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子育て

入試で読むべき量が増えている! 普段の「生活」で気をつけること

入試で読むべき量が増えている! 普段の「生活」で気をつけること

「東大式!伸びる子どもに育てる小中学生の勉強術」第15回。

毎日の勉強計画指導まで行う学習塾STRUX・SUNゼミで塾長を務めている橋本拓磨です。
2021年3月末に出版した拙著「10歳からの東大式勉強術」(学研プラス)の内容をふまえ、小学生のお子様をもつ保護者の方へのアドバイスをお届けしています。

高校入試の「長い文章」を読むために必要な力

前回から、高校入試の文章が30年ほど前と比べて長くなっていること、それに対策していることが必要だということをお伝えしてきました。国語・英語の問題文も従来の1.2〜1.3倍になっていますし、理科や社会でも問題文が長く、複雑な設定になっていることがあります。
この「文章量が増える」ことへの対処を、前回は「普段の『勉強』で気をつける」という観点からお伝えしましたが、今回は「普段の『生活』の中で改善できること」という視点でお伝えします。前回記事はこちら。

文章が長くなると、「正確に読む」ことが難しくなります。
・読み飛ばさず、正確に問われていることを答えられる力
・書かれていないことを勝手に想像せず、書いてあるとおりに読む力
とりわけ上の2つを身につける必要があり、これがいずれも中学生にとってはとても難しいものになっているのです。
毎日の学習で「丁寧に読む」「読み飛ばさずすべて読む」という訓練をすることと並行して、家庭でも「長い文章を読む時間」というのを作ってあげるのが一つの手です。

「長い文章を正確に読む力」をつけるために普段の生活でできること

勉強内容に家庭で踏み込むのは難しい場合もありますから、保護者や家庭で「文章を読む」習慣がついていると大きいです。私も中学〜高校時代、そこまで積極的に「本を読む」「新聞を読む」というタイプではありませんでしたが、父がよく寝る前に文庫本を読んでいるのを見て、私もその本をこっそり借りて自分も読んでいたのを覚えています。

物語の本でも、ネットの記事や新聞記事でもかまいません。時間があるうちにこうしたものを定期的に読んでみるように薦めてみるのもいいですし、保護者の方が読む姿勢を見せられるのであれば積極的に見せて、一緒に読んでいくという形をとってもいいですね。Webのニュースや新聞記事などであれば感想を共有することで、きちんと理解できているかの確認もできます。

場合によってはクイズ・謎解きなどで「注意力」をきたえるのも◯

とはいえ、ご家庭によっては「そんな堅苦しいことはやってくれない」ということもあるのではないでしょうか。そうした場合は「クイズ」や「謎解き」をやってみるというのも一つの手です。

クイズ・謎解きなどでは問題文がそこまで長いというわけではないですが、注意して問題文を読んだり、書いてあることから手がかりを慎重に探していったりすることで答えにたどり着けるため、「丁寧に読み、書いてあることを手がかりにして考える」という癖をつけることにつながります。クイズは知識問題も多いですが、謎解きなどは前提知識がなく解けるものが多く、その分問題文や条件を正確に読めないと正解にたどり着けないということも多いため、非常に使いやすいです。
少し前に謎解きブームもあり、そうした本やテレビ番組、ネット記事なども多くありますから、挑戦してみてもいいでしょう。

第14回はこちら。

学研出版サイトはこちら。

Information

「10歳からの東大式勉強術」

好評発売中!
定価1,430円
学研プラス刊

橋本拓磨(はしもと・たくま)

監修者:橋本拓磨(はしもと・たくま)

東大法学部卒。
小中高生向け個別指導塾SUNゼミ大学受験学習塾STRUX塾長。 計画を立て、志望校から逆算して勉強を進めることで東京大学文科1類に現役合格。 地域の差なく全国から正しい勉強法を知ってほしい、そして受験を通して自分に自信を持ってもらいたいという思いから、オンライン塾や勉強法サイト「ストマガ」を立ち上げ、計画の立て方や勉強法を伝えている。

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