子ども向け読み物
学研道徳動画ライブラリー・第14回<雪おんな>
むかしむかし、年老いた父・茂吉(もきち)と巳之吉(みのきち)という親子が、
夏には魚を秋にはウサギやシカをつかまえて、つつましく暮らしていました。
ある冬の日のこと、山で大きなイノシシを見つけましたが、あまりの暴れっぷりに2人ともつかまえることができません。つかれきって動けない2人に追い打ちをかけるかのように雪が降りだし、辺りはどんどん暗くなっていきます。
巳之吉は父を背負い帰り道を急ぎます。しかし、雪はますます強くなって風までも吹き出し、道が見えなくなってしまいました。
なんとか山小屋にたどりいた2人は、そこで一夜を明かすことにします。
夜がふけるにつれて、吹雪(ふぶき)は強くなるばかり。
そんな吹雪のなか、山小屋の戸を開いて巳之吉の前に現れたのは……。
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日本各地で語られてきた「雪おんな」。
冬の昔話の代表といえるかもしれません。
昔の人は「雪おんな」は実際に存在すると考え、大変おそれていました。
今回の動画では美しい和楽器の音に心ひかれます。
冬の風の冷たさを感じさせる笛の音や、ほかにも多くの楽器が奏でる音が、作品を完成度の高いものにしています。
巳之吉はどうするべきだったのか。
雪おんなはなぜ巳之吉の前に現れたのか。
何度見ても考えさせられ、また、作品にこめられたメッセージに気づかされるでしょう。
みなさんも作品にこめられた、いろいろなメッセージを感じ取ってくださいね。
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