パッと見でわかる! 今週の教育ニュース 2021.08.16
勉強や習い事、健康など、お子さんに関わる日々のニュースを知りたいけれど、「ゆっくりニュースをチェックしている暇なんてない…」という保護者のみなさんも多いはず。
このコーナーでは、そんな忙しいみなさんのために、最新の教育ニュースをたった3分でわかるように紹介していきます。
小学生の歩行中の交通事故、約3分の1が登下校中。低学年ほど注意が必要
誰が | 警察庁が | |
何をどうした? | 上半期における交通事故の発生状況を公表。合わせて平成28年〜令和2年までの発生状況も取りまとめ公表した | |
わかったことは? | 小学生の歩行中での交通事故は、登下校中が全体の約3分の1を占めることや、低学年の事故が多いことがわかった |
警察庁が、2021年上半期における交通事故の発生状況を公表。
小学生の交通事故の死者・重傷者数は今年1月〜6月末までの期間で335人(うち死者7人)となっており、歩行中が202人・自転車乗車中が113人・自動車乗車中18人・その他が2人でした。新型コロナウイルス感染拡大による全国一斉休校があった昨年度同時期と比較すると、今年度は57人増加しています。
平成28年〜令和2年までに発生した、小学生の死者・重傷者数を状態別に見ると、歩行中(2734人・58.3%)が最も多く、つぎに自転車乗用中(1525人・32.5%)となっています。さらに、歩行中の交通事故のうち、登下校中が全体の約3分の1を占めており、子どもだけで行動するときの交通安全ルールの意識づけが必要と言えます。
また、学齢別では小学2年生の交通事故が最も多く、ついで小学1年生、小学3年生と、低学年ほど事故に巻き込まれていることもわかりました。警視庁では、信号が青のときでも左右の安全をよく確かめてから横断するなど、保護者が子どもに、交通安全ルールを具体的に繰り返し伝えておくことが大切としています。
なお、警察庁では、家庭や学校などにおいて、交通安全について考え話し合った内容や、実行していることをまとめる「交通安全ファミリー作文コンクール」の作品募集を9月10日(金)まで行っています。夏休み中に家族で改めて交通安全について話し合う機会として、活用してみてはいかがでしょうか。
交通安全ファミリー作文コンクール https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/sakubun/index.html
登下校中の子どもの交通事故を防ぐために、保護者ができることは?
- 青信号でも左右の安全をよく確かめてから横断し、横断中も右左折してくる車がいないか注意しながら横断するように伝える。
- 止まってくれた車の陰からほかの車が来るかもしれないので注意するように伝える。
- 通学路で登下校時間帯に交通量が増える場所や見通しの悪い場所などを把握し、安全な登下校方法を子どもと一緒に再確認する。
執筆:古川晶子(ディライトフル)