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子育て

英語「4技能」は高校入試でも重要。苦手意識をつくらない方法とは?

英語「4技能」は高校入試でも重要。苦手意識をつくらない方法とは?

「東大式!伸びる子どもに育てる小中学生の勉強術」第16回。

毎日の勉強計画指導まで行う学習塾STRUX・SUNゼミで塾長を務めている橋本拓磨です。
2021年3月末に出版した拙著「10歳からの東大式勉強術」(学研プラス)の内容をふまえ、小学生・中学生のお子様をもつ保護者の方へのアドバイスをお届けしています。

中学定期テスト・高校受験の「英語」でも「4技能」が重視

今回は「英語」について掘り下げていきます。小学校から英語の授業が実施されるようになり、大学入試でもいわゆる「4技能」
(読む=リーディング、書く=ライティング、聞く=リスニング、話す=スピーキング)
が重視されるように方針が決められている
など、英語の能力をより細かく見ようという動きが全年代を通じて活発になっています。
これはもちろん中学生においても例外ではなく、東京都立の高校入試などでは、2022年度実施の入試(2021年時点で中学2年生が受験予定)からのスピーキングテストの導入を進めています。もともと公立高校の入試などでは10年以上前から、英文を読むだけではなくリスニングや英作文の問題も出題を増やしており、いわゆる「4技能」すべての能力が求められるように変化してきています。

 

学校の定期テストでも、場合によってはリスニングやライティングが課されることもあります。学校の外国人の先生が放送する内容を聞き取れるかどうか、それをもとに答えを選ぶという形のリスニングもあり、定期テストだからといって「学校のワークを解いていれば高得点」というわけにもいかなくなっているのが実情です。

「4技能」といっても基本は「リーディング」!

こういった話を聞くと、
「スピーキングテストが始まるなら、英会話を始めたり、塾でスピーキングの対策を早くからたくさんしておかないといけないんじゃない?」
と思ってあせってしまいがちですが、その必要はありません。一番大事なのはあくまで
「中学校の授業で学習する英文法」と「それを使った長文の読解」です。

英語の勉強の仕組みは
「英単語・英文法を身につける」
 ↓
「長文読解ができるようになる(リーディング)」
 ↓
「読めるようになった文章を自分で聞いて理解できる(リスニング)・表現できる(ライティング)」
 ↓
「実際に話してコミュニケーションが取れる(スピーキング)」
という順番になっています。英会話などであればもちろん最初からスピーキングの練習から入ることもありますが、結局は「入試も見据えた勉強」もしなければならないとなると、中学校で習う英語の「理屈」の部分、単語や文法からしっかりと固めていくべきなんですね。4技能の中では「読む」ことが一番基本で簡単な部分なので、読めないものは書けないですし、ましてや話すこともできないからですね。

あらためて、英語学習の仕組みをおさらいすると
①単語・文法
②読解(リーディング)
③リスニング・ライティング
④スピーキング
となります。

「4技能」を高めるためには、まずなにより「学校の英語の授業内容をすべて理解できているか」が重要になります。もし授業内容が理解できていない範囲があるようなら、その範囲は別で塾や映像授業などでの補習が必要かもしれません。こうした基本的な文法でのつまずきが、あとから大きな「抵抗感」になってしまい、全体的な「英語苦手」につながってしまうので要注意です。

学校の授業の理解度を随時確認していくことはもちろんですが、早いうちにこの「抵抗感」をなくす上では、時間があれば英会話や英語の番組、洋楽など「楽しみながら英語に触れる」ということを取り入れてみてもいいでしょう。

第15回はこちら。

「『ひとつひとつわかりやすく』中学英語が学べる!」
学研の英語視聴動画はこちら

Information

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学研プラス刊

橋本拓磨(はしもと・たくま)

監修者:橋本拓磨(はしもと・たくま)

東大法学部卒。
小中高生向け個別指導塾SUNゼミ大学受験学習塾STRUX塾長。 計画を立て、志望校から逆算して勉強を進めることで東京大学文科1類に現役合格。 地域の差なく全国から正しい勉強法を知ってほしい、そして受験を通して自分に自信を持ってもらいたいという思いから、オンライン塾や勉強法サイト「ストマガ」を立ち上げ、計画の立て方や勉強法を伝えている。

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