ゲームのセキュリティは大丈夫? オンラインゲームの注意点
最近のゲームは、友達とオンラインでコミュニケーションをとりながらプレイするスタイルのものが増えました。こういったオンラインゲームは楽しい反面、気をつけないと危険な目にあうことも。今回は、オンラインゲームのセキュリティについてお伝えします。
実際に会わなくても、友達と遊べる「オンラインゲーム」
近年、専用のゲーム機器がなくても、スマートフォンやタブレット端末を使ってゲームを楽しめるようになりました。また、ゲーム専用機器でも、インターネットに接続してオンラインで友達とつながったり、新しく友達をつくったりすることが気軽にできるようになってきています。
家でいつでも友達と遊べるオンラインゲームは、便利な反面、オンラインゲームならではの犯罪に巻き込まれる危険性もあります。この機会に、ご家庭のゲームで遊ぶ際のきまりや、セキュリティを見直しておくと安心です。
今すぐできる セキュリティとルールのチェック
総務省が注意喚起している内容(※1、2)をもとに、以下のことをチェックしておきましょう。
課金を制限する
ゲームのソフトを購入すれば、あとは無料だと安心していませんか。課金トラブルは数多く報告されています。たとえば、ゲームが進行すると途中から有料になったり、オプションアイテムの購入には課金が必要になったりするケースです。ゲームを始める前に、まずは親子でそのゲームの課金の仕組みを理解しておきましょう。もし、課金をOKにしたときは、保護者のクレジットカードの暗証番号やパスワードを登録しておいたり、子どもに教えたりせずに、保護者自身が管理するといった、利用方法の制限をするとよいでしょう。
ペアレンタルコントロール機能を使う
「ペアレンタルコントロール」とは、子どもの情報端末の利用を保護者が制限し、管理することです。一般的に普及している子ども向けゲーム機には、ペアレンタルコントロール機能が搭載されていることが多いので、確認してみてください。ペアレンタルコントロール機能を使うと、子どもに悪い影響を及ぼす可能性のあるゲームのプレイや、アイテムの購入、インターネットの利用を制限することができます。
フィルタリング機能を使う
「フィルタリング」とは、子どもがインターネットを利用するときに、有害サイトにアクセスしないようにブロックする機能のことです。ゲーム機向け、スマートフォン向けなど利用環境に合わせて、さまざまなフィルタリングソフトが販売されています。子どもが利用する端末にあわせて、導入を検討してみましょう。
チャット機能のマナーを確認する
ゲームで利用できるチャットは、友達とリアルタイムに情報交換ができる便利な機能です。友達にゲームの攻略方法を聞いたり、作戦会議をしたりなど、幅広く使えて、利用する子どもも多くいます。ところが、不適切な発言や、ゲームのアイテム交換などで、友達同士のトラブルに発展するケースもあるようです。いじめのような発言・暴言を書き込まないこと、アイテム交換はしないといったルールを決めておくとよいでしょう。
知らない人とのやり取りは、特に注意するよう伝える
基本姿勢として、ゲーム内で知り合った人、顔の見えない人とのやりとりは、慎重にするように促しましょう。アイテム交換や売買で子どもがだまされてしまい、アイテムをとられてしまうこともあります。ゲーム運営会社の利用規約では、通貨やアイテムの取引を禁止している場合もあります。さらに、新しく友達になった人から送られてきたURLをクリックして悪質なサイトに誘導されてしまったり、犯罪に巻き込まれたりすることもありえます。個人情報やプライバシー情報を他人に絶対に教えないこと、送られてきたURLにはアクセスしないことなどを指導しておきましょう。
いかがでしたか。
ゲームは進化を続けており、機器類も複雑かつ高度化しています。ゲーム自体は、好きな子どもにとって没頭できる楽しいツールです。子どもを守るために、利用環境の設定は保護者が行い、利用状況を日々確認して、子どもが安全に楽しい時間を過ごせるようにしたいものですね。
参考
※1:「オンラインゲームの注意点」国民のための情報セキュリティサイト、総務省
※2:「ゲーム機の注意点」国民のためのサイバーセキュリティサイト、総務省