パッと見でわかる! 今週の教育ニュース 2021.11.29
勉強や習い事、健康など、お子さんに関わる日々のニュースを知りたいけれど、「ゆっくりニュースをチェックしている暇なんてない…」という保護者のみなさんも多いはず。
このコーナーでは、そんな忙しいみなさんのために、最新の教育ニュースをたった3分でわかるように紹介していきます。
生理で学校・部活動を「休みたくても我慢している」学生は6割以上
誰が | (一社)日本若者協議会と学生らで作る任意団体「#みんなの生理」が | |
何をどうした | 生理にまつわるアンケートを、小学生〜大学生の計300人を対象に実施し、結果を公表した | |
何がわかった | 生理で学校・部活動を休みたいと思ったことがある人は9割以上。一方で、成績や内申点への悪影響を恐れて休めない人が6割以上にのぼるなど、学校生活における悩みが明らかになった |
学校の生理休暇についてのアンケートを、(一社)日本若者協議会と、生理への理解を広げる活動を行う団体「#みんなの生理」が、小学生〜大学生300人を対象に合同で実施しました。
「生理によって学校・部活動を休みたいと思ったことはあるか」の問いに、93%が思ったことがあると回答。一方で、「生理によって学校・部活動を休んだ経験はあるか」(複数回答可)の問いには、68%が休んだことはないと回答しました。休めなかった理由としてもっとも多かったのが「成績や内申点に悪影響が出ると思った」の63%。生理で体調が悪くても我慢せざる負えない状況が伺えます。
また「担任が男の先生で、生理の時に体育の授業を休みたい時は、生理とはハッキリ言わず『お腹が痛い』とだけ伝えればいいと言われていたのに、実際に生理痛で体育の授業を休みたい時に、お腹が痛いと伝えたらトイレに行くように言われ、結局参加させられた」や「水泳の実技テストと生理がかぶり授業を休んだが、予備日を翌日と告げられ、テストを諦めるしかなかった」などの声もあり、生理に対する理解がされていないこともうかがえます。
そのほか、生理についての困りごととして、「生理用品の消費税を下げてほしい」「周期が不順なので急に学校で生理になったり、ナプキンが足りなくなったりしたときに困る」「ナプキンもピルも、婦人科にかかるのにもお金がかかる」などさまざまな悩みが寄せられました。最近では、生理の貧困が問題になっていることから、学校に生理用品を設置する取り組みなども広がりつつあります。
生理で学校や授業、部活や体育などの運動を休みたいと思った理由は何ですか?(複数回答可)
- お腹や頭が痛い…83%
- 経⾎(⽣理の⾎)の量が多い…58%
- ぼーっとする、集中できない…53%
執筆:古川晶子(ディライトフル)