教育ニュース2021.12.20 高校の新学習指導要領施行 2022年度から

勉強や習い事、健康など、お子さんに関わる日々のニュースを知りたいけれど、「ゆっくりニュースをチェックしている暇なんてない…」という保護者のみなさんも多いはず。
このコーナーでは、そんな忙しいみなさんのために、最新の教育ニュースをたった3分でわかるように紹介していきます。

2022年度からスタートする高校の新学習指導要領のポイント

いつから		2022年4月から
何がどうなる		高校の新学習指導要領がスタート
目的は		予測困難な社会でも、自ら考え判断し対応する、生き抜くために必要な資質・能力を育むため

新学習指導要領は、小学校では2020年度、中学校では2021年度からすでに導入されていますが、来年4月から高校で導入されます。これからの社会で必要となる資質・能力を育成し、主体的・対話的で深い学びの実現に向け、教科・科目等の新設や再編がなされます。高校の新学習指導要領で見直される教科・科目の中でも特に注目が集まっているポイントは下記の4点です。

• 現状の「国語総合」が「現代の国語」と「言語文化」に再編される。
• 「日本史A」と「世界史A」が統合し、必修科目の「歴史総合」に再編される。
• 現代社会の課題追求や社会参画のために必要な資質や能力育成等を学ぶ「公共」が、「現代社会」に代わり新設される。
• 小学校・中学校ではすでに必修化したプログラミング教育を受けて「情報I」が必修科目として新設。

文部科学省は、今回の新学習指導要領導入の目的として「予測困難な社会のなかでも、自ら課題を見付け、学び、考え、判断して行動ができる『生きる力』を育むため」としています。

全ての教科で共通して取り組まれることは？

• 「学びに向かう力・人間性の育成」（学んだことを人生や社会で生かす）
• 「知識・技能の習得」（社会や生活で生きて働く）
• 「思考力・判断力・表現力を養う」（未知の状況にも対応できる）

執筆：古川晶子（ディライトフル）