教育ニュース
パッと見でわかる! 今週の教育ニュース 2021.07.19
勉強や習い事、健康など、お子さんに関わる日々のニュースを知りたいけれど、「ゆっくりニュースをチェックしている暇なんてない…」という保護者のみなさんも多いはず。
このコーナーでは、そんな忙しいみなさんのために、最新の教育ニュースをたった3分でわかるように紹介していきます。
大学入試での英語民間試験活用、各大学での個別対応を求める方針
誰が | 大学入試のあり方に関する検討会議が | |
何を? | 大学入試での英語民間試験の導入について | |
どうする? | 各大学に判断を委ねる考えを示した |
大学入学共通テストへの導入が困難とされた記述式問題と英語民間試験の活用について、文部科学省の「大学入試のあり方に関する検討会議」(以下「大学入試検討会議」)は英語民間試験の扱いを各大学に委ねる考えを示しました。あわせて、記述問題の扱いも同様の考えを示しました。
これまで大学入学共通テストについては、大学入試検討会議で議論が重ねられてきました。記述式問題では担当者によって採点基準にぶれが生じること、英語民間試験では受験生の居住地域や経済力によって格差が生じる恐れがあることなど、公平性や格差に関する批判が高まり、大学入学共通テストへの導入が見送りとなりました。
一方で、大学入試検討会議がまとめた提言では、<読む・聞く・話す・書く>の英語4技能の評価を目的とした英語民間試験は、「多くの大学・学部にとっては、資格・検定試験の活用が現実的な選択肢」と、その有用性を指摘。
大学入試検討会議の提言を受け、萩生田光一文科相は「全ての大学に英語民間試験を使うよう誘導するつもりは全くない」と一律の義務はないとした上で、各大学の個別対応に委ねる意向を示しました。
英語民間試験が導入された場合に想定されることは?
- 英語4技能の力をバランスよく測ることができ、グローバル人材育成への意識が高まる。
- 英語民間試験を導入しない大学でも、大学が独自に英語の予備試験を行う可能性もある。
- 民間試験ごとに採点基準や難易度が異なるなどの課題は残る。
執筆:古川晶子(ディライトフル)