教育ニュース
パッと見でわかる! 今週の教育ニュース 2021.05.10
2021.05.10
勉強や習い事、健康など、お子さんに関わる日々のニュースを知りたいけれど、「ゆっくりニュースをチェックしている暇なんてない…」という保護者のみなさんも多いはず。
このコーナーでは、そんな忙しいみなさんのために、最新の教育ニュースをたった3分でわかるように紹介していきます。
大学入学共通テストの記述式問題、2025年以降導入見送りへ
誰が? | 文部科学省が | |
何をどうした? | 大学入学共通テストの記述式問題の、2025年以降の導入を見送る考えを示した | |
なぜ? | 採点の正確性や公平性が担保できないなどが主な理由 |
大学入試の在り方を議論する文部科学省の検討会議において、2025年1月以降の大学入学共通テストで導入が予定されていた「国語」と「数学」の記述式問題の実施について、見送る方針で一致しました。記述式では、採点の正確性や公平性が担保できないとの意見が大半を占めることから、記述式の出題は大学の個別入試で促す方向でおおむね一致。今夏までに正式に決定するとしています。
これまでに検討会議で出された主な意見では、「記述式問題は採点者の裁量が大きく、採点ミスのリスクもゼロにはならない。採点基準を明確にすればするほど、問題は画一的になり、本来問うべき表現力から遠ざかる」など、現実的ではないとする声が多くあがっていました。
なお、文部科学省が実施した全大学へのアンケート調査結果でも、「大学入学共通テストで記述式を出題すべき」について、否定的意見が国立93.7%、公立83.3%、私立81.5%と8割以上を占める結果となっています。
改めて確認! 「大学入学共通テスト」と「センター試験」の主な違いは?
- 思考力、判断力、表現力を問う問題が重視される。
- 生徒が学習する場面や、社会・日常生活の中から課題を発見して解決方法を構想する場面、資料やデータを基に考察する場面など、場面設定を重視した問題が出題される。
- 英語の「筆記」が「リーディング」と名称が変わり、全ての問題が「読解問題」になる。