子育て
【親子で知っておきたい 季節の行事】3月 ~春の彼岸~
「明日は春分の日ですね」
先生のお話を聞いているときや、教科書や本を読んでいるときに、祝日や記念日、毎年決まって行われる年中行事(ねんちゅうぎょうじ)のことが話題になることはありませんか。
このコーナーでは、親子でぜひ知っておきたい季節の行事を紹介していきます。毎日の暮らしが、より楽しくなるはずです。
春の彼岸 ~墓参りをして、先祖の霊をなぐさめる~
今週末の3月20日は、昼と夜の長さが同じになる春分の日ですね。
この春分の日を中心に、前後の3日間ずつを合わせた1週間を「春の彼岸(ひがん)」といいます。そして、初日である今日を「彼岸入り」、最後の日を「彼岸明け」といいます。
彼岸の間に、墓参りをして、墓をそうじしたり、線香や花を供えたりして、先祖の霊をなぐさめます。先祖の霊を大切にするのは、日本の昔からの風習で、先祖の霊が豊作を約束したり、暮らしを守ったりしてくれると信じられてきました。
彼岸の間は、多くの寺で「彼岸会(ひがんえ)」という仏教にまつわる行事が行われます。
「暑さ寒さも彼岸まで」は、秋の彼岸と春の彼岸のころの気候をうまく言い表した言葉です。この言葉のとおり、春の彼岸のころには冬の寒さもやわらぎます。もうすぐ本格的な春がやってきますね。
春の彼岸のお菓子 ぼたもち
春のお彼岸に食べるお菓子「ぼたもち」は、もちをつつんでいる小豆あんを、春に咲く牡丹(ぼたん)の花に見立てて名づけられました。あんに使う小豆の赤い色は、災いをはらうと考えられています。
出典
『絵でわかる社会科事典 第2期 ④年中行事・祭り』
学研プラス(編)/ 帝京大学教授 鎌田和宏、目白大学教授 鈴木章生(監修)
定価:6,050円(税込)