プロに聞く! 2020最新版 学習机の選び方 第1回
小学校入学を前に、気になるのが最近の学習机事情。リビング学習が増えている昨今、どんな学習机が人気を集めているのでしょうか。学習机を長く作り続け、その品質に定評のある大手メーカー「コイズミ」の広報担当の中西聡さんに教えていただきました。
入学時に学習机を買わなかったという上級生のご家庭も、今後の自宅学習や、保護者の在宅勤務スペースの参考にもなりますので必見です。
第1回 学習机を選ぶポイント
学習机には多くの種類があり、どうやって選べばよいか迷ってしまいます。まずは、選ぶポイントを教えてください
「ご家庭で何を最優先にするか、基準を明確にすることが必要だと思います。主に3つの基準がありますが、どれがいちばん近いでしょうか。
- ライフスタイルに合わせ、組み合わせ、使い方を選びたい
- 入学時に学習環境を整え、学ぶ習慣を身につけさせたい
- 統一感のある空間で、子どもの自立心を育みたい
1.のようにまずは最低限度の必要な物だけを買って、後で買い足していくか、②のように学習机にこだわり、使いやすい機能性の高いものにするか、それとも③のようにインテリアをトータルで考え、机を子ども部屋の家具のひとつととらえるか。
どれを最優先にするかによって選び方が変わりますので、まずこの中でざっくりと絞り込みをされることをおすすめしています。」
なるほど。1.の「ライフスタイル」には、例えばどんなものがありますか?
「低学年の間は親の目の届くリビングで学習させたい、物が増える高学年になったら収納力を増やしたい、などですね」
2.の「学習環境」を整えることも大切ですか?
「自分だけのスペースである机に向かう習慣がつくことで、学習への意欲も自然と芽生えてきます。片付けや整理整頓の習慣も身につきやすくなります」
ダイニングテーブルでも勉強はできるのではないかなと思うのですが……
「ダイニングの椅子だと、小さなお子さんは足がぶらぶらしてしまって落ち着かないんです。食事の時間になっても教科書やノートが片付かない、ということも起こりがちです」
確かにそうですね。では、3.の「統一感のある空間」で、なぜ自立心が育まれるのですか?
「お子さんと相談して部屋のインテリアの雰囲気を統一することで、テンションが上がる空間が作れます。自分の好みやセンスが反映された部屋なら、きっと大切に使ってくれるはずです」
わかってきました。こうやって何を最優先にするか決めたうえで、機能や素材、色などの細かい選択に移っていくということですね!
「はい。たくさんのバリエーションがありますよ。お子さんと一緒に楽しく選んでいきましょう!」
「第2回 2020人気の学習机はこれ!」に続きます