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子育て

小学生のネット事情と親が気をつけること

小学生のネット事情と親が気をつけること

「東大式!伸びる子どもに育てる小中学生の勉強術」第12回。

学習塾STRUX・SUNゼミで塾長を務めている橋本拓磨です。
お送りしている「東大式!勉強術」。3月末に出版した拙著「10歳からの東大式勉強術」(学研プラス)の内容をふまえ、小学生のお子様をもつ保護者の方に「子どもの視野を広げ、いろいろなことに興味関心を持てるようにするために、自宅学習や日常生活で意識できること」を具体的にお伝えしていきます。

今やスマートフォンの普及で小学生でもすぐにインターネット環境に触れられる時代。親世代とは異なる環境で、自身の経験も通用しないのがこの「ネット事情」ですよね。親としてどう使わせればいいのか、子どものネット利用を制限すべきなのかなどなど、今回は悩ましい「インターネットとの付き合い方」についてお伝えしていきます。

ネットは情報の海。視野を広げるのに最適だけど…

インターネットの普及によって、よりたくさんの情報を手軽に、かつ文字・映像・音声・画像などいろいろな見方から手に入れられるようになりました。情報がいつでも、手軽に大量に得られるため、子どもの好奇心をくすぐるうえではこの上ないツールです。基本的には、子どもが興味をもつのであれば積極的に使わせてあげたいところです。
ただ、保護者の目線からすると
「インターネットには危険な情報もたくさんあるし、あまり自由に使わせると心配……」
ということもあるのではないでしょうか。

設定とルールでなるべく自由に使える時間をつくってあげて

基本的に「インターネット禁止」はやめてほしいところ。もちろん中学受験勉強や習い事などでそもそも「インターネットを使う時間がない」という場合は例外ですが、そうでなく子どもも興味をもっているのであれば、なるべく制限せず使わせてあげたいです。

 

一番の理想は
「最低限のルール」と「フィルタリングなどの設定」でコントロールすること。
インターネットを使う時間、使う場所やインターネットの危険性などをきちんと話した上で、こうした子どもの行動については「ルール」として取り決めておきたいです。どういう内容を調べるか、アクセスしてほしくないページがどこか、といった「閲覧するコンテンツ」については、できればルールではなく「フィルタリング」などの設定で取り決めておきたいところです。この「フィルタリング」は、制限しすぎないようなるべく「アクセスできないサイトを決めておく」ブラックリスト方式で行いたいですね。
子どもがインターネットの利用のために使う機器は決めておき、その機器については完全に子ども用に設定を変更しておくといいでしょう。

「最低限のルール」の例
・インターネットを使うのは宿題が終わってから午後7時まで
・リビングで、(子ども用に設定した)タブレットからしか使わない
・インターネットのルールを最初に一緒に学ぶ(総務省HPなど)
・親がいるときしかインターネットを使わない

「設定」の例
・掲示板サイト、成人向けサイトなどを見られないようにする
・SNSも見られない・登録できないようにする(連絡用に親と登録した1つだけにする、など)
・子どもが使うデバイスでは決済情報などを登録しない
・子どもがインターネットにアクセスする機器を1つに決めて、利用状況を親からもわかるようにしておく

最近ではゲーム機などもインターネットに接続されるようになっていますから、そうした機器でのみ使えるようにしておく、などでもいいかもしれません。
こうしたルールを踏まえてなるべく自由に、いろいろなことを「気づいたら調べてみる」となるのが一番いいのですが、とはいえYouTubeやGoogleなどで自分で調べても、小学生のうちはなかなか正しい情報を判断できないかもしれません。「何かを調べるときに見るホームページ」というようなものをブックマークして教えておいてもいいですね。

たとえば「学研キッズネット」では、科学や言葉、職業といったさまざまな視点で役立つ情報が小・中学生向けにまとめられており、調べたいことがなくともいろいろなページを眺めているだけで好奇心を刺激できます。
また、官公庁も「キッズ外務省」「こども環境省」といった、子ども向けの情報発信をしています。信頼できる情報源からの小学生向けの発信というところで、こちらも活用しやすいかもしれません。政治・行政のしくみに早くから触れられるのもメリットです。

💻小学生向けおすすめのWebサービス💻
「学研キッズネット」
「キッズ外務省」
「こども環境省」

第11回はこちら。

Information

「10歳からの東大式勉強術」

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定価1,430円
学研プラス刊

橋本拓磨(はしもと・たくま)

監修者:橋本拓磨(はしもと・たくま)

東大法学部卒。
小中高生向け個別指導塾SUNゼミ大学受験学習塾STRUX塾長。 計画を立て、志望校から逆算して勉強を進めることで東京大学文科1類に現役合格。 地域の差なく全国から正しい勉強法を知ってほしい、そして受験を通して自分に自信を持ってもらいたいという思いから、オンライン塾や勉強法サイト「ストマガ」を立ち上げ、計画の立て方や勉強法を伝えている。

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