子どもの文字がグンとうまくなる! かんたん美文字教室 第3回
授業だけでなく、宿題や塾などでも文字を書く機会がグッと多くなる小学生。
きれいな字が書けることは、学習効果を上げるのにも役立ちます。とくに算数では、数字を正しく、誰が見てもわかるように書くことがとても重要です。
今回は、ひらがなや漢字に比べて、書き方をじっくり習うことが少ない数字について、ペン字講師の萩原季実子先生に教えてもらいました。
第3回 数字を書いてみよう
第2回でも述べたように、ひらがなをデジタル文字で書くと、きれいには見えません。
しかし、逆に数字の場合は、デジタル文字で書くのが正解。数字は記号と同じなので、丸みや直線のメリハリをつけることで、他の字と読み間違えることがなくなるのです。
「1」なのか「7」なのか先生が判読できず算数のテストで×になる、なんて残念なことにならないよう、次の2つのポイントに注意して練習してみましょう。
[ポイント1]はじめとおわりをとめる
「1」や「7」が、カタカナの「ノ」や「ク」に読み間違えられてしまうのは、字の書き始めと書き終わりで力を抜いて、はらいを入れているから。最初と最後をピタッととめて書くだけで、はっきりとわかりやすいデジタル数字になります。
[ポイント2]高さをそろえて書く
大きな桁や計算式などで数字を並べて書く場合、それぞれの文字の高さをそろえると、読みやすくきれいに見えます。罫線やマス目の入ったノートを使い、数字の上下の位置をそろえて書く練習をしてみましょう。
また、数字は少し右斜めに倒して書くと、大人っぽい印象になります。ただし、小学生は倒さずまっすぐに書いたほうが読み間違いを防げるので、倒さず書くことをおすすめします。
これでやる気アップ!★ゲーム感覚でやってみよう!
「今日は1から10まで、同じ背の高さになるように書いてみよう!」「ママがこれから言う字を、きれいに全部書けるかな?」など、遊びの要素を取り入れた声がけをすると、子どもも楽しく取り組めますよ。
執筆/田所佐月