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コラム・マンガ

【美しいイラストで知る 歴史をつくった女性人物ストーリー】 第7回 チャリティー活動を広めた大女優<オードリー=ヘップバーン>

【美しいイラストで知る 歴史をつくった女性人物ストーリー】 第7回 チャリティー活動を広めた大女優<オードリー=ヘップバーン>

教科書などを読むと、男性の歴史人物を多く目にする印象がありますね。でも、世界・日本の長い歴史の中には、歴史をつくる活躍をした女性も数多くいるのです。
ここでは、多くの困難に立ち向かいながら、信念を貫き、功績を残した女性たちの姿を美しいイラストとともに紹介します。歴史をつくった女性たちのストーリーを入り口に、日本や世界の歴史を知る旅に出かけましょう。

1月20日は、女優のオードリー=ヘップバーンの命日でした。第7回は、世界中から愛され、世界の子どもにも愛を与え続けた大女優、オードリー=ヘップバーンを紹介します。

オードリー=ヘップバーン (1929年~1993年/ベルギー・イギリス)

奉仕する心の大切さを伝えた!

映画『ローマの休日』でアン王女を演じ、24歳でアカデミー賞主演女優賞を受賞したオードリー=ヘップバーン。いくつもの名作映画で主演し、すらりとした体形から「永遠の妖精」と呼ばれましたが、本人の心は満たされませんでした。
「有名だからこそ、できることがあるはず……」
オードリーは、59歳の時にユニセフ(国際連合児童基金)の親善大使に任命されると、以降はエチオピアやソマリアなど世界十数か国をめぐり、内戦や飢餓に苦しむ子どもたちを救済する活動に力を注ぎました。

「子どもより大切な存在ってあるかしら?」
オードリーは世界中に問いかけ、多額の募金を集めて途上国の恵まれない子どもたちを支援しました。「欠けているのはものの支援ではなく、人の意思です。愛されるよりも愛することが大切です」と語ったとおり、オードリーは大きな愛情を世界中の子どもたちに届けたのです。

ユニセフ(UNICEF/国際連合児童基金)とは

ユニセフは、国際連合の機関の一つで、すべての子どもたちの命と権利を守るために、世界中で活動しています。1965年には、ノーベル平和賞を受賞しました。1989年に採択された「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」を活動の指針としています。

【歴史解説】彼女が生きたのはどんな時代?

“東京オリンピック・パラリンピック開催 (1964年)”
1964年、東京でアジア初となるオリンピック・パラリンピックが開催されました。日本の戦後復興と国際社会への復帰を象徴する大イベントでした。開催に合わせて各地に高速道路がつくられ、東海道新幹線が開通しました。

“ソマリア内戦(1988年ごろから)”
アフリカ大陸の最東部にある国・ソマリアでは1980年代から内戦が続き、1991年には混乱をきたして無政府状態になりました。武器を持たない女性、老人、子どもが飢え、餓死する事態が続きました。現在は、20年以上続いた無政府状態からは脱しましたが、まだ混乱は続いています。


出典
『歴史をつくった女性大事典<1>古代~近世の巻』
『歴史をつくった女性大事典<2>近代~現代の巻』
学研プラス(編)/監修:服藤早苗(埼玉学園大学教授)
各定価:3,520円(税込)

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