽しく習慣化するコツ
- 学習に最適な時間帯は子どもの性格や年齢によって違う
- 家庭学習を習慣化させるには?
- 苦手をなくす! 教科別攻略法
- 小学生は忙しい! 効率よく学習するためにスケジュール管理をしよう
- 家庭学習は教材活用で楽しく続けよう
- まとめ
【小学生の家庭学習】勉強時間目安を学年別に紹介!楽しく習慣化するコツ
小学生の家庭学習時間の目安は「学年×15分」と言われています。小学1年生であれば15分、小学6年生であれば90分ということになります。しかし大切なのは学習時間の長さよりも、家庭学習を習慣化させることです。年齢が幼いうちのほうが習慣化しやすく、学年に応じた時間と学習内容を意識する必要があります。
低学年は15分~30分
低学年の家庭学習では学習習慣をつけることが大切です。まずは「帰宅→おやつ→家庭学習」のように流れを決めましょう。こうすることで「おやつのあとは勉強の時間だ!」とお子さん自身も認識し、習慣化しやすくなります。
また入学してすぐの頃は宿題も少ないでしょうから、宿題のみで15分かかることもあります。そのため宿題をきちんとできていれば家庭学習を毎日しなくてよい場合もあります。休日はドリルをするなど週に数回短時間から始めて習慣化を狙(ねら)いましょう。
中学年は45分~1時間
理科と社会が教科になるため学習量が増える中学年。この時期には宿題のほか、ドリルや自主学習を取り入れることが大切になってきます。そのため「最初の30分間で宿題、残りの15分は自主学習」などと時間配分をあらかじめ決めておくのも良いでしょう。
またお子さんの主体性を育むため、一歩引いてお子さんをサポートすることも重要です。選択肢(せんたくし)を提示するところからスタートし、お子さん自身に宿題の順番や勉強を始める時間を決めさせたりするようにしましょう。
高学年は1時間15分~1時間半
高学年になると、お子さんの理解度や苦手分野に合わせた学習をすることが大切です。基本的にはお子さん自身が学習内容を決めるようにしていきます。しかしおうちの方のサポートも欠かせません。お子さんに合わせたアドバイスや教材選びをしましょう。
また中学受験を考えているならプラス30分~1時間半は学習時間が必要です。完全にお子さんから離れるのではなく、見守っている姿勢・いつでもサポートする姿勢は常に伝えましょう。
学習に最適な時間帯は子どもの性格や年齢によって違う
家庭学習の目安時間を把握(はあく)したところで、続いては学習に最適な時間帯についてもご紹介します。
学校から帰ったらすぐ、夕飯までに……などとご家庭によっていろいろな決まりがあると思います。しかしお子さんの年齢や性格、家庭の生活スタイルによって最適な学習時間は変わります。
いつ勉強すれば効率よくできるのか、ぜひお子さんのスタイルに合わせて考えてみてくださいね。
【朝型】登校前に脳を勉強モードに
朝から勉強すると脳が勉強モードに入り、学校の授業もしっかり脳が働いた状態で受けられるようになります。朝に向いているのは、100マス計算や漢字の書き取り確認などスピード重視の学習です。朝の10分でのこのような取り組みをすると、脳が活発に動き出します。またクラブや習い事をしているお子さんにとっても、朝の学習は良いでしょう。朝学習することで、夜は比較的余裕(よゆう)ができ習い事などにも集中して取り組むことができます。
【帰宅後】遊びの前に済ませよう
帰宅後すぐは、学校モードのまま学習できるのでおすすめの時間帯です。宿題にすぐ取り組むことで、学校で学んだことをしっかり復習でき学習内容の定着も図れます。
またこの時間帯は、宿題してから遊ぶなどのルールも決めやすいです。ゲームやテレビより前にまずは宿題をするという習慣を身につけさせましょう。帰ってすぐに机に向かうことはエネルギーが必要ですが、これを習慣化させると小学生以降の学習でも有益ですので、ぜひ身につけさせてあげてください。
【夜に落ち着いて】就寝前に勉強するのもよし
食事や入浴を済ませ、リラックスした状態で暗記などを頑張るのも良いでしょう。暗記は寝る前に行うと記憶(きおく)の定着が期待できると言われており、その日に学習した内容を思い出したり、暗記項目(こうもく)を書き出したりすることが有効です。
また夜はおうちの方がいるため、お子さんもが安心して勉強できる、わからないところを聞きやすいというメリットもあります。ご家庭で時間を決め、お子さんは家庭学習を、おうちの方は読書や仕事を進める時間として、家族で集中する時間をつくっても良いですよね。
家庭学習を習慣化させるには?
さてここからは家庭学習を習慣化させるコツをご紹介します。習慣をつけることは家庭学習において最も大切です。自ら机に向かうようになり勉強に対する抵抗感(ていこうかん)も減らしていけるからです。ぜひ家庭学習の習慣化とお子さんの集中力アップにお役立てくださいね。
学習する場所の環境を整える
習慣をつけるためにはまず、学習に集中できる環境をつくることが大切です。お子さんの机の上にゲーム機やまんがなど、学習に関係のないものはないでしょうか。またリビングなどで学習する場合、テレビはつけっぱなしになっていないでしょうか。
集中できないとだらだらと時間をかけて勉強することになり、勉強は面倒くさいものという意識が植え付けられてしまいます。学習の集中を阻(はば)むものはすぐに片づけましょう。
子どもに合った方法を選ぶ
お子さんのレベルや性格に合った教材を用意することも大切です。家庭学習では学校で出される宿題とは違い、お子さんひとりひとりに合わせた学習ができるところがメリットです。学校の内容を十分理解しているお子さんには発展的な課題を、基礎(きそ)・基本の定着が不十分なお子さんには基礎的な問題をというように、お子さんの理解度に合わせた学習内容を考えましょう。
またゲーム好きなお子さんには、タイマーを使い、計算問題などにゲーム感覚で取り組めるようにするのも良いでしょう。
親の声がけ・ほめ言葉は効果絶大
さいごに、お子さんのやる気を引き出すには、おうちの方の声がけが欠かせません。お子さんを机に向かわせるとき、「勉強しなさい」ではなく「一緒に勉強しよう」などと声をかけるようにしましょう。ほんの少しの意識でお子さんのやる気は大きく変わるはずです。またお子さんが上手にできていたら、「すごいね」「こんなに上手に書けるんだね」「この調子で毎日続ければもっとよくなるよ」などとほめて伸ばしてあげることもカギとなります。
苦手をなくす! 教科別攻略法
ここまで家庭学習ではお子さん一人ひとりに合った学習ができる、苦手な分野を重点的に勉強して克服していける、というお話をしてきました。
それでは具体的に、家庭学習では苦手科目にどう向き合っていけばよいのでしょうか。ここからは教科別の攻略方法をご紹介します。お子さんの苦手克服にぜひお役立てくださいね。
【国語】漢字や音読を中心にドリルにもトライ
低学年は漢字や音読を丁寧(ていねい)に、高学年は要約や読み取りも取り入れてお子さんの苦手を克服(こくふく)していきましょう。読解問題では、なぜ間違えたのかをしっかり復習することも必要です。
またお子さんの音読を聞いてあげたり、要約した内容についてフィードバックを行ってあげたりと、おうちの方のサポートも欠かせません。おうちの方がいっしょに取り組んであげることで、お子さんのやる気も向上し学習効果が大きく変わっていきます。
【算数】計算スキルをみがいて反復学習をしよう
算数は計算問題を間違えないように反復練習することが何よりも大切です。計算は算数において基本中の基本であるため、計算ができていないと思考力の必要な問題にも挑戦しづらくなってしまい、悪循環(あくじゅんかん)をつくりかねません。お子さんが計算を苦手と感じている場合にはくり上がり、くり下がり、九九…など、どこが理解できていないのか把握(はあく)し対策を考えてあげましょう。
高学年になり、計算がしっかりできている場合には中学受験の頻出(ひんしゅつ)問題のような、思考力の必要な問題にも挑戦してみましょう。
【理科・社会】興味をもつことから始めよう
理科・社会は、小学生のうちは暗記が基本であるため興味をもつと一気に覚えてしまいます。そのためお子さんにいかにおもしろさを伝えて興味をもたせるかがポイントです。小学生向けの理科の本や図鑑(ずかん)、歴史のまんがを買っておき、お子さんが自然に学べる環境を用意しましょう。
お子さんが興味をもっているなと感じるものがあれば、より深く学べるように惜しまず費用をかけてあげることも大切です。
小学生は忙しい! 効率よく学習するためにスケジュール管理をしよう
友だちと遊んだり、宿題をしたり、なかには複数の習い事やクラブに通っているお子さんもいるでしょう。小学生は忙しいのです。
そんなお子さんの生活をサポートするため、スケジュール管理はおうちの方がしてあげましょう。スケジュールを立てること自体はお子さんが自主的にできるのが理想ですが、ある程度手伝ってあげてもかまいません。
おうちの方が一方的にスケジュールを立てるのではなく、お子さんご自身に決めさせることが大切です。そうすることで目標が明確になり、お子さんも何をすべきかよく理解できます。
そのうえで「まずはこのスケジュール通りに頑張ってみよう!」などと声をかけてあげたり、スケジュールをお子さんがいつでも確認できる場所においてお子さんご自身で自己管理ができるよう促してあげたりしましょう。
また効率よく学習するためには教材活用がおすすめです。お子さんに合った教材を見つけ、しっかりスケジュールを守れるようにしてあげてくださいね。
家庭学習は教材活用で楽しく続けよう
教材といっても、ドリルや学習まんが、図鑑などとたくさんの種類があり迷ってしまいますよね。
そこで最後に、家庭学習にぴったりの教材をご紹介します。ぜひお子さんの興味や性格に合わせて教材を決め、家庭学習の習慣化にお役立てくださいね。
コツコツドリルで確かな力をつける
こちらは朝の短い時間でも取り組めるように1日分はたったの5分。スキマ時間の活用や、基礎固めにもオススメです。
さらに毎日の睡眠(すいみん)時間や勉強時間を記録できる「生活チェック」やドリルをどこまで進めたか可視化できる「達成シート&シール」もついています。朝学習の習慣化にはもってこいの一冊です!
こちらは算数・国語・英語・理科・社会の1年分の総復習を,短期間に効率よく勉強できるドリルです。
学校のテストのような「総復習テスト」と「全漢字チェック」で最終チェックもできます。1年の終わりに総復習をして、新学年に備えるのにぴったりです。お子さんの苦手な分野も発見できるでしょう。
学習まんがや図鑑は夢中になれて正しい理解ができる
こちらは世界の歴史の学習まんがです。小学1年生から小学6年生まで幅広く興味をもって読んでいただけます。巻末には年表、用語解説など、歴史学習に役立つ解説ページもあり、歴史への理解が深まる工夫もされています。
日本の歴史バージョンもあるのでぜひご覧になってくださいね。
こちらはすべての昆虫を生きたまま撮影(さつえい)した最新図鑑です。約2800種を収録しており、昆虫の多様性のひみつに迫ります。オリジナル映像のDVDには、衝撃(しょうげき)シーンや楽しいクイズなどを収録しています。
このシリーズは『昆虫』のほかに、『恐竜』『危険生物』などもあります。お子さんの興味に合わせて購入(こうにゅう)してはいかがでしょうか。
まとめ
ここまで家庭学習の目安時間や習慣化のコツ、おすすめの教材などをご紹介してきました。
小学生のうちから家庭学習の習慣をつけ、勉強に抵抗感をなくしておくと中学生、高校生になったときにも大きなアドバンテージになります。
ぜひここまでの記事を参考に、いっしょに楽しみながら、お子さんの学習のサポートをしていってあげてくださいね。
学研出版サイトでは、お子さんにぴったりな書籍や教材がご覧いただけます。こちらの記事で紹介したものの詳細も確認いただけますので、ぜひご活用ください。
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