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子育て

【親子で知っておきたい 季節の行事】 9月 ~月見~

【親子で知っておきたい 季節の行事】 9月 ~月見~

「来週の9月21日はお月見の日です。晴れてきれいなお月様をながめられるといいですね」
先生のお話を聞いているときや、教科書や本を読んでいるときに、祝日や記念日、毎年決まって行われる年中行事(ねんちゅうぎょうじ)のことが話題になることはありませんか。
このコーナーでは、親子でぜひ知っておきたい季節の行事を紹介していきます。毎日の暮らしが、より楽しくなるはずです。

月見 ~きれいな月を鑑賞する~

今年の月見の日は、9月21日の火曜日です。
秋は、空気がすんでいて、月がとてもあざやかに見えます。特に旧暦の8月15日(今の9月下旬。「十五夜」という)の満月は、「中秋の名月」と呼ばれています。月見では、すすきの穂とだんご、さといもや柿など、そのころに収穫したものをお供えして、美しい月をながめて楽しみます。

秋の満月をながめるのは、昔の中国から伝わった風習で、平安時代のころには、貴族の間で月見が行われるようになりました。それがだんだんに武士や町や村の人にも広がっていきました。特に農村では、秋の収穫を祝う時期でもあったことから、収穫したものを満月に供え、実りを感謝する行事になりました。
地域によってお供えするものや行事の仕方がちがうこともあります。

月見に供えるもの ~すすき~

月見には収穫物を供えますが、稲は収穫前の時期なので、すすきを稲穂に見立てて飾るようになったと言われています。
また、すすきは、くきが空洞でそこに神様が宿ると信じられ、くきを切ると鋭くとがるので魔よけの役目をするとも考えられたことから、縁起のよいものとされています。

月見のお菓子 ~月見だんご~

三方と月見だんご。三方は神に供える食べ物をのせる台。

月見にはその土地の収穫物やさといもを供える地域もありますが、今は多くの地域で主に満月に見立てた月見だんごが供えられています。
月見だんごは米の粉で作っただんごで、三方(さんぼう)やお盆などにのせて供えます。十五夜にちなんで15個供える場合や、1年の月数の12個供える場合があります。



出典
『絵でわかる社会科事典 第2期 ④年中行事・祭り』
学研プラス(編)/ 帝京大学教授 鎌田和宏、目白大学教授 鈴木章生(監修)
定価:6,050円(税込)

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