子どもが勉強に集中できないときはどうする? 集中力を高める7つの方法
「勉強に集中できない!」という悩みは、多くのお子さんや親御さんが抱える問題です。学校や塾での勉強時間が長くなるにつれ、気が散ってしまったり、やる気が低下してしまったりすることはよくあることですよね。でも、勉強に集中できない原因とその改善方法を知ることができれば、効果的な学習を実現することができます。
そこで今回は、勉強に集中するための方法を7つご紹介します。お子さんと親御さんがいっしょに取り組めるアイデアが満載ですよ! ぜひ今日から実践してみてくださいね。
子どもが勉強に集中できない原因・理由を知ろう
お子さんが勉強に集中できない理由はさまざまです。
そこでまずは、その主な原因を3つご紹介します。やる気が低下してしまう理由を知り、いっしょに必要なアプローチを見つけていきましょう!
- 勉強する環境が悪い
学習に取り組みやすい環境は整っていますか?
騒々しい場所や散らかった机、スマホやテレビの騒音などは、子どもの集中力を低下させる原因となります。子どもの集中力を最大限に発揮させるためにも、お子さんを取り囲む空間はとても大切です。まずは、静かで整理された学習スペースをつくることから始めてみましょう。
- モチベーションが上がらない
勉強に対するモチベーションが上がらないというお子さんもいらっしゃるかもしれません。
学びに対する興味ややる気が低下すると、集中力も自然と減少してしまいます。子どもの興味ややる気を引き出すために、親御さんが子どものモチベーションを理解し、サポートしてみましょう。また、興味を引く学習教材や楽しい学習方法を取り入れてみることもオススメですよ。
- 何を勉強したらよいかわからない
何を勉強すべきか?という悩みは、だれもが経験します。
学習の方向性や目標が明確でないと、子どもたちは迷いや混乱を感じてしまいます。親御さんなどのサポートを受けながら、目標を設定し、具体的な学習プランを作成しましょう。子どもたちの「学びたい!」という学習意欲が、勉強に対する集中力を格段にアップさせますよ。
勉強に集中できないときに確認したい7つのこと
お子さんが学習に集中できないときに重要なのは、その原因を探ってみることです。しかし、原因がわからず悩んでいる方も多いはず。集中力低下の原因は、意外なところに潜んでいるものです。そこでまずは、勉強に集中できないときに確認してほしい7つのポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 勉強をする部屋の環境が整っているか
1つ目のポイントは、勉強をする部屋の環境です。部屋が以下の状況に該当する場合、勉強の集中力を低下させてしまうかもしれません。
・ 部屋が散らかっている
・ 部屋が明るすぎる/暗すぎる
・ 目に入るところにスマホやテレビ、まんががある
・ 部屋の気温が低すぎる/高すぎる
・ 外部の騒音や家族の声が気になる
・ 椅子や机の座り心地が悪い
・ 勉強に必要な道具や資料が手元にそろっていない
これらの要素を確認し、勉強環境を整えることからぜひ始めてみてくださいね。
- 睡眠は取れているか・生活リズムが規則正しいか
2つ目のポイントは、睡眠と生活リズムです。学びを深めるために、まずはからだの調子を整えることを大切にしてみましょう。
十分な睡眠はとれていますか? 睡眠不足は注意力や思考力を低下させます。オススメは、平均6時間以上の睡眠時間を確保することです。十分な睡眠は、勉強の質を格段にアップさせてくれます。
また、生活リズムも重要です。バランスの取れた食事をとり、適度な運動をすることが大切ですので、ぜひお試しください。
- 勉強内容が今のレベルに合っているか
3つ目のポイントは、勉強内容がお子さんのレベルに合っているかどうかです。
学習内容が難しすぎたり簡単すぎたりすると、勉強のモチベーションが低下し、集中力を失ってしまいます。そのため、理解度に合った適切な学習内容を選ぶことが重要です。
もしも学習内容が難しい場合は、基礎にもどってみましょう。逆に簡単すぎる場合は、応用問題に挑戦してみることで、お子さんのやる気や興味を引き出すことができますよ。
- 目標は細分化・明確化されているか
4つ目のポイントは、目標が細分化・明確化されているかどうかです。
目標を細分化するとは、大きな目標を小さな目標に分割することです。これにより、取り組むべき内容が明確になり、より深い学びにつながります。具体的な目標を設定することで、お子さんは達成感を感じやすく、勉強のモチベーションを維持しやすくなります。
目標をあいまいにせず、勉強の方向性やを確認できるようにすることが、集中力の向上につながります。
- 1日の勉強のゴールが決まっているか
5つ目のポイントは、学習の到達点を設定できているかどうかです。
明確な目標がないと、勉強の方向性や進捗を確認することが難しくなります。ゴールを設定することで、やるべきことが明確になり、集中力を高める効果が期待できます。
オススメは、時間や勉強量などの具体的な目標をたてることです。たとえば「日曜日の午前10時までにドリルを3ページ進める」のように、日にちや時間、ページ数を指定して取り組むとよいかもしれません。
- モチベーションを上げる工夫ができているか
6つ目のポイントは、学びの意欲を高めることができているかどうかです。集中力を高めるにはまず、「勉強をするぞ!」というモードに入ることが大切です。
勉強は苦手のみを克服するものでしょうか。そんなことはありません! 苦手な教科ばかり取り組んでいては、モチベーションが上がりません。まずは、好きな教科・得意教科から勉強をスタートさせてみましょう。リラックスして取り組むことができますよ。
- 勉強モードに入るスイッチをつくれているか
7つ目のポイントは、学習への切り替えができているかどうかです。
まずは、勉強をスタートさせるきっかけの行動を決めてみましょう。スイッチをつくることで、メリハリがつき、学ぶ意欲を高めてくれます。たとえば、以下のものがオススメです。
・ この椅子に座ったら
・ 制服から着替えたら
・ この飲み物を飲んだら
・ ストレッチをしたら
お子さんが「これをしたら勉強する!」という心の切り替えができるように、アドバイスしてみてください。
それでも勉強に集中できない日・集中力が切れてしまったときの対策
ここまで、勉強に集中できないときの対処法をご紹介してきました。
しかし、「何をしてもなかなか集中できない!」という声も多いのではないでしょうか。モチベーションは日々変化しうるものです。そんなときは、今からご紹介するひと工夫をぜひお試しください。気分が変わるきっかけになるかもしません。
- 勉強する場所を変える
場所を変え、いつもと違う環境に身を置くことで、集中力を取り戻すことができる場合があります。
自宅で勉強する場合には、自分の部屋からリビングへ、リビングから和室へと移動を促してみてください。また、自宅ではなく外出するのもオススメです。図書館や公園など、お気に入りの場所をみつけることで、学習に身が入りやすくなります。
- 教科や勉強内容を変える
また、学習スタイルの見直しもモチベーションの向上につながります。
長時間同じ科目に取り組んでいる、問題演習ばかりおこなっているなどの場合、勉強への興味関心が薄れてしまいます。そこで、別の教科や新しい内容に切り替えてみましょう。算数を国語に変更し、問題練習から暗記に変えるだけでも、集中力が維持されるはずです。
- 時間を決めて気分転換をする
どうしても勉強に集中できないときは、「〇分だけこれをする」のように、時間を決めて気分転換をおこなってみましょう。
長時間勉強すると疲れがたまり、集中力が維持できなくなります。そのため、メリハリをつけて、リラックスできる時間をつくることも大切です。すると、気分がリセットされ、再び集中しやすくなります。
- 短時間勉強を重ねて大きな成果につなげる
ちりも積もれば山となる。短時間でもそれを継続しておこなうことで大きな学習成果を得ることもできます。
たとえば、1日10分間の勉強を1週間行うことで、約1時間の学習につながります。さらに、1日30分だと、1週間で3時間半の学習量になります。まずは、短い時間で集中することを意識し、習慣化することからスタートしてみましょう。
試してみよう!さらに集中できる勉強法やコツ
さて、ここまでは勉強に集中できないときの対処法をご紹介してきました。
次は、「今の集中力をさらに高めたい!」「勉強の効果をさらに高めたい!」という方におすすめの上級テクニックをいくつかご紹介します。
- 音楽は一長一短・効果的に利用しよう
勉強をするときに音楽をかける人はけっこう多いです。しかし、音楽によっては集中力を下げてしまっているかもしれません。特に、歌詞付きの音楽には注意が必要です。
歌詞付きの音楽は、勉強ではなく歌詞に集中してしまうことが多くなります。いっぽう、歌詞のない音楽には、集中力を高めてくれるものがあります。たとえば、クラシック音楽は繊細なメロディーやリズムが脳を刺激し、学習の効率を高めてくれる働きがあるといわれています。
- タイマー管理も有効
時間を決めず、だらだらと勉強してしまうこともありますよね。そんなときには、タイマーを用いた勉強方法がオススメです。
タイマーで時間を管理することで、緊張感を生み出し、知識の定着を高める効果が期待できます。タイマーで休憩時間とのメリハリをつけ、限られた時間内で集中力を高めてみましょう。
- 満腹も空腹すぎるのもNG
勉強の集中力をさらに高めるには、食事の量にもヒミツがあります。
実は、満腹と空腹の状態は、あまり勉強に適していません。満腹の場合、食べ物の消化に大きなエネルギーを使われるため、眠気をもよおします。いっぽう、空腹は、脳に必要な栄養素が不足するため、勉強の集中力を下げてしまうのです。
腹8分目の適度な食事量を意識することで、お子さんの学習効果をさらに高めてくれますよ。
・休憩時間をじょうずに使おう
休憩をとらず、長時間勉強をしてしまうことはよくあります。しかし、それだとストレスや疲れを蓄積し、判断力の低下によるミスが増えてしまいます。このような状態で勉強を続けていても、効率は下がるいっぽうです。
適度にお昼寝をしたり、おやつを食べたりと、お子さんに合った方法で心身ともにリフレッシュできる時間を取ってあげましょう。適度な休憩は、勉強にメリハリをつけてくれますよ。
- 学習習慣の定着を目指そう
勉強は習慣化できていますか? 勉強を日課とし、学習習慣が身につくことで集中できない日はおのずと減っていきます。
学習習慣の定着には、つづけやすい学習スケジュールをたてることがオススメです。毎日、特定の時間を勉強に割り当て、予定をたててみましょう。
そうすることで、たとえ集中できない日があっても、限られた時間内で集中して取り組むことができます。また、学習の進捗も確認することができるため、学びの効果がさらに高まります。
サクッと取り組めて集中しやすい! オススメドリル3選
ここまで、集中力を高める方法についてご紹介してきました。しかし、「何を使って勉強したらよいかわからない!」というお子さんも多いのではないでしょうか。
そのような方には、効率的にサクッと取り組めるドリルがオススメです。短時間で取り組めるコンパクトな構成で、飽きずに取り組める、オススメのドリルを3冊ご紹介します。
- 毎日のドリル
「やりきれる」問題数で構成され、1日1枚取り組むだけで学習習慣が身につくドリル。教科別・単元別・全科目など、幅広く対応しています。目標を細分化し、くりかえして学習できるため、確実に「基礎力」を身につけることが可能です。また、「勉強管理アプリ」を活用すれば、さらに楽しく勉強ができます。アプリに時間、点数を記録でき、成績をグラフ化。さらに、賞状がもらえたり、キャラクターとのコミュニケーションが取れたりと、勉強の達成感を味わえます。
くわしくはこちら
- 早ね早おき朝5分ドリル
短時間で集中して取り組みたいお子さんにオススメなのが、こちらのドリル。1日たったの5分で取り組めるため、朝やスキマ時間に活用できます。例題つきで、解き方がしっかりわかるため、基礎固めにも適しています。また、毎日の睡眠時間や勉強時間を記録できる「生活チェック」つき! 勉強だけでなく、規則正しい生活習慣も身につけられます。さらに、付属の達成シートとシールをつかって“がんばり”を可視化。楽しく取り組めるドリルになっています。
くわしくはこちら
- 学研の総復習ドリル
総復習ドリルの決定版! 学習のまとめを短期間で効率的に取り組みたい方に非常にオススメのドリルです。答えが別冊で使いやすく、アドバイスも充実の1冊となっています。また、次の学年で使える学習ポスターや、総復習テストなど、役立つ綴じ込みも充実しています。1年間の復習をしながら、新しい学年に向けた準備も始められる楽しいドリルです。それぞれの学年の最終学期や春休みに取り組むのもオススメです。
くわしくはこちら
まとめ
いかかがでしたでしょうか。勉強に集中できない原因や、集中力を高める方法、さらにオススメの教材までたくさんご紹介してきました。お子さんにぴったりの学習方法が見つかり、集中力アップにつながればうれしいです。
学研出版サイトでは、みなさんの勉強を応援するさまざまな学習教材やドリルがご覧いただけます。こちらの記事でご紹介したドリルの詳細もありますので、ぜひご活用ください。
くわしくはこちら