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子ども向け読み物

学研道徳動画ライブラリー・第21回〈セロひきのゴーシュ〉

学研道徳動画ライブラリー・第21回〈セロひきのゴーシュ〉

ゴーシュは、とある町の音楽団でチェロを担当しています。

プロが集まる楽団の中で、彼だけがいつまでたっても下手なまま。
大事な演奏会を10日後にひかえ、練習に力を入れる団長に「きみは、音楽の表情がまるでなっていない」ときつく叱(しか)られて落ちこみます。

その夜おそく、懸命に練習するゴーシュのもとに、突然しゃべる三毛猫(みけねこ)がやってきました。
三毛猫は「シューマンのトロイメライをひいてください。聴かないと私はねむれません」と言い、ゴーシュに演奏をせがみます。
注文が多い生意気な三毛猫に腹が立ったゴーシュは、本来の曲とはまったく違うはげしい演奏して三毛猫を追いやってしまいます。

そして翌日は、なんと鳥のカッコウがゴーシュのところに顔を出しました。。
ゴーシュはカッコウに言われるまま、正確な音階をひけるように練習しましたが、またも生意気なカッコウに腹が立ち、追い出してしまいます。

その後も、タヌキの子や野ネズミの親子がまでもがゴーシュを訪ねて次々とやってきます。

彼らはゴーシュに何を教えてくれるのでしょうか?

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今回の「セロひきのゴーシュ」は、岩手県が生んだ作家・宮沢賢治の童話です。亡くなった翌年の1934年に発表されました。
宮沢賢治は実際にチェロをひいた経験があり、それがこの作品に活かされています。

作品内では「第六交響曲」と呼ばれていますが、実際に演奏されているのはベートーヴェンの交響曲「田園」。そのタイトル通り、田園を思い出すような、のんびりとした明るい雰囲気の曲です。
個々の楽器の特長が表現されている演奏シーンにご注目ください。

毎晩の動物たちの訪問と行動によって成長したゴーシュの姿は、原作の中ではさらに宮沢賢治らしく表現されています。
ぜひ小説も読んでみてくださいね。

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