子ども向け読み物
学研道徳動画ライブラリー・第8回<親捨て山>
ある村に、「60さいを超えた年寄りは山に捨てるべし」という恐ろしいお達しがお殿様より出ます。
村に住む心やさしい茂吉(もきち)には60さいを超えた父がいました。
大切な父を山に捨てに行かなければならないと途方に暮れる茂吉。
しかし、お殿様の命令にはしたがうしかありません。
茂吉は父を背負い、悲しみながら山までの長い道を歩きます。
背負われながらも
「帰り道で茂吉が迷わないように」
と木の枝を折って道しるべを作り続ける、父のあたたかな思い。
そんな父の思いに触れた茂吉は、父を置いていくことができずに、こっそり家に住ませることに……。
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「親捨て山」は長野地域に古くから伝わる民話です。
『姨捨山(おばすてやま)』、『姥捨て山(うばすてやま)』とも呼ばれ、登場するのは父親だったり、母親だったりします。
けっして守られているだけではない強さをもった茂吉の父は、機転(きてん)をきかせて次々と難題を解いていきます。
それはきっと、長年生きてきた中でつちかった豊富な経験と知恵からに違いありません。
悲しく、また、切ないテーマながらも、幼いころにおじいちゃんやおばあちゃんにいろいろな話を聞いたことを思い出させてくれる物語です。
ぜひ、あなたのおじいちゃんやおばあちゃんとの会話を思い出すきっかけにしてみてくださいね。
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