どう変わった? 気になるコロナ禍の学童保育(後編)
withコロナの学童保育の今を、民設学童「学研ココファン・キッズ」を運営する、(株)学研ココファン・ナーサリーの今池さん、山田さんに伺う特集の後編です。
コロナで学童の利用方法はどのように変わったのでしょうか。また、困難な状況にある子どもたちに、学童はどのように向き合っているのでしょうか。
コロナ禍で、学童の利用方法は変わりましたか?
保護者の方の出社日数が減っていることから、平日毎日のコースではなく、月の回数を限ったコースを選ばれる方もいらっしゃいます。「子どもがいると集中して在宅勤務ができない」という方には、これまでどおりご利用いただいています。
また、休校時や長期休暇には、「午前中だけ」「午後だけ」「必要な時だけ」など、いろいろなご利用が可能となっています。
子どもたちに変化はありますか?
withコロナの生活が当たり前になり、マスクをつけての活動にも慣れてきているようです。ただ、先述のとおり学童の利用日数や時間がまちまちになり、子どもたちどうしの人間関係が希薄になりがちです。さびしさはあるかもしれませんが、そのとき来室している子どもたちで楽しく活動できるように職員が関係づくりを工夫し、サポートしています。
今あらためて、子どもたちにとって「豊かな放課後」とは何でしょう?
コロナ禍で行動が制限されている子どもたちに、少しでも有益な時間を過ごしてほしいと思っています。「ココファン・キッズに行ったら、放課後にこんな活動ができる」と、子どもたちがワクワク夢中になれる時間を提供したいですね。
そして、単なる放課後の居場所としてだけあるのではなく、豊かな心や、人間関係などの社会性をはぐくむ場所となれたらと思っています。
取材では、基本方針の「子どもが明日も行きたくなる場所を提供する」という言葉が印象的でした。
子どもが楽しく学童に通ってくれなければ、保護者は安心して仕事を続けられません。通いやすさ、施設の環境、活動内容などを検討して、「ここなら」と思える学童を見つけましょう。そして、利用日数や時間を工夫して、親子で「小1の壁」とコロナ禍を乗り越えていきたいですね。
学研ココファン・キッズ