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子育て

<講師が教えるキッズマナー>乱暴な言葉づかいや汚いことばかりする時の対処方法

<講師が教えるキッズマナー>乱暴な言葉づかいや汚いことばかりする時の対処方法

新年度になって一か月。クラスの友達や学校の環境に影響されて、ご家庭での言動が変化したお子さんもいるのではないでしょうか。特に低学年の男の子は、すぐに影響を受けて乱暴な言葉づかいをしたり、道端に落ちているものを拾ってきたりと、親にとっては心配な行動をとりがちです。今回は、主に低学年の男子によく見られる、困った言葉づかいや行動の対処法をご紹介します。

「バカ」「ウザイ」「うるさい」――乱暴な言葉づかい、どうすればいい?

子どもは新しいクラスメイトや先生との出会いの中で、さまざまな言葉に触れる機会が増えていきます。時には、大人からすると好ましくない言葉も覚えてくるでしょう。しかし、低学年の時期は新しいものをどんどん外部から吸収する期間なので、そこまで目くじらを立てなくても大丈夫です。一過性のことで、飽きれば使わなくなるケースがほとんどです。
低学年の子どもが乱暴な言葉を使う背景には、主に次の3点があげられます。

  1. 友達が使っているから自分も使ってみた
  2. 大人が過剰に反応するのでおもしろい
  3. 悪い言葉だと知らない

とはいえ、子どもに乱暴な言葉を使わせたくない場合もあると思います。ただ叱るのではなく、子どもに効果的に注意する2つのポイントをお伝えします。

 

ポイント1 使うのがよくない理由を具体的に伝える

「言われた人が、嫌な気持ちになる」「そんなことを言われると、友達はもう遊びたくなくなるかもしれないよ」など、使うのがよくない理由を具体的に伝えましょう。子どもは理由を理解できるようになれば、成長とともに乱暴な言葉を使わなくなります。

 

ポイント2 使う場面や相手を考えさせる

乱暴な言葉を一度に全て禁止するのではなく、まずは使う場面や相手について考えさせるのもひとつの手です。例えば、「たくさんの周りの人を嫌な気持ちにさせてしまうから、公共の場では使わないようにする」など、どんな時に絶対に使ってはいけないかを子ども自身に考えさせましょう。そこで出た答えは子どもにとってのルールにもなりやすいです。

 

 

「注意しても汚いことばかりする」――やめさせ方は?

低学年は、道路や公園で気になるものがあると、どんなに汚れていても拾ってきたり、ポケットいっぱいに入れてきたりする時期です。「汚いからやめてね」といくら言葉をかけてもやめないので、困っているおうちの方もいるのではないでしょうか。

好奇心旺盛で探索・探究が好きなことは決して悪いことではありません。親目線では汚いものであっても、子どもにとっては観察対象であったり、宝物であったりすることもあります。子どもの探究心の芽を摘み取らないためにも、多少大目にみつつも、大事なことは伝えておきたいところ。対応のポイントを2つお伝えします。

 

ポイント1 ばい菌が原因で病気になりうることを教える

汚いものは、触っただけでも健康を害する可能性があることを教えましょう。衛生について解説された絵本などを使うのもよい方法です。親子で「どんなばい菌があるのか」「ばい菌が体に入るとどんな病気になるのか」について学び、そのうえで拾ってきたものの衛生面について考えさせましょう。

 

ポイント2 帰宅したら、手洗いを徹底させる

コロナ禍で徹底しているご家庭も多いかと思いますが、学校や外遊びからの帰宅後は、まずすぐに石けんでしっかりと手洗いをする習慣をつけさせましょう。自分の体の中にばい菌を入れないようにする意識をもたせることが大切です。

 

まとめ

小学生になると、子どもは自分の言動について、自分で判断し行動することを学ぶようになっていきます。おうちの方も大らかな気持ちでお子さんの言動を受けとめつつ、場にそぐわない時や本当に危険な時にはきっぱりとやめさせ、理由をしっかり説明することで、お子さんに理解を促していくことが大切です。

しつけや習慣づけは、時間がかかり、根気も要るものです。どうぞ焦らずにお子さんと向き合いながら対応していってくださいね。

監修者:大塚けいこ

キッズマナー講師 
東京都内の学校で生徒にビジネスマナーを教えたのち、キッズマナー教室「アフェクションキッズマナー」を主宰。未就学児から小学生向けにプログラムを開発、現在は子役モデルから小学校受験、中学校受験、就学前のマナー習得まで幅広く対応。 監修書籍「自分をみがこう! 一生役立つルールとマナー」ナツメ社

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