子どもの文字がグンとうまくなる! かんたん美文字教室 第4回
国語で習う漢字は、学年が上がるごとに数も増え、難しくなっていきます。漢字ドリルの宿題が毎日出るという学校も多いでしょう。
「とめ」「はね」「はらい」など、書き方を厳しく指導してくれる先生はありがたい反面、赤ペンでたくさん直しが入った漢字テストを見て、トホホとなってしまうことも。
せっかく漢字を覚えるなら、きれいに書くコツも身につけたいですよね。
今回は、ひらがなや数字に比べて書き方のルールが多い漢字について、ペン字講師の萩原季実子先生に教えてもらいました。
第4回 漢字を書いてみよう
「とめ」「はね」「はらい」など、線の終わりに注意して書かないといけないのが、漢字です。
さらに、縦線や横線の書き方も、まっすぐではなく変化をつけることで、グッとおとなっぽくて堂々とした字に変わります。
[ポイント1]斜め45度に打ち込みを入れる
線の書き始めに、斜め45度の打ち込みを入れてみましょう。書道でいうと、線の書き始めに斜め45度に筆をおき、「ため」をつくってから書くイメージです。
打ち込みを入れることで、線に漢字らしい力強さとメリハリが出ます。
「打ち込み」が入るとメリハリがつく
カタカナも打ち込みが大切!
くせ字だと読み間違えられやすい「ソ」と「ン」。書き始めに打ち込みを入れると、しっかり区別がつきます。
カタカナも、斜め45度の打ち込みを意識して書くと、きれいな文字になりますよ。
「ン」の字がわかりやすくなった!
[ポイント2]横線に変化をつける
漢数字の「一」「二」「三」の、横線の方向に変化をつけて書くと、直線的なデジタル文字とは違う、落ち着いた印象になります。
横に長い線を含む漢字は多く、そのほとんどが一本から三本です。一本の漢字は「一」、二本の漢字は「二」、三本の漢字は「三」の横線を意識すると、きれいな漢字が書けるようになります。
これでやる気アップ!★書けたら大きな花丸をつけて
子どもは花丸が大好き。「きれいに書けたね」「がんばって練習したね」と、赤ペンで大きな花丸を書いてあげましょう。「よくできました」のシールを貼ってあげるのも◎。
執筆/田所佐月