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家庭学習

四字熟語の勉強法は? 効果的な覚え方とオススメ教材5選を紹介!

四字熟語の勉強法は? 効果的な覚え方とオススメ教材5選を紹介!

四字熟語は4つの漢字から成る熟語で、ことわざや複数の漢字を学べるため、自主学習に取り入れている方も多いです。今回の記事では、家庭での四字熟語の効果的な覚え方・勉強法や語彙力向上のコツ、オススメの教材をご紹介します。

自主学習での四字熟語の覚え方


四字熟語は漢字を4つ使用します。同じ漢字が何度も使われていたり同じ読みの漢字と間違えたりしやすいので、正確に覚えるのには時間がかかるでしょう。四字熟語はポイントをおさえて効率良く学習することが大事です。ここでは、自主学習で四字熟語を覚えるときのポイントをご紹介します。

意味や語源を調べて理解する

4つの漢字で成り立つ言葉が四字熟語です。四字熟語は大きく分けると、2つの熟語が合わさり新しい意味が生まれるパターンと、4つの関連する言葉を組み合わせたパターンの2種類あります。

【2つの熟語が組み合わさったもの】
・高等学校
・介護保険
・記念切手
・高速道路 など

【4つの関連する言葉を組み合わせることで慣用的な意味をもつもの】
・一期一会
・四面楚歌
・一石二鳥
・因果応報 など

四字熟語の言葉の種類や意味、語源などを調べると覚えやすくなるでしょう。どんなシーンで使用するのかをあわせて確認しておくと、言葉の意味を具体的にイメージしやすくなります。学習マンガや絵本など、視覚的に理解を深められる本を活用すると効果的です。

読み方・漢字を覚える

漢字をただ見て書くだけではなかなか記憶にとどまりません。また、四字熟語をスムーズにアウトプットできるようになるためにも、漢字の読み方を事前に確認しておくことが大切です。

たとえば、「一期一会」は「いちごいちえ」と読みます。一見すると「いっきいっかい」「いちきいちかい」などとも読めそうですが、実際の読み方には一般的な読みではない読み方が使われているため注意が必要です。

正確な読み方を確認せずに間違った読み方で覚えてしまうと、必要な場面で言葉が出てこなかったり四字熟語として理解してもらえなかったりすることも考えられます。

四字熟語を覚える際には、読み方を確認し声に出しながらくり返し書いてインプットしましょう。似たような漢字を使用する、ほかの四字熟語との区別するときにも、違いが明確になり覚えやすくなります。

オリジナル問題をつくって解く

漢字や読み方、意味を調べたら、問題集などを参考にしながらオリジナル問題をつくって解くと学習の仕上げとして効果的です。自分で問題を作成することで知識が定着しやすくなります。また問題を解くことで「どれだけ理解できているか」「何個四字熟語を覚えられたか」といった部分も確認でき、今後のやる気にもつながるでしょう。

オリジナル問題は「読み方を書く問題」「読みがなに合う漢字を書く問題」といったようにいくつかの問題ジャンルを組み合わせてつくり、さらにその横に回答欄を用意するだけなので簡単に作成できます。問題集や参考書の問題から苦手なジャンルをピックアップしてそのまま書き写してから解く方法でも問題ありません。

【漢字学習・学年別】小学生で覚えておきたい四字熟語一覧


小学生のうちに覚えられる四字熟語はたくさんあります。一気にすべてを覚えようとすると混乱してしまう可能性があるので、漢字の難易度別に少しずつ覚えていきましょう。ここでは、1年生~3年生の間に習う漢字を使用した四字熟語と4~6年生で習う漢字を使用した四字熟語、中学受験で頻出する四字熟語の3つの項目に分けてご紹介します。

1年生~3年生までに習う漢字を使用した主な四字熟語

まずは小学校低学年のうちに習う漢字を使用した四字熟語と読み方、簡単な意味を覚えましょう。ここでは、四字熟語の一例をあいうえお順にご紹介します。

【あ行】
・一日千秋(いちじつせんしゅう):待ち遠しく思うこと
・一期一会(いちごいちえ):一生に一度の出会いのこと
・一部始終(いちぶしじゅう):最初から終わりまでのすべてのこと
・一心同体(いっしんどうたい):ふたり以上の人がまるで一人かのように強く結ばれること
・一世一代(いっせいちだい):一生のうちたった一度きりのこと
・一石二鳥(いっせきにちょう):ひとつのことからふたつの利益を得ること
・一朝一夕(いっちょういっせき):非常に短い間のこと
・海千山千(うみせんやません):長い間にさまざまな経験を積み、ずるがしこくなった様子

【か行】
・花鳥風月(かちょうふうげつ):自然の美しい風景のこと、またそれらを題材とした詩歌や絵画をたしなむこと
・起死回生(きしかいせい):死に瀕したものが再びよみがえること
・公明正大(こうめいせいだい):公平でかくしごとのない、正しく立派な様子
・古今東西(ここんとうざい):今も昔も東も西も、いつでもどこでも
・後生大事(ごしょうだいじ):一生懸命勤めること、また物を大切にすること
・小春日和(こはるびより):晩秋から初冬にかけてみられる春のように暖かく心地のよい気候のこと

【さ行】
・三寒四温(さんかんしおん):寒い日が3日続いた後、暖かい日が4日続く気候
・三三五五(さんさんごご):3人または5人ずつ程度が続いて道を行く様子
・山川草木(さんせんそうもく):自然の景色や植物のこと
・四角四面(しかくしめん):真四角のこと、また、真面目で几帳面な人のこと
・四苦八苦(しくはっく):悩み苦しみ、苦労する様子
・四方八方(しほうはっぽう):ありとあらゆる方向のこと
・弱肉強食(じゃくにくきょうしょく):弱いものが強いものに征服される様子
・十人十色(じゅうにんといろ):人の見た目や性格、価値観はそれぞれであること
・四六時中(しろくじちゅう):1日中、常に
・青天白日(せいてんはくじつ):青空のこと、また、かくしごとや疑いのない様子

【た行】
・第一人者(だいいちにんしゃ):特定の分野で一番すぐれた人のこと
・電光石火(でんこうせっか):一瞬の動き、すさまじく速い様子

【な行】
・日進月歩(にっしんげっぽ):絶えることなく進歩し続けること
・二度手間(にどでま):一度で済むことに何度も手間をかけること
・年中行事(ねんちゅうぎょうじ):定められた時期や日にちにとり行う儀式や催しのこと

【は行】
・馬耳東風(ばじとうふう):人の意見に耳を傾けない様子、また、何を言っても反応がないこと
・八方美人(はっぽうびじん):誰にでも要領よくふるまおうとする人のこと
・百発百中(ひゃっぱつひゃくちゅう):狙った的に必ず命中すること
・品行方正(ひんこうほうせい):心がまえや振る舞いが正しく立派な様子

【ま行】
・真一文字(まいちもんじ):「一」のように真っすぐな様子、また、脇目(わきめ)もふらないこと
・三日天下(みっかてんか):権力を握っている期間が非常に短い様子

【ら行】
・立身出世(りっしんしゅっせ):世間に認められ名前を知られるようになること

4年生~6年生で習う漢字を使用した主な四字熟語

小学校高学年で習う漢字を使用した四字熟語の一例は、以下のとおりです。読み方や意味もあわせて確認しましょう。

【あ行】
・意気投合(いきとうごう):お互いの気持ちや考えがぴったりと合うこと
・一望千里(いちぼうせんり):野原などが見渡す限り広々としていること
・一挙両得(いっきょりょうとく):ひとつの行動でふたつの目的がかなうこと
・一刀両断(いっとうりょうだん):ひとたちで真っ二つに切ってしまうほど決断や行動の速い様子
・右往左往(うおうさおう):落ち着きなくうろたえること
・永久不変(えいえんふへん):ずっと変わらない様子
・栄枯盛衰(えいこせいすい):栄えたり衰えたりをくり返すこと

【か行】
・起承転結(きしょうてんけつ):文章の展開・構成方法
・急転直下(きゅうてんちょっか):ものごとが急に解決に向かうこと
・言行一致(げんこういっち):言うことと行動に矛盾がないこと
・厚顔無恥(こうがんむち):自己中心的でずうずうしい様子
・公平無私(こうへいむし):私的な感情をはさまず公平に評価すること
・五里霧中(ごりむちゅう):見通しが立たないこと、悩んだり迷ったりしてどうすればよいかわからなくなること

【さ行】
・才色兼備(さいしょくけんび):容姿が美しいだけでなく、すぐれた才能もある女性
・自給自足(じきゅうじそく):自分に必要なものを自分で生産しまかなうこと
・七転八倒(しちてんばっとう):苦痛にもがき苦しむ様子
・心機一転(しんきいってん):あることをきっかけに、新しい気持ちや態度に生まれ変わること
・頭寒足熱(ずかんそくねつ):頭を冷やし、足を温める健康によい方法
・誠心誠意(せいしんせいい):真心をこめる様子
・千変万化(せんぺんばんか):目まぐるしく変わる様子

【た行】
・適材適所(てきざいてきしょ):能力や性質に当てはまる地位や任務を任せること
・同工異曲(どうこういきょく):見た目は違っているようで実際は違いがないこと、手法は同じでも趣(おもむき)が異なること
・独立独歩(どくりつどっぽ):他人に頼ることなく自分の思うとおりに行動すること

【な行】
・難航不略(なんこうふらく):なかなか攻略できない、思うように進まない様子
・年功序列(ねんこうじょれつ):年齢や勤続年数に比例して給料や地位が上がること

【は行】
・反面教師(はんめんきょうし):悪い手本のこと
・不言実行(ふげんじっこう):だまってすべきことを遂行すること
・平身低頭(へいしんていとう):身を低くかがめてひれ伏す様子
・本末転倒(ほんまつてんとう):重要なところとそうでないところを逆に扱ってしまうこと

【ま行】
・満場一致(まんじょういっち):全員の意見が割れることなく一致すること
・問答無用(もんどうむよう):話し合う意味がないため議論を終わらせること

【や行】
・優柔不断(ゆうじゅうふだん):決断力がなくグズグズしている様子
・油断大敵(ゆだんたいてき):油断すると失敗につながることから気を引き締める様子

【ら行】
・冷静沈着(れいせいちんちゃく):落ち着いていて動じないこと
・老若男女(ろうにゃくなんにょ):お年寄りから若い人まで、男性も女性も含めた万人のこと

受験生必見!中学入試によく出る四字熟語

中学入試を控えている6年生は、入試によく出る四字熟語もあらかじめ調べて学習しておくと安心です。ここでは、中学入試に出やすい四字熟語から一部抜粋して、読み方や意味と一緒にご紹介します。

【あ行】
・悪戦苦闘(あくせんくとう):強い相手や困難なものごとに対して必死に戦うこと
・異口同音(いくどうおん):多くの人が同じ意見を言うこと
・以心伝心(いしんでんしん):何も言わなくても考えていることや心が通じ合うこと
・一念発起(いちねんほっき):特定のものごとを成し遂げようと決意すること
・一挙一動(いっきょいちどう):一つひとつの動き、ちょっとした動作のこと
・一刻千金(いっこくせんきん):わずかな時間が千金に値するほど尊く大切である様子
・一進一退(いっしんいったい):前に出たり後ろに下がったりしていてなかなか進まないこと
・因果応報(いんがおうほう):善い行いには善いことが、悪い行いには悪いことが返ってくるということ
・温故知新(おんこちしん):過去のことを調べ直し、新しい発見や知識を得ること

【か行】
・我田引水(がでんいんすい):自分に都合のよいように取り計(はか)らうこと
・完全無欠(かんぜんむけつ):非の打ちどころがないくらい完璧であること
・起死回生(きしかいせい):危機的な状況を打開し状況を好転させること
・疑心暗鬼(ぎしんあんき):なんでもないわずかなことまで怖くなり疑い不安を感じる様子
・奇想天外(きそうてんがい):誰も思いつかないような奇抜(きばつ)な様子
・空前絶後(くうぜんぜつご):前例がなく今後も起こらないようなめずらしいこと
・言語道断(ごんごどうだん):言葉で表現できないくらいとんでもないこと

【さ行】
・自画自賛(じがじさん):自分で自分のことを称賛すること
・自業自得(じごうじとく):自分でした悪事によって自分で報(むく)いを受けること
・四面楚歌(しめんそか):周りが敵だらけで助けがない状態
・縦横無尽(じゅうおうむじん):思う存分自由に行動する様子
・晴耕雨読(せいこううどく):のんびりと思うままに生活すること
・絶体絶命(ぜったいぜつめい):逃れようのない非常に危険な状態にあること

【た行】
・大器晩成(たいきばんせい):偉大な人物は時間をかけて立派になるということ
・大同小異(だいどうしょうい):細かい点以外の大部分は同じであること
・天真爛漫(てんしんらんまん):無邪気で明るい様子

【な行】
・二束三文(にそくさんもん):たくさんあるのに売値が非常に安く投げ売り状態にあること

【は行】
・半信半疑(はんしんはんぎ):嘘か本当か決めかねる様子
・付和雷同(ふわらいどう):自分の意志がなく他人の意見に簡単に同調すること
・傍若無人(ぼうじゃくぶじん):周りのことを気にせず自分勝手に行動すること

【ま行】
・三日坊主(みっかぼうず):飽きっぽく長続きしないこと
・無我夢中(むがむちゅう):我を忘れて熱中すること

【や行】
・有名無実(ゆうめいむじつ):名前は知られているが実質が伴(ともな)わないこと
・用意周到(よういしゅうとう):不備なく用意されている、ぬかりのない様子

【ら行】
・竜頭蛇尾(りゅうとうだび):はじめは勢いがよいが、だんだん力が振るわなくなること
・理路整然(りろせいぜん):話や文章の道筋が整っている様子
・臨機応変(りんきおうへん):その場の状況に合わせて適切に対応すること

四字熟語の自主学習をサポート! 「学研出版サイト」とオススメ本5選


四字熟語は、この記事で紹介しきれないほどたくさんあるので、さらに知識を増やしたいときは辞典や本などを使用しましょう。さまざまな種類があるので、好みや目的に合わせて選ぶことが大切です。ここでは、四字熟語の自主学習にオススメの本をご紹介します。

小学生のまんが四字熟語辞典 改訂版

小学生の間に覚えたい四字熟語・三字熟語が約250点紹介されている本です。マンガ仕立てなので絵が多く、視覚的にも情報が入ってくるため無理なく覚えられるでしょう。また読み方や意味だけでなく、実際にどのような場面で使用するかについての記載があるので、イメージがわきやすいつくりになっています。

豆知識の紹介や熟語クイズもあるので、楽しく勉強できるのもうれしいポイントです。巻末には「さくいん」もあるので、急に四字熟語が調べたくなったときや受験のときにも、意味や使い方をすぐに確認できます。

パンダでおぼえる 四字熟語 大人も子どもも 一生役立つ

赤ちゃんパンダの写真と共に四字熟語が記載されている、かわいらしい本です。紹介されている四字熟語は193語と豊富なので、「とにかくたくさん覚えたい」「知識を増やしたい」というときに適しています。また、少しむずかしい四字熟語も紹介されているので、中学受験勉強中の方にとってもためになる1冊といえるでしょう。

四字熟語の例文がパンダ目線で記載してあるのが、この本ならではの特徴です。クセがあっておもしろいのでついつい読み進めたくなります。

新レインボー 写真でわかる はじめてことわざ・四字熟語辞典(オールカラー)

 

収録語数330語を誇る1冊です。四字熟語以外にも、ことわざや慣用句なども載っているので、国語力を向上させたいときや語彙力を増やしたいときに適しています。小学生が自分で読み進められるよう、ふりがながついているのが特徴です。

四字熟語やことわざを実際の写真で表しているので、イメージしやすく記憶にも残りやすいでしょう。絵本のような感覚で気軽に読めるので、小学校低学年の子どもでも楽しく学習できます。

学研まんが新ひみつ 四字熟語のひみつ

 

四字熟語の由来や同義語、対義語を掲載している本です。マンガになっているので読みやすく情報量が多いので、受験勉強の際に役立つでしょう。四字熟語は「数字が使われている四字熟語」「自然に関係する四字熟語」といったように、細かく分類して載っています。

四字熟語を使ったパズルやクイズもあるので、楽しく勉強できるでしょう。インプットだけでなく、ときには力試しをしながら勉強を進めたい方にオススメの1冊です。

歌ってみるみる覚える CDつき 九九・ことわざ・えと 大きな数・長さの単位・ものの数え方・四字熟語ほか

 

この本では、四字熟語だけでなく九九や干支(えと)、ことわざなども学習できます。幅広い知識を身につけたいときに適した本です。歌で覚えられるCDつきなので、小学校低学年や幼児期の子でも楽しく学びを深められます。CDは移動中の車の中や外出先など、どこでも利用できるので便利です。

「四字熟語の読みが苦手」「なかなかことわざを覚えられない」といった悩みをもっている方は、一度利用してみてはいかがでしょうか。歌で覚えられるので、無理なく勉強できます。

四字熟語の勉強にも「学研出版サイト」が最適!

四字熟語をたくさん覚えたい方や、もっとたくさんの種類の本を読んでみたい方は、「学研出版サイト」を確認してみましょう。学研出版サイトには絵本やドリル、辞書、雑誌など種類も豊富に本があります。四字熟語に関する本も複数あるので、年齢や目的に合った1冊が見つけられるでしょう。

「学研出版サイト」は検索機能がついているので、希望に合った本を簡単に探せるのが特徴です。「キーワード検索」や「条件検索」ができます。また、検索結果は「売れ行き順」「発行日順」「シリーズ順」に並べ替え可能です。学研出版サイトなら、今欲しい本がきっと見つかります。

まとめ


四字熟語を学習する際には、漢字だけでなく意味や使い方などもあわせて覚えましょう。苦手意識をもつことがないよう、マンガや絵がたくさん記載されている本で楽しく学習すると効果的です。また、本や辞典を参考にしながら、自分でオリジナルの問題集をつくることで知識の定着をサポートできます。

「どの本を参考にしたらよいかわからない」「対象年齢に合う本が見つからない」といった方は、一度学研出版サイトをお試しください。学研出版サイトでは、四字熟語に関する本を複数販売しています。学研出版サイトの検索機能を用いれば、条件に合う本を簡単に見つけられるでしょう。

・学研出版サイトはこちらから!

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