【親子で知っておきたい 季節の行事】 12月 ~クリスマス~
「12月25日はクリスマス。イエス・キリストの誕生を祝う日で、今では世界中でクリスマスの行事が楽しまれていますね」
先生のお話を聞いているときや、教科書や本を読んでいるときに、祝日や記念日、毎年決まって行われる年中行事(ねんちゅうぎょうじ)のことが話題になることはありませんか。
このコーナーでは、親子でぜひ知っておきたい季節の行事を紹介していきます。毎日の暮らしが、より楽しくなるはずです。
クリスマス ~キリストの誕生をお祝いする日~
12月25日はクリスマスです。そのクリスマスの前日の夜のクリスマス・イブには、ケーキやごちそうを食べてお祝いします。サンタクロースが子どもたちにプレゼントを届けてくれるとも言い伝えられています。
クリスマスは、外国から伝わったキリスト教のお祭りです。イエス・キリストの誕生を祝う日ですが、日本では宗教に関係なく、行事として楽しむ人がたくさんいます。
クリスマスのお菓子 ~各国のクリスマスケーキ~
日本では、いろいろな種類のクリスマスケーキを食べますが、ヨーロッパではそれぞれの国で形のちがったケーキやパンを食べます。
【イギリス】クリスマスプディング
干した果物が入ったケーキ。
【フランス】ブッシュドノエル
周りにココアクリームをぬった、丸太の形のケーキ。
【ドイツ】シュトーレン
干した果物が入ったずっしりしたあまいパン。
クリスマスの飾り ~クリスマスツリー~
クリスマスツリーは、装飾をほどこした常緑樹のことで、もみの木が多くつかわれます。一年中緑の葉を付けている常緑樹は、強い生命力の象徴とされています。
ツリーのトップに飾る星はキリスト降誕を知らせたと言われる、「ベツレヘムの星」を表しています。また、球形の飾りは、旧約聖書のアダムとイブが食べた「禁断の果実」を象徴しています。
さらに16世紀の宗教改革で高名なドイツのマルティン・ルターが、枝の間から見える星の美しさに感動して、ツリーに、星に見立てたロウソクを飾り始めたと言われています。ろうそくはのちにイルミネーションへと変わりました。
こうしたツリーの文化は、アメリカにも広まっていき、現在はクリスマスの装飾として世界中に広まっています。
クリスマス・カード
クリスマス・カードは、クリスマスを祝って送られるカードのことです。日本は年始に交換する年賀状のほうが盛んですが、欧米・北米・南米などでは、多くの人がクリスマスの時期にカードを交換し、親交を深める習慣があります。
出典
『絵でわかる社会科事典 第2期 ④年中行事・祭り』
学研プラス(編)/ 帝京大学教授 鎌田和宏、目白大学教授 鈴木章生(監修)
定価:6,050円(税込)