「ことば」の力で「学びの基礎体力」を身に付けよう
近年、子どもたちの読解力の低下が問題となっています。
経済協力開発機構(OECD)が2000年から3年ごとに各国の15歳を対象に実施している学習到達度調査「PISA」をみても、2019年、日本は8位から15位に順位を落としました。
しかし、なぜ今、「ことば」の力を身に付けることが大切なのでしょうか?
今回は「ことば」の力を身に付けるべき理由と、どうやったらそれができるかを紹介します。
※PISA:Programme for International Student Assessmentの略。OECD(経済協力開発機構)が進めている国際的な学習到達度調査のこと。2000年から始まり、義務教育修了の15歳児(日本の場合高校1年生)を対象に、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野を3年ごとに調査している。
「ことば」の力は「学びの基礎体力」
「ことば」の力を身に付けるべき理由の1つ目は「ことば」はすべての学びの土台となることです。算数や理科、社会も教科書を読んで内容を理解する必要があります。
また、「ことば」の力を身に付けることは「ワーキングメモリ」をきたえることにもつながります。ワーキングメモリとは、目や耳から入ってきた情報を短期記憶して同時に処理する脳の機能のことです。「脳の黒板」に例えられることが多く、ワーキングメモリの容量が小さいと、すぐ前に聞いた情報を忘れてしまったり、何回も文を読まないと意味が理解できなかったりします。「ことば」の力を身に付け、ワーキングメモリをきたえることは国語だけでなく、ほかの教科の土台となるのです。
自主的な学びが求められる時代
理由の2つ目は、以前より自主的に学ぶ必要性が増したことです。
教育改革が進み、ディスカッションや発表など学びのアウトプットを教室で行うようになってきています。この流れが今後も続くことが予想されます。
それでは、単語の読み取りや語彙を増やすことはどこで行うのがよいのでしょうか?
その答えの1つは「一人ひとりが家で行う」です。漢字ドリルを書き込んだり、教科書の文章の意味を調べたりする宿題が増えています。このような宿題が出されない学校もあり、単語の読み取りや語彙を増やすことなどのインプットはますます一人ひとりに求められるようになっているのです。
また、「大学生の約半分が本を読まない」など本に親しんでいないことも大きな問題となっています。これも「ことば」の力が身に付いていないことが大きな理由ではないかと考えられています。
人生100年時代において、自らの人生を考えるとき、自分で興味のあることを学習し続けることが求められます。そのような意味でも「ことば」の力は重要なのです。
「聞く・話す・読む」力を伸ばす『ことばパーク』
ここまで、「ことば」の力を身に付けるべき理由を紹介してきました。では、どのように身に付けることができるのでしょうか?
ずばり言えば、「ことば」にたくさん触れ、「ことば」を用いるトレーニングを継続的にやっておくこと。これはその後の学力全般を伸ばす土台づくりの意味合いとして、とても大切なのです。
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『ことばパーク』は学研エデュケーショナルが2020年にサービスを開始した、「子どもたちが公園で遊ぶようにことばで遊ぶ」というテーマで、「聞く・話す・読む」力を伸ばすことがでるサービスです。
たとえば、講師がある単語やお話などを読み上げ、子どもたちがメモを取らずに聞き取った後、その単語の並びや質問に答えたりする学習を行います。これによって、ワーキングメモリをきたえることができるのです。
また、「ことばトレーニング」を行い、子どもたちがことばに興味をもち、語彙の量を増やせるようにします。
このような学習を継続することによって、音読の上達、語彙力・読解力向上につながります。また、文章の理解がうまくなることで、読書好きになり、主体的に学ぶ土台をつくることができます。
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