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子育て

好奇心を育てるために、子どもと話すきっかけづくりを

好奇心を育てるために、子どもと話すきっかけづくりを

「東大式!伸びる子どもに育てる小中学生の勉強術」第8回。

学習塾STRUX・SUNゼミで塾長を務めている橋本拓磨です。
お送りしている「東大式!勉強術」。3月末に出版した拙著「10歳からの東大式勉強術」(学研プラス)の内容をふまえ、小学生のお子様をもつ保護者の方に「子どもの視野を広げ、いろいろなことに興味関心を持てるようにするために、自宅学習や日常生活で意識できること」を具体的にお伝えしていきます。

今回からは勉強から少し離れて、自信を持って挑戦できる子どもに育てる「好奇心の育み方」に焦点を当てていきましょう。

子どもの「親に経験を話す」時間が好奇心を育む!

10歳前後の子どもにとって、保護者と話す経験は非常に重要です。家族との関係性構築やコミュニケーション能力の向上はもちろんですが、それ以外にも「自分の考えを整理して、新たな気づきを得る」場にもなっています。東大生へのアンケートでもおよそ7割が「その日にあった出来事を保護者に話していた」と回答していました。

その日に経験したこと、楽しかったことを改めて振り返りながら、自分で家族に伝えていく中で、
「あれ、あのときそういえばどうして〇〇が起こったんだろう?」
「そういえば授業でこういうことを習ったけど、ほかにも例があるのかな?」
といったことに気づくことがあります。もちろん家族の側から疑問を投げかけることで新しい発見もできますね。

そして何より、普段から「なんでも家族に話せる場所・雰囲気」を作っておくことで、子どもも何か知りたいこと、疑問に思ったことがでてきたときにも気軽に話せるようになります。ふと感じた疑問を自分の中で閉じ込めてしまっていては、「疑問」のままとどまってしまい、好奇心を持つところまでつながらないので、ぜひそうした「わからないことをいつでも話してみる環境」を作る意味合いでもぜひ「子どもと話す時間」を確保してほしいです。

食事の時間・寝る前・家事をしながらの時間を活用して

ただ、家庭によっては「子どもと生活スケジュールが合わず、毎日話す時間が取れない」ということもあるでしょう。そうした場合にもなるべく子どもが話す機会を設けられるように、工夫してきっかけづくりをすることが重要です。

いちばん話すきっかけを作りやすいのが「食事の場」。毎日食事の場は設けられますし、同じ食卓を囲むことで話しやすい雰囲気も作られます。毎日だれか1人でも子どもと一緒に食事を摂ることができればそれが一番ですが、なかなか時間が揃わないこともあるでしょう。親は家事をしていて子どもが食事をしている、という時間でもいいですから、ぜひ同じ空間・同じ時間を共有して
「今日の学校どうだった?」
「授業で面白いことあった?」
と聞き続けてみてください。このときの話の内容や整然さは気にせず、話すきっかけを作るということが大事です。どうしても家族で話をできないという場合でも、せめて休みの日など週に1回は「家族全員でご飯を食べる」というような時間を作ってあげたいですね。

食事の時間でなかなか時間が取れなくても、親が家事をしている時間や一緒にテレビを見ている時間、寝る前の時間や塾の送迎の車の中など、話をするタイミングはたくさんあります。最初は親の側から話しかけないとなかなか子どもは話し始めてくれないかもしれません。それでも、何度か聞いていくことで自然と子どもからも話をするようになってくるはずです。そのときにしっかり答えてあげること、一緒に疑問に対して悩んであげることで、子どもの好奇心を育むことができます。

第7回はこちら。

Information

「10歳からの東大式勉強術」

好評発売中!
定価1,430円
学研プラス刊

橋本拓磨(はしもと・たくま)

監修者:橋本拓磨(はしもと・たくま)

東大法学部卒。
小中高生向け個別指導塾SUNゼミ大学受験学習塾STRUX塾長。 計画を立て、志望校から逆算して勉強を進めることで東京大学文科1類に現役合格。 地域の差なく全国から正しい勉強法を知ってほしい、そして受験を通して自分に自信を持ってもらいたいという思いから、オンライン塾や勉強法サイト「ストマガ」を立ち上げ、計画の立て方や勉強法を伝えている。

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