習い事が多くて負担になっていませんか? 習い事の整理は年度末がおすすめ
「いくつ習い事をしていますか?」この質問に対して、2つ、3つと回答する子どもは少なくありません。しかし、子どもの習い事を複数掛け持ちしているうちに、気がつけば習い事が多すぎて負担になっている、というご家庭もあるのではないでしょうか。今回は、習い事の整理について考えてみます。
習い事の負担を改めて意識する
一度始めると、やめるタイミングが難しい習い事。子どもに「行きたくない」と言われても、やめ癖がつかないように説得し、励まして続けさせた経験がある方も多いことでしょう。がんばってきた分だけ、子どもの力もついてきていると思います。
その一方で、習い事は負担も伴うものでます。典型的なものとしては、月謝や会費といった費用、送迎、拘束時間などの負担です。習い事の種類によっては、父母会への参加、試合付き添い、弁当の用意、子どものメンタルをサポートするなどもあります。
特に1週間に何日も習い事をやっている場合は、親も子も、いつの間にか習い事が負担になっていることがあります。子どもは土日が習い事ばかりだと、体を休ませることができずに疲労がたまるかもしれません。一方保護者の方も、平日の夕方に送迎があると、食事の準備などで忙しい夕方がさらに慌ただしくなり、余裕がなくなるかもしれません。思い当たるご家庭は、この機会に習い事を見直してみることが大事です。
整理するタイミング
習い事を整理するタイミングでおすすめなのは「学年が変わる年度末」です。学年の区切りを、今の習い事をやめる、新しい習い事に挑戦する、といった整理のタイミングにするとよいでしょう。教室やスクールの多くも、年度末を区切りとして退会・入会が動きます。
他にも、「受験勉強を始める」「習い事の進級テストで区切りがついた」「子どもがやめたいと言っている」「会費が上がる」「家計の負担になってきた」「新しい習い事を始めたい」「送迎ができなくなった」などが、習い事を整理するタイミングとなります。
整理の仕方
子どもが一生懸命続けてきた習い事なので、親の判断だけで一方的にやめさせてしまうのは避けましょう。まずは子どもと話し合い、子どもの考えにも耳を傾けてください。話し合う際には、習い事の内容、曜日、時間、往復の移動時間、送迎者などをまとめたメモがあると便利です。メモをもとに、習い事を楽しんでいるか、続けたいと思っているかを確認し、必要に応じて「この習い事は3月で終わりにしようか」など提案するとよいでしょう。
ただし、以下のように、親子の意見が食い違うケースもありえます。
- 親が続けてほしいのに子どもがやめたいケース
- 子どもが続けたいのに親はやめてほしいケース
この場合は、やめる以外の方法で負担を減らすことができないかを、一度検討してみるとよいでしょう。たとえば、通う日数を減らす、曜日や時間帯を変える、クラスを変える(子どもの性格やレベルに適したものにする)、近くの教室に変える、ほかの送迎者を手配するなど、やめる以外で負担を減らす方法が見つかるかもしれません。それでもやむを得ず、双方いずれかの意見に合わせる必要があるなら、お互いが納得できるように時間をかけて話し合うことをおすすめします。
いかがでしたか?
子どものために良かれと思って始めさせた習い事でも、数が多くなれば心身にも、家計にも負担になることがあります。年度末を迎える今だからこそ、習い事を見直すことで、親も子も無理のない生活に改善してはいかがでしょうか。