【子どもの「宿題ストレス」を軽減】イライラしたら試したい5つの方法
子どもの宿題が親子にとってストレスになっていませんか? お子さんが宿題をなかなかやってくれないと、保護者の方もついイライラしてしまいますよね。
いくら言っても後回しで、やっと取りかかったと思ったのに、やる気は見られずミスだらけ。つい叱ってしまい、ケンカになるなんてこともしばしば……。
今回は、宿題のせいで親子にストレスが溜まってしまう原因と対処法、親がやってはいけないNG行動を紹介していきます。
目次
・宿題がストレスになる原因は?
・宿題のストレスを減らす5つの方法
・やっちゃダメ! 余計にストレスがたまる親のNG行動
・子どもは「やらなければいけない」とわかっている
・ストレスは抱え込まず便利な学習サービスを活用しよう
まとめ
宿題がストレスになる原因は?
子どもの宿題によって親子が互いにイライラしてしまう原因はどこにあるのでしょうか? ここでは、ストレスの原因となるポイントを4つお伝えします 。
まずは、イライラする感情が生まれる理由を理解しましょう。そうすることにより、宿題に対するネガティブな感情を受け入れることができ、効果的な対策を考えることができるのです。
宿題が多すぎる
お子さんが宿題をするための環境を考えてみましょう。そもそも宿題をすることがお子さんのキャパシティをオーバーしている可能性があります。スポーツやピアノなどの習い事に通っていることもあれば、お子さんは普段から疲れていることもあります。
そうすると、お子さんにとっては「毎日やることが多すぎて大変…」と感じているかもしれません。その結果、宿題にまで手が回らないということもあります。
子どものやる気がなくダラダラしがち
お子さんの宿題に対するモチベーションや感情はどのような状態かを観察する必要があります。
お子さんの気分によってはダラダラしてしまい、集中力が続かず、結局のところ何時間も同じ宿題をしてしまうこともあります。また、宿題を始めても継続することができず、すぐにゲームやテレビ、スマートフォンなどの遊びに手が伸びてしまったりすることがあります。
かんしゃくを起こしたり泣いたりする
お子さんが、宿題ストレスが原因で、ネガティブな感情をあらわにしたことはありませんか?
宿題の質においては、内容についていけず、わからない点が多いことがあります。また、宿題の量においても多いと感じていることもしばしばあるでしょう。ほかにも、その日は疲れているなどの理由でお子さんが泣いたり、かんしゃくを起こし、その結果保護者の方もイライラが募ってしまいます。
親が教えても反抗的な態度を取られる
保護者の方目線で、お子さんの宿題がストレスと感じる原因について考えてみましょう。お子さんにとってわからない問題を保護者の方が教えても、それを聞こうとしなかったり、むしろ反抗的な態度をとられることがあります。
保護者の方にとっては、お子さんのために接していることでも、期待していたお子さんの姿とは違うものを見てしまい、余計にストレスとなってしまうのです。
宿題のストレスを減らす5つの方法
ここまで、宿題がお子さんと保護者の方にとって、どうしてストレスと感じてしまうのか、その理由について考えてきました。それらの原因を明らかにしたところで、宿題のストレスを軽減する方法を5つ紹介します。
お子さんに宿題スケジュールを組ませたり、保護者の方もいっしょに勉強するなどの方法をお伝えしていきます。実践して、親子でストレスなく宿題を達成できるといいですね。
環境を整えて声がけを変えよう
まずはお子さんにとって宿題に集中できる環境や部屋のレイアウトを整えてあげましょう。例えば、リビングのテレビは消して、おもちゃやゲームやまんがなどに手が伸びない環境をつくることができます。
また、声かけの内容やタイミングについて工夫をしてみましょう。
「今日は算数と何だっけ?」
「テーブル片づけたから、ここで宿題やってもいいよ」
と、宿題をやる意思があることはわかっているという、信頼性を含めたメッセージを届けることがとても効果的です。
ほかにも、お子さんの様子を観察し、遊びのキリのいいところや、集中力を切らしたタイミングを狙って声をかけるようにすると、スムーズに宿題をはじめることができます。
子どもにスケジュールを組ませる
保護者の方がお子さんの予定を立てるのではなく、お子さん自身が、宿題やゲーム、テレビを見るなど、いつなにをやるのかを決めて書いてもらうことは非常に有効です。お子さんにとっては、自分でスケジュールを決めたという自己決定感をもつことができるので、自らの意志で動くようになります。
ここで注意することは、お子さんが自分で達成できる範囲内のスケジュールを組むということです。お子さんの作ったスケジュールに無理があるようだったら、保護者の方がアドバイスをして修正することが大切です。
スケジュールを守れたらごほうびを!
スケジュールや宿題をする約束を守れた場合、ゲームができるなどのごほうびを決めてみましょう。約束を守ることができても、何の得もないとすると、お子さんのやる気が下がってしまいます。約束やスケジュールを守ることで、❝得をする❞体験を積み重ねさせ、お子さんの約束を守る行動を増やしましょう。
また、スケジュールを守れない場合、今日はゲーム禁止などのペナルティを決めることも有効です。そのときの注意点として、約束の達成基準を100%ではなく、80%~60%と、厳し過ぎないようにすることで、お子さんのモチベーションは長く保たれるようになります。
親も一緒に勉強しよう
保護者の方がお子さんといっしょに勉強するメリットは多いです。お子さんの勉強の様子をつぶさに観察できるため、学習状況やつまずきを把握することができ、疑問や困難に対して柔軟に対応できます。お子さんの弱点を見極めて、苦手分野を復習させたりすることができると、受験勉強においても効率的に進めることができます。
また、お子さんが宿題をしながら、同じ時間、同じ場所で保護者の方も仕事の資料を読んだり、資格勉強をしてみましょう。こちらも、お子さんの宿題モチベーションや集中力の向上にとても効果的です。
よその子どもに教えているつもりで
保護者の方がお子さんの宿題でイライラするのは、お子さんのことを思っていて本音でぶつかり合っているからであり、それはとても大切なことです。しかしうまくいかないと感じるときは、一歩引いてよその子に教えているつもりになってみるのもいいですよ。
学校や塾の先生になったつもりで、自分の子どもではなく、他人の子どもを教える気持ちで宿題に向き合ってみましょう。そうすると、わからない問題があっても、上から目線で言わないようになって、いっしょに考えたり、調べたりして解決できるようになります。お互いにとってストレスなく宿題を進めることができるようになります。
やっちゃダメ! 余計にストレスがたまる親のNG行動
お子さんには、スムーズにストレスなく宿題に向き合ってもらい、受験合格や学力向上に努めてほしいものですよね。しかし、宿題をサポートするうえで、保護者の方にこれだけはやってほしくない4つのNG行動を紹介します。無理やり宿題をさせたり、罰を与えたりするなど、普段のお子さんと宿題の接し方の参考になります。
無理やり宿題をさせる
「今すぐ宿題をやりなさい」「宿題をしなければいけない」「絶対に宿題を終わらせて」とお子さんに無理やりやらせるのは、今後控えていきましょう。このように、保護者の方が強制的に行動させることで、お子さんは余計に意固地になったり、言うことをきかなくなります。
この点で最も心配なことは、親子の信頼関係にもマイナスな影響が出てしまうことです。もし一度でも無理やり宿題をさせたことがあった場合、「毎回無理やりやらせる」という感覚がお子さんに無意識のうちに定着してしまう危険性もあります。
罰ばかり与える
お子さんが宿題をしなかったり、拒絶してかんしゃくを起こしたなどという理由で、ゲームやまんがの禁止などの罰やペナルティを与え続けている場合、大きなデメリットがあることを理解しましょう。それは、こどもが宿題や学習そのものを嫌いになってしまうことです。
受験勉強に対してはもちろんマイナスな影響を与えますし、社会に出た後も自主的に学習する意欲を低下させてしまう恐れがあります。ペナルティを効果的に利用するには、約束の達成基準を厳しくしすぎないことと、約束は子どもの同意を得たうえで実行することです。
やらないまま放置する
強制的に宿題をさせるのは厳禁だと話をしましたが、とはいえ、宿題をまったくやらない子どもを放置しても、いずれやるようになるということはほとんどありません。とりわけ、小学生のうちはお子さんを放っておくことは控え、保護者の方がサポートすることが大切です。
放っておくとそのままやらないという性格のお子さんに対しては、例えば30分は保護者の方が付きっきりで見てあげるというルールなどをつくることをおすすめします。ただし、ルールという以上、保護者の方の都合でそれを破るとなると、お子さんの言い訳になってしまうので注意です。
子どもは「やらなければいけない」とわかっている
お子さんは心の中で、「宿題をやらなければいけない」とわかっていますし、焦りを感じていることは確かです。学習内容を理解したいという欲求はもちろん、やはり学校に行くとほかの友だちや先生の目もあります。クラスの中で自分だけ楽をするのはいけないことだということをちゃんと理解しています。
それでもやる気やモチベーションが起こらなかったり、イライラして機嫌が悪くなってしまうのは、まだ気持ちをコントロールすることが未熟だからです。保護者のみなさんは、お子さんの様子を注意深く観察し、焦りや不安といった気持ちを汲み取り、お子さんの目線を想像してみるようにすれば、落ち着き、イライラは減るはずです。
ストレスは抱え込まず便利な学習サービスを活用しよう
いろいろ工夫や改善を施しているけれども、お子さんの宿題がうまくいかない場合ももちろんあります。そんなときは、不安や心配をそのままにせず、ICTなどを活用した学習サービスを利用してみることをおおすすめします。
現在教育業界ではさまざまサービスが展開されており、一人ひとりのお子さんにとって最適な選択をすることができます。
ニューコース学習システムは子どもひとりでも学べる
『ニューコース』は小中学生を対象に、お子さんが一人だけでも学習できる、ICTを活用した学習システムです。このICT教材の内容は、学習指導要領に対応しており、基礎の定着をはかることができます。基礎内容を繰り返し取り組むことで学習の深い定着を目指せます。
お子さんが間違えた問題に、再度取り組む「ミス問トライアル」や、お子さんの正誤情報を確認することができる「学習管理機能」を活用することで、お子さんの苦手な単元をストレスなく学習することができますよ。
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まとめ
ここまでのところで、親子で宿題ストレスが蓄積してしまう原因や、そのイライラを減少させる方法、さらには保護者の方がやってはいけないNG行動などをご紹介してきました。親子で宿題との向き合い方を向上させると、お子さんの学力面だけではなく親子関係にも良い影響を与えることができます。
親子間できちんと信頼関係を築くことができたり、愛情を相互に認識することができれば、それに比例して精神面や学力面の充実をはかることができます。これまでお伝えしたことを参考に、充実した学習生活と家庭環境を過ごしてくださいね。