まんがで学ぼう「日本の歴史」 第2回:日本の政治の基礎をつくった【聖徳太子】
学習まんがのメリットは、驚きや感動を味わいながらだれでも気軽に学習できることです(くわしくは『まんがで学ぶ3つのメリット!「日本の歴史」』」で解説しています)。
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今回の記事では、「日本の歴史」についてご紹介します。教科としては小学6年生「社会科」で学習しますが、興味をもっておくとスッと頭に入ってきます。日本史は、単に暗記するだけの科目だと考えると、「楽しくない」と思ってしまうことも少なくありません。しかし、まんがを通じて楽しく、歴史を物語のように読んでおけば、歴史の流れのイメージがつかめて、その後に人物や出来事を覚えるときにスムーズになります。
聖徳太子(574年~622年)
聖徳太子(しょうとくたいし)は、飛鳥時代の政治家で、日本初の女性天皇である推古天皇時代の皇太子として摂政(せっしょう)を務め、天皇の政治の補佐を行いました。そのなかでもとくに重要だったのが、「十七条の憲法」「冠位十二階」などの制度を整えたことです。
20歳のときに摂政になった聖徳太子は、蘇我馬子(そがのうまこ)とともに、およそ30年ものあいだ、政治の中心で活躍します。
「聖徳太子」は徳のある聖なる人、という意味を持ち、後世で呼ばれるようになった名です。生前は、馬小屋の前で生まれたことにちなんで「厩戸皇子(うまやどのおうじ)、厩戸王(うまやとおう)」と呼ばれていたといわれています。
日本の政治制度のはじまり
天皇中心の政治を進めるために制定された「十七条の憲法」。これは、現在の憲法とは異なり、政治を行う役人の心構えを示すものでした。
たとえば......
・仏教をあつく信仰すること
・人と争わずに「和」を大切にすること
・天皇の命令には必ずしたがうこと
・常に礼儀正しくすること
また、「冠位十二階」は、役人の位を十二段階にわけ、生まれにかかわらず、能力があれば出世する評価制度です。
冠位に応じて色の異なる冠を配り、その違いがひとめでわかるようにしていました。
こうした「十七条の憲法」や「冠位十二階」をつくることで、天皇中心の秩序のある国をつくろうとしたのです。
聖徳太子の功績とは
聖徳太子は、法の整備を進めただけでなく、当時の先進国である隋と国交を結ぶため、小野妹子らを遣隋使として派遣しました。
彼は、当時の大国・隋の皇帝に対して、「日がのぼる国の天子、国書を日がしずむ国の天子に届けます」と書いた文書を送ります。
これは、日本を隋と対等な国であると認めさせるためのものでした。
当初、隋の皇帝はとても怒ったといいますが、となりの朝鮮半島の情勢なども鑑(かんが)み、日本と友好的な関係を持たざるを得ませんでした。
彼は、知恵を使って、日本を大国・隋と同等な国に押し上げようとしたのです。
聖徳太子は、たぐいまれな頭脳を使い、日本をよりよい国にしようと人々を導きました。
その勇敢な姿に、勇気づけられるお子さんも多いのではないでしょうか。
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