教育ニュース
パッと見でわかる! 今週の教育ニュース 2021.10.04
勉強や習い事、健康など、お子さんに関わる日々のニュースを知りたいけれど、「ゆっくりニュースをチェックしている暇なんてない…」という保護者のみなさんも多いはず。
このコーナーでは、そんな忙しいみなさんのために、最新の教育ニュースをたった3分でわかるように紹介していきます。
都立高校入試の男女別定員制が段階的に廃止へ。性別による合格ラインの差を解消
誰が | 東京都教育委員会が | |
何をどうした? | 都立高校入試の男女別定員制を廃止し、男女合同定員へ段階的に移行する方針を示した | |
目的は? | 合格ラインに男女間で差が生じ、女子の合格最低点が男子に比べ高い傾向にあることから、性別による不公平をなくす目的 |
東京都教育委員会が9月24日の定例会で、全日制普通科の都立高校の入試で定めている“男女別定員制”を見直し、段階的に“男女合同定員”に移行する方針を示しました。
東京都では全国で唯一、男女別定員制が設けられていましたが、かねてより男女で合格ラインに差がでており、女子の方が合格最低点が高い傾向にあることから、不公平とする声があがっていました。
男女合同定員は3段階のステップで進められる予定で、第1段階として2022年度入学者選抜において、募集人数の9割はこれまで通り男女別で総合成績で合格者を決定し、残り1割は男女合同の成績順に合格者を決定するとしています。すでに2021年度入学者選抜において、男女別定員制の110校中42校が先立って第1段階を実施しています。
第2段階では男女合同の割合を2割に、第3段階で男女合同定員へと完全に移行する予定ですが、最終的な移行時期は未定となっています。委員からは、女子の合格者が増えると、男子の不合格者が増えるということになるため、段階的に移行し、保護者への丁寧な説明も必要との声も出ています。
男女合同定員へ移行するとどうなる?
- 男女比率が3:7、2:8など、男女共学校ながら大幅に差がでる可能性がある。
- 東京都の私立高校は女子校が多いことから、男子の進学先の選択肢が減る可能性がある。
- 性別に関係なく、総合成績の点数が高く意欲のある学生が合格できる。
執筆:古川晶子(ディライトフル)