子育て
【親子で知っておきたい 季節の行事】 1月 ~鏡開き~
「1月11日は鏡開きの日。お正月にお供えしていた鏡もちを食べる日ですね」
先生のお話を聞いているときや、教科書や本を読んでいるときに、祝日や記念日、毎年決まって行われる年中行事(ねんちゅうぎょうじ)のことが話題になることはありませんか。
このコーナーでは、親子でぜひ知っておきたい季節の行事を紹介していきます。毎日の暮らしが、より楽しくなるはずです。
鏡開き ~鏡もちを割って食べる~
1月11日に、年神様に供えた鏡もちを食べる行事が「鏡開き」です。昔の人は、神様に供えたものを食べることで、病気にならず、健康に過ごせると考えていました。お正月の間に供えていた鏡もちをありがたくいただく際に、「切る」や「割る」という縁起の悪い言葉を使わずに、末広がりを意味する「開く」が使われるようになりました。
固くなった鏡もちは、木づちでたたいて割るのがよいとされています。「切る」という言葉が縁起が悪いとされていただけでなく、刃物を使うことがさけられたからです。細かく割った鏡もちは、お雑煮やおしるこなどにして、家族みんなで食べます。
鏡開きの食べ物 ~おしるこ~
おしるこは、小豆で作る甘い汁のことです。割った鏡もちを入れて家族や仲間と食べることで、結びつきが強くなるともいわれます。
柔道や剣道などの武道のけいこ初めに鏡開きを行い、仲間といっしょにおしるこなどを食べて、結束を固め、武道の上達を願う道場もあります。
出典
『絵でわかる社会科事典 第2期 ④年中行事・祭り』
学研プラス(編)/ 帝京大学教授 鎌田和宏、目白大学教授 鈴木章生(監修)
定価:6,050円(税込)