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子育て

【親子で知っておきたい 季節の行事】 12月 ~年越し~

【親子で知っておきたい 季節の行事】 12月 ~年越し~

「12月31日は大みそか。年越しそばを食べたり、除夜(じょや)の鐘を聞いたりしながらゆっくり過ごして新しい年を迎えます」
先生のお話を聞いているときや、教科書や本を読んでいるときに、祝日や記念日、毎年決まって行われる年中行事(ねんちゅうぎょうじ)のことが話題になることはありませんか。
このコーナーでは、親子でぜひ知っておきたい季節の行事を紹介していきます。毎日の暮らしが、より楽しくなるはずです。

年越し ~1年をしめくくり、新しい年を迎える~

毎月の最後の日をみそかといい、1年の最後のみそかを特に「大みそか」といいます。この大みそかから元旦(がんたん)までの間に行われるのが、年越しの行事です。
元旦…元日の朝

年越しの夜を「除夜」といいます。除夜には年神様が家にやってくると考えており、かつては一晩中眠らずに年神様を待つという風習がありました。お寺では、深夜12時をはさんで、除夜の鐘が108回つかれます。お寺によっては、お参りに来た人に除夜の鐘をつかせてくれるところもあります。

年越し準備 ~正月を迎える準備~

昔は、正月を迎える準備を12月13日から始めました。新しい年神様を迎えるために、家の隅々まで掃除をして清める「すすはらい」をし、年末近くには、正月に年神様に供えるもちをついたり、年神棚をととのえたりしました。

年末には、神社や寺の門前に、正月飾りや縁起物を売る「歳(とし)の市」が立ちます。そこで正月飾りを買ってきて、家の門や戸口に飾り、年神様を迎える用意をととのえます。これらを年越しの準備といい、今は12月も押し迫ってからするようになりました。

大みそかの食べ物 ~年越しそば~

大みそかにそばを食べるようになったのは、江戸時代の中ごろからです。その由来には、「そばのように長く生きるという願いを込めた」「金銀細工の職人が、こぼれた細かい金銀をそばの粉を丸めたもので集めたことにちなんで、お金が集まるという願いを込めた」など諸説あります。

正月の飾り ~門松~

門松は、年神様が正月にその家に訪れるときの「より代」にするために立てます。「より代」とは、年神様が家にやってくるときの目印のようなものです。門松は、「苦(く)」を連想する29日や一夜飾りになってしまう31日を避けた、28日前後に多く飾られ始めます。

除夜の鐘 ~大みそかの夜につかれる鐘~


大みそかには、人間がもつという煩悩(ぼんのう)を追い出し、清らかな心で新しい年を迎えるために、除夜の鐘がつかれます。仏教では、人間には欲望や怒り、ねたみなど、心を惑わす煩悩が108つあるといわれているので、それと同じ回数つかれているのです。



出典
『絵でわかる社会科事典 第2期 ④年中行事・祭り』
学研プラス(編)/ 帝京大学教授 鎌田和宏、目白大学教授 鈴木章生(監修)
定価:6,050円(税込)

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