教育ニュース
パッと見でわかる! 今週の教育ニュース 2021.11.22
勉強や習い事、健康など、お子さんに関わる日々のニュースを知りたいけれど、「ゆっくりニュースをチェックしている暇なんてない…」という保護者のみなさんも多いはず。
このコーナーでは、そんな忙しいみなさんのために、最新の教育ニュースをたった3分でわかるように紹介していきます。
GIGA端末のチャット機能、教師が確認を。末松文科相がトラブル対策の考えを示す
誰が | 末松文科相が | |
何をどうした? | GIGA端末のチャット機能による児童生徒の書き込みを、教師が確認できる設定にした方がいいとの考えを示した | |
なぜ? | 児童生徒同士のトラブルに繋がる事例が起きているため |
文部科学省が進める「GIGAスクール構想」で、小中学校に配備されたタブレット端末のチャット機能による、児童生徒同士のいじめ等のトラブルが発生していることについて、末松文科相は11月10日の定例記者会見でコメントしました。
「家庭や学校現場で問題が起きていることは承知している」とした上で、「ICT機器は鉛筆やノートのような存在になってしまったので、これを使って総合的な教育を行っていくという考え方に変わりはない」とし、引き続きタブレットを活用していく方針を示しました。現在発生しているトラブルについては、「有害情報へのアクセスの防止や、チャット機能の適切な活用事例の情報発信に取り組むことが大事」と、情報モラル教育の充実の重要性を指摘。具体的な対応策として、「教師が児童生徒の書き込みを確認できる設定にした方がよいと考えています」と述べました。
トラブルか起きないための工夫と指導の事例(「StuDX Style」より)
- 教師:掲示板への投稿やチャットは児童生徒が削除や編集できない設定にし、相手への配慮をもって書き込むように指導する。
- 教師:教師が削除されたコメントの確認や復元ができる設定にした上で、一度投稿した言葉は削除しても残ることを児童生徒に伝える。
- 保護者:自分や他人の個人情報に繋がる内容や、悪口を書き込まないよう子どもに伝える。
※参考:文部科学省「StuDX Style」https://www.mext.go.jp/studxstyle/index.html#anchor_skillup
執筆:古川晶子(ディライトフル)